１１月１８日のなのはな
前日から、卒業生ののんちゃんが帰ってきてくれていて、この日の午後は、今できているダンス曲を全て、コーラスと合わせて見てもらいました。
のんちゃんが振り付けをしてくれた『オブリビオン』だけでなく、あゆちゃん、まえちゃん、ゆりかちゃん、ダンス部さんが考えてみんなで練習した曲も見てもらうことができ、ダンス語が分かるのんちゃんに、どうしたらより良くなるか、見やすく、伝わるダンスになるかを教えてもらうことができて嬉しかったです。
今年の新曲は、全てのコーラスに振りがついています。ステージの中心で踊るダンスだけではなく、コーラスの振りまで、のんちゃんが見て、『セニョリータ』では指を鳴らしていた振りを、腰を左右に振る動きに変えてみたらどうかと話してくれて、やってみると、ぴったり曲の雰囲気や気持ちの流れに合っていて、歌いやすく、動きやすくなりました。
お父さんお母さんからも、それぞれのダンスを「いいね」と言ってもらえて、嬉しかったし、これから振りを揃えて、気持ちを入れて踊れるよう、練習を積み重ねていきたいです。
『カーム・ダウン』では、フラダンスと、フラフープを使った踊りとを組み合わせたパフォーマンスをします。わたしは曲の後半に、フラフープメンバーからフープを受け取って、そのフープを使ってダンスをするのですが、人数の都合で、今日は卒業生のんちゃんが一緒に出てくれました。わたしは、のんちゃんの後についてステージに出て行ったのですが、のんちゃんが、フラダンスやフラフープメンバーの邪魔にならないように、颯爽と美しく、堂々と出ていく、その空気感が、今も思い出せるくらい強く印象に残っています。これからの練習でも毎回、その、のんちゃんの空気感を思い出して、体現できるようになりたいと思いました。
また、ダンスメンバーとコーラス隊が一つになって合わせるのが初めての曲がいくつもあり、コーラスで立っている場所から、目の端に踊っているみんなが見えると、
（こういうダンスをしているんだ！）
と、とてもワクワクして気持ちが上がりました。逆に、自分が中編成のダンスで踊るときは、コーラス隊のみんなが一緒にステージを作ってくれていることが心強かったです。
舞台に立っていてもいなくても、いつもステージにいる仲間に気持ちを向けて、空気を作る一人でありたいと思ったと同時に、今、練習の時から、その訓練をして、いつも本番を想定して、気持ちを作っていかなければならないことを実感しました。
今日、のんちゃんに教えてもらったことを入れて、本番までにどんどん良いふうに進化させていけるように、心も身体も柔軟に使っていきたいし、のんちゃんに、今、形になっている新曲を全曲、見てもらうことができて嬉しかったです。
明日からは、少しずつ劇の練習が始まっていきます。
みんなでそろって練習できる時間を大事に、今できる自分の役割を全うしていきたいです。
（なつみ）
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「何だか、天国にいるような気持ちになるね」。
私たちの歌う『エラステック・ハート』のコーラスを、卒業生ののんちゃんに聞いてもらった時、のんちゃんがそう言ってくれました。
卒業生ののんちゃんが、なのはなに帰ってきてくれて、昨日と今日の２日間、ウィンターコンサートで踊るダンスを、のんちゃんが見てくれました。
卒業生ののんちゃんにダンスを見てもらうと、１つひとつの振りに魂が宿って、身体の動きに情緒や喜怒哀楽の感情が込められるように感じます。
そして昨日、あゆちゃんから、のんちゃんへ託された、１つの爆弾。
それは、『エラスティック・ハート』のダンスを卒業生ののんちゃんに踊ってほしい、というものでした。
昨日の夕食の時点では、「その爆弾を爆発させないように頑張ります！」とのんちゃんが話してくれていたのですが、今朝、野菜の収穫から帰ってきて体育館を覗いてみると、そこには『エラスティック・ハート』のダンスを踊るのんちゃんの姿がありました。
