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10月21日のなのはな
『ホワイト・フラッグ』の振り入れをしました。
あゆちゃんが書いてくれた和訳は、「やれるものならやってみな」という言葉から始まります。
決して諦めない、勝つまで戦い続けるから、だから私の白旗が上がることは決してない。
自分の気持ちを強く持ち、表現したいと思いました。
今日は、全体の3分の1の振り入れをしました。
『ホワイト・フラッグ』は隊列ダンスであり、ダンスが上手い下手ではなくて、どこまでも全体で揃えることが美しいのだと、あゆちゃんが教えてくれました。
振りは、前に進む振りや力強い振りが多く、実際はスティックを持って踊ります。
隊列のマーチングのように次々に移り代わるフォーションや振りをみんなで覚えて、カウントで何回も練習しました。
みんなのなかの一部となって、みんなと一体になって練習していると、みんなが自分であり、自分がみんなであるような感覚になる瞬間がありました。
みんなでカウントを声に出して踊ったり、フォーメーション移動のときは、それぞれ近くになる人と移動の通路を確認したりしました。
全体でアートを作っているように感じて、みんなの一部となって、揃って踊れるように練習していきたいです。
逃げずに、立ち向かっていく強さ。決して諦めることはしない。逃げることもしない。白旗を上げることは決してない。
あゆちゃんの和訳に込められた気持ちは、自分の気持ちであり、『ホワイト・フラッグ』をみんなと練習していくなかで、自分の気持ちも強くし、一緒に立ち向かっていく仲間と一緒にステージで表現したいです。
(ふみ)
今回の音楽合宿の目標のひとつは、アンサンブルを詰めることです。管楽器アンサンブルと、ギターアンサンブルとで分かれて、午後の時間いっぱい、練習をしました。たっぷりと時間があるようで、あっという間でした。しかし、アンサンブルメンバーみんなでゴロンと一歩進めた、濃い時間でした。
管楽器アンサンブルでは、『ブエノスアイレスのマリア』と、『アミューズメント・パーク』2曲の練習を進めました。『アミューズメント・パーク』は、小さな曲が4曲集まって、ひとつの作品になっています。アンサンブルメンバーのりのちゃんが、この曲が好きなんだと教えてくれて、この曲をコンサートで演奏することになりました。
『アミューズメント・パーク』をはじめて聴いたとき、心が軽やかに躍り、音を聴いているだけで、カラフルで賑やかな景色が心に思い浮かび、この曲が大好きになりました。音楽は食べ物ではないけれど、この曲を聴くと、デコレーションケーキのような優しい甘味が心に広がります。心の宝物がまたひとつ増えました。
サックス3人編成なのですが、3人とは思えないくらい、彩り豊かで、音が楽しく絡み合っていて、3つのパートだけでこんなに豊かでカラフルな音楽を奏でることができるのだと、感動しました。私たちは、この曲を、5人で演奏します。バリトンサックスのパートを、トロンボーン2人で吹きます。それから、テナーサックス2人と、アルトサックス1人です。
練習をはじめたとき、連符が多く、これは出来るようになるのだろうかという不安が頭をよぎりました。バリトンサックスのために書かれた楽譜を、トロンボーンで吹きます。こんなに速い連符を、トロンボーンで吹くのは不可能ではないかと、思ってしまいました。しかし、私は、この曲を、どうしても吹きたいと、思いました。この曲で、表現をしたいです。ハードルは高いけれど、だからこそ、心は燃えています。
今日は最初は、個人練習を進める予定でした。しかし! あゆちゃんが、「1曲目の『メイン・ストリート』と、3曲目の『メリーゴーランド』の2つを合わせられることを今日の目標にしよう」と言いました。今日の午後の最初の段階では、私は、やっと1曲目の『メイン・ストリート』を、原曲の2倍ゆっくりなテンポで吹けるようになったところでした。あゆちゃん、本当ですかと、言いそうになってしまいました。
しかし! 本番まで、音楽合宿は、今回を含めてあと残り9回。とてもとても貴重な時間で、締め切りを設けて、練習をしていかなきゃいけない。脚本が出来てからは、通し練習がはじまり、今のように練習時間はとれなくなる。だから、やるしかない!!
