11月8日(水)「ユズ味噌づくりのはじまり & きれいな太ネギが穫れました!」

11月8日のなのはな

 この日は立冬、本格的に寒くなってきて、ユズも、続々と実を黄色く色づかせています。今年から、なのはなの畑にデュランティ畑が仲間入りし、そこに生えている木を合わせると、収穫できるユズの木が計5本になりました。
 霜が降り、ユズの実が凍って、太陽の光で解凍される、ということを繰り返していると、皮の細胞が壊れて染みたようになってしまうので、今年は霜が降りる前の、11月始めから、収穫をスタートしています。

 もうすでに農産倉庫は、収穫したユズでいっぱいになっています。現時点で約120キロのユズを収穫することができました。この日は、そのユズを加工し、ユズ味噌にする作業を進めました。
 ユズ味噌は、刻んだユズの皮や、ユズ果汁を味噌の中に入れて、火を加えながらよく練って作ります。この日は、その前段階で、ユズの皮を剥き、刻んだり、果汁を絞る工程をしました。

 

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 20キロのユズ味噌を作るために必要なユズの皮は、1.4キロ、果汁は4800ccです。その量を目標に、まずは10キロのユズを洗って、皮や果汁を取りました。
 皮は包丁でリンゴを剥くように、くるっと長く剥いていきます。そうすることで、後で刻みやすくなります。ユズに包丁の刃を入れると、中からユズの甘くて爽やかな香りが漂っていて、部屋の中がスースー気持ちの良い香りで包まれました。皮まで瑞々しくて、繊維がぷつぷつとしていました。
 黄色い皮の内側には、綿のようにふわふわした白い部分があります。苦みの元になるので、なるべく白い部分まで削がないよう、薄く剥くことを気を付けました。手先に全神経を注いで、集中して皮を剥いていると、時間も忘れて、夢中になりました。

 

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〈刻んだ皮の一部は、夕食のお吸い物などに良い香りを添えてくれました〉

 

 目標だった1.4キロの皮は用意できて、次は、皮を剥いた後のユズを絞り、果汁を取りました。
 実を横半分に切ると、種が入っている部屋の断面が見えて、綺麗な光景になりました。それを、両手に一つずつ持って、渾身の力で絞ります。すると、少し黄色がかった透明な果汁がじゅわーっと出てきて、どんどんボウルの中に溜まっていきました。ユズの状態によって、果汁の量は変わるのですが、今日絞ったユズはどれも瑞々しくて果汁が多く、絞っていても見る見るうちに溜まっていくのでとても楽しかったです。

 絞った後の実に残る種は、次回まで取っておくことにしました。なぜなら、ユズの種と焼酎を使って、化粧水を作ることが出来るからです。ユズの種の表面に付いている成分が美容の効果があるようです。皮も、種も、果汁も、あますことなく使うことが出来て、色々なものに自在に変化することのできるユズが、改めてすごいなと感じました。

 材料を集めることが出来て、いよいよユズ味噌づくりに入ることができます。香り高い、美味しいユズ味噌が出来るよう、まだまだ続くユズの加工も頑張りたいです。

(りな)

 

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 太ネギの初収穫をしました。
 山畑で育てている太ネギ。なのはなの畑で一番太陽に近い畑ではないでしょうか。太陽の陽をたっぷりと浴びて。愛情をたっぷりと浴びて、立派に育ちました。
 ここ数ヶ月、平年よりも暖かい日が多いせいか、成長が速く、予想していた収穫時期より半月以上も早い収穫になりました。

 山畑は、土が柔らかく、抜くときに力がいらず、スポッと抜けました。葉はピンと立ち、外皮を剥けば太く美しい白肌。
 土寄せの時には、楽しいくらいに、しっかりと柔らかい土を寄せることができました。水やりは、天からの恵みもありましたが、エンジンポンプを使った水やりを定期的に行い、病気や害虫に負けないよう、元気づけでアミノ酸も施しました。

 

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 肥料は有機肥料の牛肥や鶏糞です。
 私達は、ほんのすこしの手助けという感じで、太ネギ自体の生命力が強く、力強くすくすくと育ってくれたという印象です。

 太ネギの畑に行くと、毎回、「僕たち頑張っているよ。元気だよ」と言っているように感じました。空に向かってしっかりと立っている葉を見ると、私も力をもらうように感じました。

 

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 太ネギは、これからの季節、お鍋や炒め物、和風にも洋風にも使える万能野菜で、みんなと頂けることが楽しみです。
 新チームになり、我がチームでは冬野菜で初収穫第1号の太ネギの収穫が、とても嬉しかったです。
 これからも、野菜を心の目で見て、適切な手入れを行って、良い収穫へと結びつけていきたいです。

(ひろこ)

 

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〈ビニールハウスのホウレンソウの草取り、間引き、追肥をしました!〉

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〈吉畑手前ハウスのバナナの根元に、電熱ケーブルを埋め込みました。緊張の冬。暖かく越すことができますように〉

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〈勝央文化ホールで、竹内さんに教えていただきながら、金時太鼓『金太郎囃子』の練習を進めました〉