「籾摺り」 るりこ

9月10日

○籾摺り

 昨日からさとえちゃんが帰ってきてくれていて、久しぶりに会えて、とても嬉しいです。一緒にミニトマトの撤去をしたり、セブンブリッジ大会も々リーグで戦うことができて、さとえちゃんの穏やかな空気が改めて優しいなと感じました。
 短い時間だけれど、一緒になのはなで過ごせることが嬉しいです。

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 今日は1日をかけて、さくらちゃんと一昨日に刈り取った、山裾東田んぼのモチ米の籾摺りをしました。
 午前はまず水分値を測りました。乾燥機では15%設定にしてあって、それをもっと精度の高い『米名人』という機械で測り直してみたところ、13.6%と表示されて、少し低くなってしまいました。ただ、水分値が高い方が美味しいけれど、低いとその分保存性が高くなることを、さくらちゃんが教えてくれて、1つ勉強になりました。

 そのあとは籾摺り機と計量器の掃除を行いました。
 先日、伸郎さんが使われて、うるち米を籾摺りされていたのを、今回はモチ米を籾摺りするのでうるち米と混ざらないように、一粒も残らない心意気で徹底的に掃除をしました。
 わたしは計量器を担当し、計量器のありとあらゆる掃除口を開けて、エアーコンプレッサーと掃除機を駆使して、無心になって米粒を取り除いていきました。今回、また新たな掃除口を発見して、そこにかなりの米粒が溜まっていたのですが、エアーコンプレッサーを奥まで差して、噴射して飛ぶ勢いを利用したら、地道ではありましたが、確実に米粒を取り除いていくことができました。乾燥機と籾摺り機と計量器の3台がありますが、そのなかでもわたしは計量器の掃除が1番楽しいです。夢中になっていたら、時間が過ぎるのもあっという間でしたが、お昼の放送が鳴る1分前に、最後の最後に始動したら、とうとう1粒も米粒が出てこなくなって、それがものすごく嬉しかったです。

 午後からはいよいよ籾摺りが始まりました。
 もう一度さくらちゃんと流れを確認してから、さくらちゃんが籾摺り機に付き、わたしが計量器に付くという役割分担で分かれて始めました。
 乾燥機に入っていた籾が排出口から勢いよく出てきて、籾摺り機に流れていきます。それが絶妙な傾き加減にセットされたふるいに掛けられて、籾が剥がされた状態で計量器に流れてきて、計量器の中でさらにきれいな玄米と米かすに分けられます。きれいな玄米となったものだけが受け口から出てきて、それが30キロぴったりになるようにセットされた量りの上にのった米袋に流れてきます。計量器は自動的に30キロになったら、受け口のフタが締まるようになっていて、フタが締まったら瞬時に次の袋に取り替えなければなりません。遅れてしまうと、また別の口から漏れ出てしまうからです。

 大きなエンジン音が籾摺り機倉庫の中に響いていて、さくらちゃんと大声を出さないとコミュニケーションが取れなかったけれど、上手く連携を取り合って、無事、すべてを籾摺りすることができました。出てきたモチ米は乳白色で、心配していたうるち米が全く混ざっていなかったことがとても嬉しかったです。掃除のかいがありました。

 最後に米袋の口をしっかり結び、室内へと運びました。30キロの米袋を持って、倉庫と校舎を5往復もしたら、汗がだらだらと流れてきて、やっぱりお米は重たいなと思いました。

 籾摺りが無事に終わった頃、山裾西をコンバインで稲刈りしてくれていた、あゆちゃんチームのゆりかちゃんがまた新たなモチ米が入ったハーベスタの袋を持ってきてくれて、早速、2巡目の乾燥が始まりました。さくらちゃんが、刈り取ってから4~5時間は置いた方が良いため、今はまだ乾燥機の中で風を送っている段階だと教えてくれました。
 あゆちゃんチームはおじいちゃんのコンバインが途中で不調になってしまったらしく、別のコンバインで刈り直しをしていたこともあり、大変だったみたいですが、最終的には山裾西で刈り取ることのできた籾すべてが、ギリギリ籾摺り機に全部入りました。
 モチ米の乾燥が終わり、また籾摺りと計量が終わったら、続くは紫黒米です。それまでにまた掃除をしないといけませんが、新たな掃除口を見つけたので、若干楽しみです。

 今回籾摺りしたモチ米が、この冬のお雑煮の餅になるのかなと思うと、早くお米研ぎがしたいと思いました。

 夕ご飯にはりゅうさんが夏野菜の天ぷらを揚げてくださり、オクラが丸々1本揚げられたものや、ナス、ピーマン、カボチャにもさくさくの衣がたっぷり付いていて、とてもとても美味しくて、お腹も満たされました。
 りゅうさんやお仕事組さんがいてくれる週末は本当に嬉しいけれど、過ぎてしまうのもあっという間だなと思います。また明日から1週間、前向きに頑張りたいです。
 今日もありがとうございました。おやすみなさい。