あゆちゃんの言葉で燃えていた心の炎はさらに激しくなり、私たちは猛特訓をしました。16時に合わせる目標で、約1時間半、個人練習をしました。質の高い練習をしたいけれど、締め切りに間に合わせなくてはいけない。とにかく、何が何でも、吹けるようにする。 私は、メトロノームの一番ゆっくりなテンポから吹いて、それからテンポを10ずつ速めていって、原曲の速さに近づけていきました。苦手な箇所は、その小節だけを切り取って、繰り返し何度も吹きました。
そして、緊張の、16時です。ついに、待ちに待った、『アミューズメント・パーク』の初合わせです! 原曲よりも、少しゆっくりなテンポで合わせました。まだ未熟ではありますが、なのはなの『アミューズメント・パーク』が、そのとき、産声をあげました。これからみんなで育てていきます。
慣れるまで、何度も1曲目の『メイン・ストリート』を合わせてみました。最初に合わせたときは自分の音に必死だったけれど、だんだん、周りの音も聴こえるようになってきました。
次に、『メリーゴーランド』も合わせてみました。まだまだ伸びしろはたくさんあるけれど、あらかたでも形になって、これからもっと理想に近づいていけると、希望を感じました。
あゆちゃんも来てくれて、笑顔で聴いてくれました。やっぱり生の演奏は良いねと、言ってくれました。それから、アルトサックスからテナーサックスへ、テナーサックスからトロンボーンへと、メロディーが移り変わるところを、誰がメロディーなのかはっきりとわかるように、もっと大袈裟なくらいに吹いてみてはどうかと、アドバイスをくれました。
まだ自分のことで精一杯ではありますが、伴奏のときはメロディーを引き立たせるように、自分がメロディーのときは堂々と伸びやかに吹いて、次のメロディーへの受け渡しは丁寧にと、何の音を一番聴かせたいのかを意識して、吹いてみました。吹きながらでも、いくらか聴きやすい演奏になってきたのがわかりました。もっともっと練習が必要ですが、何を聴かせたいのか、そのために自分のパートはどういう効果を出すのか、プランを持って演奏したいです。やはり、アンサンブルは、どこまでも利他心を持っていなくてはいけないと、思いました。
最初は、今日中に2曲を合わせられるようにするなんて、私には出来ないと、思っていました。しかし、何が何でもやるんだという気持ちで、1時間半練習して、なんとか合わせられるようになりました。やれば出来るんだと、そのことが、自信になりました。
次は、2曲目の『ホーンテッド・ハウス』と、4曲目の『ローラーコースター』を合わせる目標です。得に『ローラーコースター』が、連符での速吹きがあり、これをトロンボーンでできるのだろうかと、少し怖い気持ちもありますが、私は出来る! 私はやる!!! 楽しみにしていてください。
16時30分からは、『ブエノスアイレスのマリア』を練習しました。最初に、メンバーの1人のほしちゃんが、いつも発声練習のときにやっている、表情筋をめいっぱいに使って笑顔を作る練習をやっていると、高い音が吹きやすくなったと、教えてくれました。そのときのほしちゃんの目がキラキラと輝いていて、それだけで嬉しくなって、そんなキラキラとした目でトロンボーンを吹いたら、キラキラとした音が出そうだと思いました。私も、表情筋をめいっぱいに使って笑ってから、高い音を吹いてみました。本当に、高い音が吹きやすくなりました。これから、ウォーミングアップのメニューに、表情筋をめいっぱいに使って笑う練習も入れます。
それから、何度も『ブエノスアイレスのマリア』を合わせました。『ブエノスアイレスのマリア』のみんなとの練習は、お父さんのお誕生日会以来、少し間が開いてしまっていたのですが、1回目に合わせたとき、それまでのみっちりとした個人練習の成果が出て、荒削りな部分はありましたが、吹きながらも躍動感を感じました。
それから、以前、あゆちゃんに教えてもらったところをみんなで確認してから、何度も合わせました。私は、『ブエノスアイレスのマリア』では、低音パートをほしちゃんと吹いています。以前に合わせたときに、2人で音程を合わせるのが課題だねと話していたのですが、今日吹いたとき、以前よりも一体感を持ちながら吹くことができました。また、音の密度も濃くなってきたのを感じました。そのことがとても嬉しかったです。しかし、理想の音にはまだ届いていないので、もっともっと猛練習をします。
