7月17日(月)「サマータイムで迎えた朝、畑へ! & ウナギとりの元へ。出会えたのは…… & 桃畑の1日」

7月17日のなのはな

 7月も半ばを過ぎて、じめじめとした天気から、からりと青く晴れた空に。なのはなの夏がやってきます。
 今日から、夏の気候に合わせて過ごしていく、サマータイムが始まりました。

 朝6時半に起床して、玄関に集合。まだ涼しい時間帯に畑へ出ます。朝早くても、すでに空は明るくなっていました。
 私は、畑1チームのみんなと、ナスとピーマンの草取りへ行きました。

 ナスの畑は、畑の半分の草取りが既に終わっていて、残り半分からのスタートでした。リーダーのさくらちゃんが、畝の片側を4分で終わらせて、1時間以内にこの畑を終わらせたいことを伝えてくれました。
 4分ごとにタイムコールをしてくれます。こまめに草取りをしているため、畝の上の雑草は多くはないけれど、土が乾いていたので、根から取るのは強敵でした。出来る限りの速さで手を駆使して、4分ほぼ丁度。他のメンバーも草取り名人で、高速です。遅れていかないように、精一杯で草取りに向かいました。

 草取りをしていると、ゆりかちゃんが、収穫をしに畑へ来てくれました。ナスは採れはじめで、「採れたよー!」と、収穫カゴ1つに、艶やかで立派なナスが採れたのを見せてくれて、とても嬉しくなりました。
 ナス畑は、目標より5分早く草取りを終えることができました。草取りが終わった畑を見渡すと、畝の上が綺麗になって、草丈1メートルほどのナスが際立ち、すっきりとしました。

 

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 次はピーマンの畑です。ピーマンは4スパンに畝が区切られていて、スパンごとに終わらせていきました。1スパンの片畝を、2分半以内に終わらせていきます。次々と進んでいくと、畑の入り口から「お願いしまーす!」という大きな声がしました。
 振り返ると、ミニトマトとキュウリの水やりを終えた子たちが来てくれていました。意欲的な明るい声を聞いて、私もさらにやる気が出ました。
 仲間が増えて、草取りのスピードも増していきます。
 ピーマンは草丈50センチほどで、濃い緑の葉にはつやがあり、順調に生育しています。まだ収穫はしていないけれど、収穫予定の実はしっかりとついていました。

 

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 最後は、ピーマンの畑を終えて、すぐ傍のカボチャ畑へも行って、3列分の草取りまで進めることができました。朝から、夏の主力野菜であるナス、ピーマン、そしてカボチャも少し、草取りをすることができて、清々しい気持ちになりました。
 駆け足で車に乗り込んで、9時の朝食のため、古吉野へ帰ります。6時40分から9時の動きやすい時間帯に、思い切り作業を進められて、とても嬉しかったです。
 これからサマータイムモードに身体を慣らして、暑い夏も、野菜と一緒に乗り切っていきたいです。

(りんね)

 

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〈日が傾いた夕方の作業では、ナス、キュウリの畝に牛肥を埋め込む追肥をしました!〉

 

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 子供組のみんなと川にウナギとりを仕掛けてから、1か月、2か月、3か月……どうなっているかな? ウナギ入ってるかな。ウナギでなくても、何かいきもの入っていないかな。そろそろ、見てみよう! ということで、一緒に仕掛けたりなちゃんたちは、今日は桃の作業で忙しいけれども。やよいちゃんと、最近ウナギのことを考えてワクワクしているちかちゃんと、お父さんも来て下さって、見に行きました。

 大きなあみ、バケツを持って、レッツゴー。川へ行き、ウナギとりである竹筒の元へ……久しぶりで、少しの間見ていなかったけれど、しっかりと竹の上に石を重ねたので流されることなく。まさに、いきもののお家。中に何か入ってくれていそうな予感がプンプンします。

 靴を脱いで、足を川の中へすっと。外はギラギラ、身体は発熱、でも冷たい川の水によって芯からクールダウン。絶好の川の日!

