11月17日(金)「その時、その場で自分のものに―― 卒業生のんちゃんとの、ダンス練習日」

11月17日のなのはな

 朝起きると、雨が降っていました。体育館に行くと少し緊張した空気と、ダンス練習をする皆がいました。朝食の席に向かうと食堂の黒板には、あゆちゃんの大きく綺麗な字で、
『卒業生のんちゃんに教えてもらうことを、“その時、その場で自分のものにする”』
 と書かれていました。

 この日は、卒業生ののんちゃんが古吉野に帰ってきてくれて、ダンス練習をみてくれる日です。あゆちゃんがのんちゃんを迎えに行く前に、のんちゃんを迎える気持ちや、お父さんが限られた時間を効果的に密度高く練習が出来るように話しをしてくれました。のんちゃんにダンスを見てもらうということだけではなく、私達も今の自分たちのベストで表現する気持ちを、のんちゃんに伝えられるように、何か少しでものんちゃんの力になれるように、という気持ちで向かいたいと思いました。それは皆にも同じようにあるように感じました。少し緊張もしたけれど、卒業生ののんちゃんと踊れること、練習を出来ることが本当に嬉しかったです。

 

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 大人数ダンスで踊っている2曲、『ホワイト・フラッグ』と『オブリビオン』のダンスを主に見てくれました。この曲は、今は離れた場所でお仕事をしている卒業生ののんちゃんがサビの振りや構成の一部を考案してくれて、動画を送ってくれ、その後あゆちゃんと皆で形にしてきた曲でした。違う場所だけれど、ずっと同じ気持ちで、家族として、仲間として生きていて、コンサートにも向かっているのんちゃんに、この曲で今の自分たちの姿、表現、気持ちをみてもらえるのがとても嬉しかったです。

 『オブリビオン』では、サビや移動の振りなどで、振りに高低差をだして表情や情緒を出せるように、のんちゃんが振りのポイント、踊り方を新しく教えてくれました。動画ではくみ取りきれなかった、のんちゃんの動きやニュアンス、身体の使い方を吸収できる時間がとてもありがたかったです。

 

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 『ホワイト・フラッグ』では特に、私はのんちゃんへの気持ちものせて踊りました。
「これはほとんどこのままでいいよ!」
 と、最初にのんちゃんが笑顔で言ってくれました。嬉しかったです。サビの部分は更に良くなれるようにと、『オブリビオン』と同様、高低差をつけたり、手を前に突き出し胸を張る振りでは緩急をつけたり、表情や情緒が見えるように踊り方を新しく考えて教えてくれました。

 

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 その後には他の『カーム・ダウン』や『バッド・ハビッツ』などの中人数ダンスの構成、振りなどもみてくれました。
『オブリビオン』では、途中、みんなが中心に集まり、ステージの真ん中で花が開くように手を広げたり、回りながら移動をして、次々に構成が変わり、何か大きな生物や宇宙のようなものが動いている形に感じられる場面があります。その中心で卒業生のんちゃんが踊ってくれます。今までは、ずっと空いていた場所に、今日は実際にのんちゃんが踊ってくれました。とても嬉しかったです。

 

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〈『カーム・ダウン』では、フラフープを持ち踊るグループの振り付けや構成が、よりこの曲らしく彩り豊かなものになるよう、のんちゃんがアレンジしてくれました〉
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〈中編成のダンスを練習している時間は、『ホワイト・フラッグ』などのバディ練習も進めました〉

 

 明日は、平日にお仕事へ行っているメンバーも一緒にダンス練習ができます。コンサート本番まで、もう全員がそろうことがないかもしれません。朝食の目標の下には、「ホール入りまであと30日」というカウントダウンもありました。
 卒業生ののんちゃん、皆との、この一瞬一瞬を大切にして、自分のものにしていきます。

(あけみ)