口が疲れてきた頃、休憩をかねて、プロが演奏している音源を聴きました。メロディーは伸びやかだけど、伴奏は厳しさを持って音を刻んでいることや、曲の雰囲気が変わるところでは、伴奏の人がその雰囲気を作っているということなどを話ながら、聴きました。音源を聴いてイメージを持ちながら演奏すると、演奏に上品さが出ました。イメージを持って演奏することの大切さを感じました。今回の音楽合宿のテーマは、「自分の音やメロディー、動きに理想を持つこと」です。私の理想は、音源の上品さと、なのはならしい泥臭さを合わせ持った、密度の濃い音です。
私は、はじめてこの『ブエノスアイレスのマリア』を聴いたとき、この曲に言葉はないけれど、言葉にならないところで理解され、応援されているのを感じました。この曲を演奏していると、新しい道を切り拓くジャンヌダルクのように生きようと、私にはその力があると、力が湧いてきます。そんな風に、私も、誰かに勇気を与える演奏ができるようになりたいです。もっともっとレベルの高い演奏を目指して、これからも精進します。
みんなでゴロンと一歩進めた、気温は涼しくても心は熱い午後でした。
(えつこ)
アコーステックギターアンサンブルの練習では、まえちゃんを中心に指使いや弦を叩いて演奏するスラム奏法、チョーキングの仕方などを揃えていきました。
ウィンターコンサートに向けて、今は『流星』と『タイムトラベル』の2曲を練習しています。
『流星』はチョーキング奏法が流れ星のように聞こえるのが印象的な曲で、まえちゃんから改めて、チョーキングのポイントを教えてもらえたことが嬉しかったです。
「ドアノブを回すときのように手を少しひねって弦を平行に押し上げたらいいよ」。
まえちゃんが実際にお手本を見せてくれて、それをイメージしてやってみると、以前よりもより、チョーキングがしやすくなったし、何よりもきれいな音が安定して出るようになりました。
また、弦を押し上げた時の音が一番しっかりと聞こえるようにためを作る練習も行い、アコーステックギター教室のみんなとタイミングやためも揃えていくことができ、最後に合わせたときは、本当に流れ星が私たちのギターの音色とともに、空から流れ落ちているようでした。
そして、『タイムトラベル』は先月から始めたばかりの新曲です。今は、一通り楽譜の譜読みも完了し、最後まで指が動くという状態にはなったのですが、まだまだ聞かせるという段階に持っていくには様々な課題が残るし、テンポが速く、成功率が低い状態で、個人的には猛特訓が必要です。
『タイムトラベル』は右手でブリッジの部分を軽く抑え、音質を変えるハーフミュートで演奏する部分も多く、その使い分けだったり、ハーフミュートの良さを最大限に生かす弾き方だったりに難しさもあるのですが、その分、『タイムトラベル』というタイトルにぴったりのようなスケールの広さや、どこか宇宙空間を連想させるような美しさのある曲です。
まえちゃんが「まずはゆっくりでもいいから、確実に正しい音で正しい指使いで演奏しよう」と話してくれて、曲を3つに区切り、1つずつ確実に演奏し、揃えていきました。
ハーフミュートは演奏次第で、こもりがちな音になったり、ポコポコとなってしまったりするのですが、まえちゃんからもっと弾くように、指を斜めからではなく垂直に弦に引っかけてなどのアドバイスをもらいながら、練習していきました。
今日の練習を通して、これまで、(こんな風に演奏したい!)と思っても、どうしたらもっと綺麗な音を出せるか、もっと繋がりのある演奏ができるか分かっていなかったなと感じたのですが、改めて、まえちゃんが1から奏法や演奏の仕方、どこを聞かせたいかということも伝えてくれて、気持ちが定まったような気がしました。
また、ただ音の質を上げる、綺麗な音で演奏するだけではなく、ベースやメロディーライン、接続部分など1小節の中でもその音の役割を理解したうえで、メロディーラインを一番引き立たせ、聞こえるように弦を弾いたり、ベースを縁の下の力持ちとしてしっかりと弾いたり、その場面に応じて、弦の弾き具合を変えながら、一番聞かせたい音がはっきりと聞こえるよう、練習できた時間が嬉しかったです。
1音1音を曖昧にせず、初めはゆっくりのテンポでもいいから確実に音を当て、綺麗な音で演奏していくことで、音の粒もはっきりし、曲の流れも良くなるのを感じました。
今月末からはこの2曲に加えて、新たに『メモリーズ』という曲の練習が始まる予定です。ウィンターコンサートの脚本や、そのシーンをより引き立たせ、印象的なものにできるよう、それぞれの曲に込める気持ちを意識しながら、練習を頑張りたいです!
(ななほ)
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