「今の私が一番好きな脚本」 ななほ

12月3日

 土曜日、日曜日とウィンターコンサートの通し練習ができて嬉しかったです。
 お父さんが私たちのために書いてくださった脚本と、バンド、ダンス、コーラス、楽器演奏が1つになり、1つの物語をみんなで作り、動かしていく空気や、真剣な姿勢に私も、(もっとよく生きていきたい)と思ったし、みんなの中の1人でいられることがありがたいと感じました。

 通し練習をしてみて、改めてなのはなファミリーの私たちにしかできないコンサートを作っていくのだと感じたし、私は今年の脚本が一番好きです。

 もちろん、これまでの脚本も大好きで、どれもメッセージや気持ち、そして私たちが回復するための道しるべとなる答えがたくさん詰まった脚本を、お父さんが書いてくださっているけれど、今の私は今の脚本が一番好きです。

 今、いるメンバー、仲間にぴったりで、今の私たちに合った、今の私たちへの答えがたくさん詰まった脚本をお父さんが書いてくださっているのを感じてそんな脚本が宝物だと感じるし、通し練習をしていて、クライマックスに行くにつれて涙をこらえつつ、その涙さえも力にして、お客さんに見せようという気持ちになりました。

 自分たちは表現する側、伝える側だから、受け取る側として感動していてはいけないけれど、3人の魔女のシーンからラストにかけて、何度も心が動かされたし、何か大きなものに肯定してもらったような、一本の道を示してもらっているような気持ちになりました。

「これが、神様が作った世界だ」
「これが、神様が作った世界で起きていることだ」
「どう、これが神様が作った世界の、現実なのよ……。こんな私たちが、魔女をやめたとしたら……、その瞬間から、空っぽの自分であることが苦しすぎて、すぐにも死ぬことになるんだわ」

 3魔女の言葉は過去の自分の気持ちでもあったし、あの時は症状を手放すことができなくて、症状を手放した瞬間に、私は生きることができなくなっていたけれど、この脚本を通して、主人公のようこたちの言葉に、気持ちに、過去の自分も今の自分も救われたような気持ちになります。

 ようこやヤマト、魔術師が示してくれる答えや生き方が私の生きる道なのだと思うし、脚本を読んでいると、お父さんがいつも私たち1人ひとりの為を思って、私たちが少しでも前を向いてよりよい人生を生きていけるようにと思ってくださっているのを感じます。

 きっと、私が思っている何十倍も、お父さんは私たちのことを深く理解して、いつも私たちのために全力で、諦めずに真っすぐに向き合い続けてくださっているのだろうと思い、私もお父さんに応えられるような生き方をしていきたいし、この脚本にある私たちの生きる道をぶらさずに生きていきたいと感じます。

 新しく入ったシーンももう笑わずにはいられないくらい面白いし、きっとお客さんもこのシーンは笑いが止まらないだろうなと思いました。

 また、カームダウンの曲の位置が変わったことで劇の流れがよりスムーズになっていたり、ちょうど、フラフープがその前の場面に繋がっているようだったり、衣装もよりバージョンアップして、さすがお母さんの提案だなと思いました。

 今年は衣装部としてもフルで動かせてもらっていて、一昨日と昨日とお母さんや衣装部のみんなで集まって会議をする時間がとても濃くて、楽しかったし、本当に素敵な衣装を着て、みんなとコンサートを作っていけるのが楽しいなと思います。

 衣装だけじゃなくて、それぞれで役割は違うけれど、みんなが色々な分野で自分の役割や責任を淡々とこなしている姿に私も背筋を正されるし、みんなでコンサートを作って、みんなでごろんともう1つ、階段を上がってよくなっていけるのが嬉しいです。

 2日間の通しが終わり、衣装の片づけをしてからの日記なので少し頭が走って上手く言葉がまとまらないのですが、改めてコンサートをする意味を自分の中で明確にしたうえで、明日からの練習や準備にも向かいたいです。

 ホール入りまで14日という数字を見ると少し信じがたいのですが、まだまだ詰めるところはたくさんあるので頑張りたいし、少しでも良くなるように、残りの日数も充実させ、自分たちの成長にも繋げていきたいです。

 もうすぐ消灯なのでこの辺りにします。いつもありがとうございます。