「美野の敬老会」 ななほ

11月12日

 美野の敬老会に出演させていただけて嬉しかったです。
 会場に着いた時から、お客さんたちが「まぁ、とても綺麗ねぇ」と笑顔で迎えてくださりました。

 今回はお客様との距離も近く、初めて出演する場所ということもあり緊張していたのですが、1曲目の『ウリリ』が終わった時、会場から弾けるばかりの大きな拍手が聞こえてきて、ステージに立つ気持ちが高まりました。

 『ウリリ』は銀色のスパンチューブに鳥の羽の飾りと、比較的シンプルで黒と銀を基調にした衣装だったのですが、2曲目の『カアナアレ』はハナミズキのようなピンク色や赤色をベースにしたお花のような衣装だったこともあり、出はけの段階から、お客さんが「わぁ、きれい」「まあ、すてき」「はぁ」という感嘆の声や息を吐く音が聞こえてきました。

 私はセンターで踊らせてもらったのですが、お客さんが食い入るように私たちの演奏を見てくださっているのを感じ、私も決めポーズ決めポーズで、目線をお客さんの方へ下げ、お客さんへ向かって両手を伸ばしたり、花をささげるように踊りました。

 たった1人の人にでも伝える気持ち、目の前の人、私が目を合わせた人を引き込むぞという気持ちで目線を動かし、目力や気持ちをバッと向けました。

 『カアナアレ』が終わった時、『カアナアレ』のハナミズキのリズムがなじみやすく感じていただけたためもあったのか、ものすごい拍手と笑顔に包まれて、出はけで私たちが見えなくなるギリギリまで、お客さんの目線が私たちに注がれているのを感じました。

 その後も、『オテア・ルミア』や『ハウ・ファー・アイル・ゴー』『ビューティフル・ピープル』とステージに立たせてもらい、お客さんが確実に私たちのファンになってくださっている空気を感じて嬉しかったです。

 きっと、なのはなファミリーという存在を初めて知った方や、なのはなファミリーの私たちが農業をしている姿は知っていても、ステージに立つ姿を見るのが初めてという方も多かったと思うのですが、お客さんの拍手や集中して私たちを見ている空気、喜んでくださりながらも、こんなにも身近になのはなファミリーのような存在があることに驚かれている空気も感じ、今回の敬老会出演が大成功に終わったという実感がありました。

 『ハウ・ファー・アイル・ゴー』では、あゆちゃんが、「私を呼ぶ声が聞こえる。私はそれを無視することができないの」「私はどこまで、行けるかしら……」というMCを話しているときに、どんなふうに思われたのか、お客さんの1人が「ああ、そうか。そういうことなのか」と言ってくださっていて、私もそのお客さんの期待に沿う演奏をしたいと思いました。

 若々しくて、希望があって、補償を求めずに生きていく。これから先、何が起きるか分からないけれど、どこまでも遠くにいけるような自信をもっていく。そんな気持ちで踊りました。

 また、『ビューティフル・ピープル』の時には、あゆちゃんのMCが終わるまで、お客さんがあゆちゃんの言葉に夢中になって真剣に聞いていて、何度も頷かれていました。

 踊り終わった後も最後の最後までお客さんが私たちの演奏を喜んでくださっているのを感じたし、頷かれている姿や、食い入るように演奏を見てくださる姿、はけていく私たちを惜しむように最後の最後まで見てくださる姿に、なのはなの気持ちが伝わったという手ごたえや、共感していただけたという感覚を得て、嬉しかったです。

 最後、チラシ配りをしていても、私がチラシを渡す前から、お客さんが手を伸ばしてくださっていて、「かわいらしいね」「すてきね」と口々に声をかけてくださりました。

 コンサート前最後の、外でのイベント出演を良い形で終えることができて嬉しかったです。