9月30日のなのはな
9月最終日。音楽合宿 第3弾が始まりました。
今日からの1週間を過ごす上でのテーマや、日々の生活の中で心がけること、心に留めておくことを、あゆちゃんが話してくれました。
心と身体を隅々まで使い、可動域を広げていくこと。心の中に、真剣で厳しく、アーティスティックな部分をつくっていくこと。心を研ぎ澄ませていくこと。
気持ちをつくって、一つひとつの練習に向かうこと。
今、コンサートに向かう日々を過ごしているんだ、と改めて実感しました。ダンスや演奏で表現するときのように、日々の生活でも、その美しさや緩急、メリハリを持って過ごそうと思いました。
柔軟とウォーキング練習のあと、『オブリビオン』のダンス練習をしました。
先日あゆちゃんが見てくれて揃えたところを、みんなで確認して、その後バディに分かれて練習しました。
(この形に揃えたい)という明確なイメージのある練習は、迷いがなくて、楽しいです。気持ちが真っすぐになっていくように感じます。あるべき形に近づくために、自分の身体をどう使うのかを見つけて身体に入れていく時間が好きだなと思います。
少人数のバディに分かれての練習では、イメージを共有したり、お互いの気付きで、振りが揃い、動きが鮮やかになっていくのを感じられて嬉しかったです。
「無駄のない、研ぎ澄まされた生活、研ぎ澄まされた心の中から生まれた振り」
あゆちゃんがこの曲のダンスについて、そう話してくれました。
深い情緒のこの一曲を、美しく、しなやかに踊りたい。そして、そのために日々の生活の姿勢から、心と身体をつくっていきたいです。
ダンス練習のあとは、お父さんのお誕生日会の準備をチームのみんなと進めました。
どんな物語をつくっていくのか。土台となる脚本を、みんなで読んでみました。それぞれのキャラクターや、見せどころ。魅力をもっと膨らませて、ウインターコンサートの脚本に挑むお父さんへのプレゼントになるような、アイディアを盛り込めたらいいなと思います。
準備の時間の後半は、ダンスの振り入れをしました。
表情と、上半身だけで踊る振り。参考となる動画を見つけたとき、(これ、やりたい!)と引き込まれたものを、チームのみんなと形にしていけることが、とてもわくわくします。
一人で振りを考えていた時は、覚えられるだろうかと思っていた振りも、チームのみんなと繰り返し区切って練習すると、だんだんと身体に入っていくのを感じられて、嬉しかったです。自然と人を笑顔にするような力を持つこの振りを、表情豊かに、心の扉を全開にして、色鮮やかに表現したいです。
午前中の時間が、あっという間に過ぎていきました。
一つひとつの瞬間が、コンサートへと繋がっていくのだと感じます。
明日は、音楽合宿の2日目です。
今週のテーマを心において、大切な時間を、みんなと重ねていきたいです。
(ゆず)
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『オーガスタス・グループ』の初合わせのときがきました! 今までパートで分かれて練習を積み重ねてきたものが、ついにひとつになります。私はこの瞬間が大好きです。
テナーサックスのメロディーで、この曲は始まります。そこにトロンボーンが重なります。それからだんだん楽器が増えてきます。みんなの音が重なった瞬間、そこにみんなの『オーガスタス・グループ』が生まれて、そこから、本番のコンサートに向けて育てていくんだと思いました。
あゆちゃんが演奏を見てくれました。音に角をつけることや、裏拍を感じて吹くこと、丁寧に音を仕舞うことなど、ひとつひとつ具体的に教えてくれました。あゆちゃんがアドバイスをくれると、曲にちょっとずつ色が加わっていって色彩豊かになってくるようでした。
曲の冒頭部分で、あゆちゃんが、“イケイケのおじさん”になって吹くようにと、教えてくれました。自分を離れて、イケイケのおじさんになって、軽々としているように見えるけれど実はすごいことをやっているというイメージで吹くと、楽しくなってきました。この曲は映画『チャーリーとチョコレート工場』のなかで、ウンパ・ルンパという小人たちが踊りながら歌うのですが、彼らはとても渋いおじさんの顔をしています。
また、自分の役割にこだわりを持って吹くことも、教えてくれました。アドバイスをもらう前は、私は、テナーサックスのメロディーに重なる部分を、怖々と入っていましたが、それではおもしろくないということを教えてくれました。テナーサックスがイケイケのおじさんメロディーを吹いているところに、トロンボーンのイケイケおじさん仲間が加わって、より印象を濃くするイメージを持って吹くと、これが私たちの役割だったんだとしっくり来て、吹きやすくなりました。もっと、この音でこういう効果を出したいというプランと意志をはっきりと持って、吹けるようにしたいです。
あゆちゃんが教えてくれたことを意識して、1回通すと、自分の中に何も残らないくらいに力を出し切った感覚があって、でも、その感覚がとても清々しくて気持ち良かったです。楽器演奏も、ダンスと同じで、楽をしていたら美しくなくて、厳しさがあってこそ魅力的な演奏ができるのだと思いました。もっと体力を鍛えて、最初から最後まで魅力的に吹けるようにしたいです。
今日細かく見てもらって練習をしたのは、曲の前半部分でしたが、それだけでも、1回目に合わせたときと最後に合わせたときとでは、輪郭の濃さと彩りの豊かさが全然違いました。これからもっと練習して、もっともっと演奏をカラフルに魅力的にしていくのが、とても楽しみです。
(えつこ)
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【やすよちゃんの結婚式へ行ってきました!】