 

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(※ウナギとりは、地域の漁協の了解を得て設置しています)

 

 初めにみんなで、石をどかして。それからやよいちゃんが竹を一本いっぽん上げてくれました。ここからが本番。上げるときには必ず垂直にしなければ、もし入ってくれていた場合、中の生き物が逃げてしまいます。なので、竹筒の両端を押さえて、垂直にそーっと。そして、大きな網の中へ手を離せば、どばーっと。
「いっぽんめー」「にほんめー」2本目までは、なにもいない。けれど、諦めずに、何かいきものに会いたい、何か入ってくれていますように。と願い続けていると……「さんほんめー」と言った時、どばーっぴちゃぴちゃ。何かがはねた! 網の中を覗くと、ナマズさん。長ーいヒゲなのに、ヒレはちょびっと短い。なんか、かわいい。

 

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〈ナマズとハゼが出てきた!〉

 

 それから、中に入ってくれているものが何本か。中には大当たり? 1本に3匹入っているものも。ナマズ、ハゼ、アメリカザリガニ、日本ザリガニが中に入ってくれていました。バケツの中がにぎわっていて、胸が躍りました。ちかちゃんも、バケツをかかえて満面の笑みをむけてくれて、それも凄く嬉しくて、しあわせな気持ちに。

 すべて竹を見終えたら、もう一度竹を沈めて、石を載せて、もう一度、いきもののお家を設置。今度は数日後に見に来よう。今度は何がいてくれているかな。
 今回、会えたナマズさんたちは、みんなに見てもらって、また、自然に帰しました。お家に入ってくれて、ありがとう! ドキドキ・ワクワク満点の時間でした。

(ももか)

 

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 桃は、中生品種の収穫に差し掛かっています。早生品種の加納岩白桃からバトンタッチ、今は、白鳳、紅清水など、全4品種の桃を収穫しています。
 サマータイムモードになって、早朝から、桃の収穫をスタートしました。中生品種は、色々な畑に点々と植わっていて、今日の収穫は、5つの畑を回るスケジュールをみんなと予定しました。太陽がまだ高く昇っていない、涼しい時間帯は、まだ桃も日光を受けていなくて、収穫するには絶好の時間です。日が昇ってくると、桃が暖かくなってしまうので、暖まらないよう、タイムリミットを決めて、みんなとスピーディに収穫をはじめました。

 

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 収穫している畑は、桃の木が余裕を持って、すっぽりと覆われるぐらいの巨大ネットを掛けています。これは、桃を夜蛾から守るためです。ネットをくぐると、その中は桃の熟れた甘い香りがして、木にオーナメントのように、オレンジ色の袋がたくさんぶら下がっていて、まるで別世界のように神聖な場所に感じます。ネットの内側から外の景色を見ると、ネットのフィルターを通して、光が反射し、キラキラして見えます。この光景がとても綺麗だなあと思います。

 

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 一品種ごとに、収穫基準も、香りも少しずつ違います。そのため、品種が変わるたびに、みんなで基準を確認します。収穫は、ペアで行い、採る人を時々交代しながら、2人で早どりをしていないか、確認をします。そして、ペアとペアのバディを作って、そのバディの間でも、収穫基準がずれていないかを確認します。

 みんなで同じ収穫基準で見られるように、確認できることがとても嬉しくて、みんなの存在が心強いなあと思います。桃の個体によっても、熟れ方が違って、色味を見て判断するのはとても難しいです。桃の葉の緑が映って、青くみえてしまったり、日光に当たると黄色く見えて、早どりになりがちになります。環境で、判断が狂ってしまわないように、感覚を掴みたいなと思うし、色々な状況も経験して、その時に一番ベストな判断が出来るように、桃メンバーのみんなとなっていきたいと思いました。

 

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 今日から、なつごころの収穫が始まりました。石生の畑になつごころの木が1本植わっていて、みんなと収穫に行きました。なつごころは、赤くなりやすい品種で、花火がぱっと開いたような、赤い模様があるのが、本当に見た目も可愛くて鮮やかだなあと思います。今日が初収穫だけれど、袋を開くと、華やかな赤色と、柔らかそうなクリーム色の肌が見えて、良い加減に熟れていました。今日は、数玉しか収穫をしていないけれど、糖度測定をしてみると、14度や15度など、これまでに比べて、とても高い糖度の玉がとても多くて、驚いたし、なつごころの底力を感じて、これから本格的に収穫が始まっていくのがとても楽しみだと思いました。

 

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 収穫して、日中はネット掛けをしたり、外作業もたくさん進めることができました。これから、中生品種の清水白桃や、岡山夢白桃などの収穫も始まります。質の良い桃を作れるように、今はネットを掛けたり、水分調節をします。ネット掛けは、今日は清水白桃3本に掛けました。ネット掛けようのポールが立っているので、ネットが、カーテンのようにスーッとかかっていくのがとても気持ちが良かったし、高い脚立を4台使って、息を合わせて、せーの! とネットを引っ張り上げていく時間が、とても楽しかったです。高い脚立に乗って、上から26アールの桃畑を見下ろしてみると、ネットが掛かった畝が5列も6列も連なって、白い大きな波になっていて、その光景が圧巻でした。

 

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 桃の収穫、手入れを、これからもみんなと協力して乗り越えていきます!

(りな)