11月5日(日)「大切な一歩 勝央町文化祭への出演 ・ 第8回音楽合宿 最終日」

11月5日のなのはな

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 ホールの舞台、音響、照明の中で表現することのできる、ウィンターコンサートへ繋がる大切な本番。
 勝央町の文化祭に、3曲のバンド演奏とダンスで出演しました。

 文化祭の会場は、ウィンターコンサートを行う勝央文化ホール。ウィンターコンサートまでの日数が50日を切った今、この舞台でお客さんへ演奏できる機会は、とても貴重なものでした。
 『ビリーバー』『ウリリ』『ビューティフル・ピープル』、曲目は3曲のみですが、この限られた曲目の中で、しっかりと気持ちを前に出したいと思いました。お客さんの心を動かす演奏をして、「ウィンターコンサートへ行きたい」と思ってもらえるように。
 出演前の、朝食後の当番の時間でも「本番へ向けて、外向きな笑顔、声掛け」というテーマで、文化祭へ気持ちを作っていきました。

 

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 出演前には、客席から他の出演者の舞台も観ることができました。お琴の演奏や、詩吟、手話ソング、日本舞踊など、勝央町民の方の舞台を観させていただけたことが、嬉しかったです。
 出番を待っている間も、他の出演者の方が通りがかるたびに、なのはなのみんなに「まあ、きれい」「頑張ってください」「引き込まれるわ」と温かい声をかけていただきました。勝央町の方々にとって、なのはなファミリーが心嬉しくなるような存在と感じていただけていることを感じて、嬉しかったです。

 静謐な空気のある舞台袖で待機をしていると、心も研ぎ澄まされていく感覚がしました。
 お父さん、お母さんがが舞台袖まで来てくれて、「しっかりと気持ちを前に出して、力強く踊ってね」「笑顔でね」と声をかけてくれて、お父さんお母さんの真剣さから、この本番の大切さを改めて思いました。
 なのはなバンドの音出しで、ホールに迫力ある演奏が響いて、会場がなのはなの空気感に包まれていくことを感じました。

 

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 いよいよ本番が来て、1曲目の『ビリーバー』。舞台袖で待機をしているみんなで、自然とコーラスを歌いました。打ち合わせていたわけではないけれど、舞台に立っているダンス、バンドメンバーと同じ気持ちで、私たちも声を出しました。
 隣で歌っている子のアルトが、とても力強くて、語尾まで美しく聞こえました。その歌い方は、ただ形ばかり歌っているのではなく、歌に感情を込めて精一杯で歌っていることを感じました。
 どこまでも誠実に、なのはなの舞台に心を添わせる仲間が傍にいることを感じて、目頭が熱くなる思いがしました。

 2曲目の『ウリリ』は、バンド、ダンス揃っての舞台は今回が初披露でした。
 フルート、打楽器、鳥の鳴き声。バンド演奏が、原曲そのままに再現されていて、生演奏の迫力満点で、本当に素敵だと思いました。
 ダンサーは袖からわずかにしか見えなかったけれど、ライトに照らされて、キラキラと光りながら『ウリリ』のテーマとなっている渡り鳥のように、自由に踊っている空気を感じました。

 

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 ラストの曲前には、あゆちゃんがMCでウィンターコンサートの紹介をしてくれました。
「猫が言った。最近、島にやってくる魔女が増えているって。
 青年が言った。この島は、もうすぐ大地震で沈んでしまうのだと。
 女の子が言った。私、悪魔と契約して、魔女になったの」
 12月24日に行われる、なのはなファミリーが贈るクリスマスプレゼント。その中身が、ミステリアスにちらりと垣間見えて、私たちもワクワクしてくるようでした。

 そして、ウィンターコンサートへ繋げる、この1曲が私たちの本番。大人数での『ビューティフル・ピープル』を踊りました。
 ホールの舞台で踊っていると、左右から、正面から、暖かい照明を浴びて、広い客席を見渡して、これがホールだと実感しました。両手と顔をぱっとあげると、視線の先に明るいライトが並んでいて、瞳に光がいっぱいに降り注ぐようでした。
 たった1曲の出番で、しっかり気持ちを前に出せるだろうか、と思っていたけれど、今回、みんなと一体になって、力強く、気持ちを前に出して踊ることができたと、感じました。

 

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 今の自分の最善で『ビューティフル・ピープル』を踊れたこと。確かな成功体験になって、コンサートへ繋がる自信にもなりました。
 お客さんの心にも届いて、コンサートへ行きたいと思っていただけたのではないか、と思います。

 

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〈文化祭では、地域の方々による書や絵画などの作品も展示されました〉

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 文化祭本番を終えて、午後には、音楽合宿第8弾の詰めとなる練習にも、みんなで向かいました。
 はじめの1時間で、これまでに音入れや振り入れをしたコーラス全曲を、バディで練習しました。
 私はよしみちゃんとのバディ。6曲のコーラスを、1曲ずつ歌いながら、今まで以上に2人の音程が安定して、ぴったりと重なることを感じました。コーラスのメロディが、確かに自分たちに定着してきていることを感じて、よし、と嬉しい気持ちになりました。

 その後、体育館でバンド演奏とコーラスを合わせて、お父さん、お母さんにも見てもらいました。
 コーラス隊は、昨日振り入れされたばかりで、慣れないながらも、集中してカウントを揃えました。お母さんが、「いいね」「面白い」と言ってくれて嬉しかったし、改善したほうがいいところも教えてもらえて、ありがたかったです。

 

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〈バンドは『バッド・ハビッツ』『セニョリータ』『ナチュラル』を体育館で合わせ、それぞれの楽器の音色や弾き方、音響をお父さん、お母さんに聴いてもらい調整していきました〉

 

 最後の詰めは、『ホワイトフラッグ』。あゆちゃんが前から見てくれて、卒業生のやすよちゃんやのぞみちゃんも一緒に、全員でフォーメーション移動を確認していきました。
 大人数の構成で、ガラリとフォーメーションが変わるところは、ここしかない、という一人ひとりの動線を見つけて、移動しなければいけません。はじめはぶつかってしまったり、場所へ辿り着けなかったり、という状況でした。
 何度も何度もリトライして、少しずつお互いが動きやすいように調整をしていきました。その中で、絶妙な交差や入れ替わりをしながら、誰ともぶつからずに次の立ち位置までの移動ができるように、なっていきました。

 最後には、全員がその動線を見つけて、無事にカウントで整然としたフォーメーションまでたどり着くことができました。これは、私たちだからこそできることかもしれない、と感じて、とても、嬉しくなりました。
 フォーメーション移動を一通り確認して、最後に曲で踊りました。前から見てくれていたあゆちゃんが、「すごい! ちゃんと踊れてたよ!!」と言ってくれました。
 音楽合宿第8弾の詰めに、コンサートラストの曲となる『ホワイトフラッグ』を、全員で形にすることができて、とても嬉しかったです。

 あっという間に今週末の音楽合宿も終わってしまいました。
 これから、演劇練習も始まっていき、通し練習、コンサートの本番へ近づいていくことと思います。
 まだまだ足りていないことばかりで、大丈夫だろうか……という思いもあるけれど、できることを、やるしかありません。自分たちの力と、運命を信じて、自分に出来る最大限で、役割に向かっていきたいです。

(りんね)