たったの１日。いや、朝の１時間ほどの時間で、のんちゃんが『エラスティック・ハート』のダンスの振りを考案して踊っている姿に驚いたのですが、きっと、あゆちゃんから驚きの爆弾発言を聞いた時から、のんちゃんの頭の中では、『エラスティック・ハート』が動き出していたのだろうなと思い、そんな風にいつでも思ったことや、求めているものを身体の動きで表現できるのんちゃんがすごいなと思いました。
そして、早速、『エラスティック・ハート』のコーラスとダンスの合わせをすることができ、午後にはコーラス隊にも、卒業生ののんちゃんが振りをつけてくれて、１曲が完成しました。
エラスティック・ハート、しなやかな心。
卒業生ののんちゃんの踊るこの曲のダンスを見た時、のんちゃんのしなやかで柔軟で、ダイナミックで、それでいて力強い振りの１つひとつに心を動かされました。
卒業生ののんちゃんと、ウィンターコンサートに登場する、ある大切な役者を囲んでみんなとコーラスを歌います。
なのはなファミリーの『エラスティック・ハート』はコーラスが最多で７パートに分かれる場面もあり、コーラスを聞かせたい曲でもあります。
体育館の窓から差し込む光に向かって、「私は人生をかけて、まだ見ぬ誰かのためによく生きていく」と宣言するようにコーラスを歌っていると、歌いながら心が浄化されていくような気持ちになりました。
そして、卒業生ののんちゃんが、コーラス隊に、翼が羽ばたくような振りをつけてくれて、みんなと歌いながら羽を広げていくと、私たちが卒業生ののんちゃんを囲む天使になった気持ちになります。
クライマックスに行くにつれて、翼を大きく広げるように両手を羽ばたかせて、最後、透明な気持ちで体育館の窓からのぞく、遠くに見える空に視線を向けると、何か大きなものに肯定されているような気分になりました。
この曲を卒業生ののんちゃんが踊ってくれることが嬉しいし、『エラスティック・ハート』のコーラスを歌えば歌うほど、この曲が私たちの曲になっていくのを感じて嬉しかったです。
あっという間に過ぎてしまった２日間。
お仕事の忙しい中、遠いところから私たちのために、卒業生ののんちゃんが帰ってきてくれてダンスを見てくれた時間がありがたく、貴重な時間でした。
大人数ダンスの『オブリビオン』『ホワイト・フラッグ』だけではなく、なのはなファミリーのみんなだけで振り付けを考えたダンスやコーラスの振り付けも、卒業生ののんちゃんが見てくれて、もっと綺麗になるように、もっとなのはならしいダンスになるようにとアドバイスをくれて、とても濃く、充実した２日間になりました。
私自身も、卒業生ののんちゃんとのダンス練習をする中で、これまで曖昧にしていた箇所が全部クリアになり、それぞれの曲を踊る時の気持ちも作れていきました。
卒業生ののんちゃんがいつも、この動きでどう見せたいか、何を伝えたいか、どんな気持ちを表現したいかを理解したうえで、私たちにお手本を示してくれるため、のんちゃんの見ている広い世界や、透明で迷いのない美しい世界を、ダンスを通して見せてもらい、教えてもらいました。
卒業生ののんちゃんと過ごした２日間が嬉しかったです。夕方、のんちゃんのお見送りで外に出れば、のんちゃんがいつもと変わらない笑顔で「行ってきます！」と満面の笑みを向けてくれて、爽やかに帰っていきました。
その笑顔を見ていると、場所は違っても卒業生ののんちゃんはいつも、一生懸命に生き、自分の役割を果たそうとベストを尽くして、一瞬一瞬を過ごしているのだと思いました。
次の卒業生ののんちゃんに会えるのは、ウィンターコンサート当日です。
その日まで、この２日間に教えてもらったこと、この２日間に見せてもらったのんちゃんの姿に限りなく近く、みんなで踊りも気持ちも揃えて表現できるよう、練習も頑張りたいです。
（ななほ）
〈季節の１コマ〉
