【7月号⑨】「新玉ねぎ、太陽の色」 まなか

 玉ねぎが収穫できました!
 夕の子畑で育てていた玉ねぎは、ジャッカルチームのみんなで見回りのときに「たまお」と名前をつけて育てていたのですが……大きくなるまでに、たくさんみんなに助けてもらったので、収穫で来た時には喜びもひとしおでした。
 定植してからなかなか大きくなれず、ひよひよした葉が多く、どうしたらいいのか分からなかったときに、お父さんが畑を見て下さってアミノ酸や硫安の液肥を短いスパンで与えることを教えて下さいました。
 毎日見回りをしていて、どんどんと葉が元気になり新しい葉が生えてきて、液肥の効果が目に見えて分かるのが、すごく嬉しかったです。

 

 

 たまおがやっと元気になって軌道に乗り始めたな! と思っていたら一月に大雪が降りました。
 雪の下でペタンと潰されてしまったたまおを見て、かなりショックを受けました。
 ……が、へこたれない! みんなで雪かきをして、玉ねぎを雪から救出しました。
 そのあとも、玉ねぎに元気つけの葉面散布をしたり、籾殻をまきなおしたりして、冬を乗り切りました。
 暖かくなってくると葉も根も急にぐんと大きくなり始め、玉ねぎの形になってわくわくしました。
 畑の草取りや細々した手入れをみんなでしたのも、とても楽しかったです。

 たまおが大きく育ってほしいと願いながら草を取ったり、作業終わりにはみんなで畑に歌ったり声をかけたりした時間もすごく嬉しくて、たまおに届いているような気がしました。
 収穫した玉ねぎは、丸々と大きく育っていて、本当に嬉しかったです!
 みんなの力がぎゅっと詰まったような甘い新玉ねぎをみんなで頂けたとき、畑での出来事がたくさん思い返されて心が暖かくなりました。