ナスとピーマン、念願の誘引をしました。
昨日、エクセル線を張ったばかりの支柱に、今後実がたくさんついて重たくなる株を支えるための誘引です。
誘引は、株を支えるためだけでなく、空間をもたせることで風通しがよくなったり、一番生育の良い四十五度の角度に伸ばすことができるといった、様々な利点があります。
まだな数もピーマンも七十センチほどなので、それほど重くはないですが、これからどんどん実がついて重くなってきます。そのとき、結構な負荷が支柱にかかるので、誘引はとても重要な作業だと感じました。
以前、お父さんに教えてもらった誘引の結び方で、一畝の間に入り、片側ずつやるという方式でやりました。
やる枝を確実に誘引していくシンプルなやり方ですが、とても速く進められてうれしかったです。
みんなで三十分おきに休憩をとりながらも、一時間早く作業を終えることができました。
午後からは、ピーマンの誘引です。ピーマンもナスとやり方は同じですが、仕立て方が違っています。
ナスは三本仕立て、ピーマンは四本仕立てで、今回はその四本のうちの二本を誘引しました。
誘引は難しいところもあるけれど、大好きな作業で本当に楽しいなと思いました。
四本すべて誘引したかったのですが、少しまだ草丈が低かったため、残りの二本の枝はまた伸びてきたときにやりたいと思っています。
ピーマンも、コンディションはよく、病気も多少あるけれども、できる限りの対策をしたので効いておさまってくれるといいなと思いました。
収穫がもうすぐで、実が日に日に大きくなり、もう五センチくらいになっているものもあります。
ナスも、毎日少しずつ収穫できていて、葉っぱがたくさん茂って元気そうです。そろそろ追肥をする時期なのでタイミングを逃さないようしたいです。
夏野菜、これからの生長や、収穫が楽しみです。
(さき)
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両手に収まる、色白のかわいらしいカボチャ。粉雪姫カボチャの初収穫を行いました。
西洋カボチャは、開花から約45日で熟れるという目安があります。
ある程度実が大きくなってからも、熟れるまでは畑でじっくりと待っていました。頃合いを見て、ヘタがコルクのように茶色くなり、ひび割れてきた実を、約50玉収穫しました。
シンデレラの馬車のように、白く美しい実が収穫出来て、とても嬉しかったです。
収穫したカボチャは、日陰の涼しい場所で、しばらく干して追熟させます。粉雪姫カボチャはホクホクとした食感が特徴の、なのはなのお父さんも大好きな品種。甘さがのってから、みんなで食べられることが楽しみです。
1番果の収穫後は、疲れた株に栄養補給するため、たっぷりと牛肥の追肥も行いました。饅頭畝の中腹に深く穴を掘って、そこへ牛肥を詰め込み、土を上から被せます。雨の多い天気のため、牛肥が露出して病気の基になることを防ぎました。
畑にはまだこれから大きくなっていく、赤ちゃんの実もたくさんついています。熟した実と比べると、小さな実は表面にツヤがあり、生まれたてという神秘的な感じがします。
小さな実には新しく納豆パックを敷き、大きくてまだ熟れていない実には、盛夏の日差しでも日焼けしないように新聞紙を巻きました。
これからも、きれいな実を収穫していけるように、カボチャの株の手入れを行っていきたいです。
(りんね)
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1月のこと。
私が生まれてから見たことのない量の雪が空から降り、バナナハウスが1週間ほど、雪に生まれた期間がありました。
そのころ、ハウスは雪の重みで鉄骨が曲がり、バナナハウスも倒れてしまう寸前だったのですが、バナナのエネルギーが伝わったのか、吉畑手前ハウスでバナナと晩白柚の育っている範囲だけ、ハウスがそのままの形で生き残っていました。
でも、それから数日後、ある問題が発生しました。そう、バナナハウスの地面に埋めた電熱ケーブルが切れていたことが発覚したのです。
それからというもの、日に日に元気をなくしてしまったバナナたち。少し、かけひきをするように2月に思い切って、5株のバナナを根元から切り落とすという作業を行いました。
しかし、今では私の身長をはるかに超えたバナナたち。私の想像していた何倍も、バナナの生命力、再生力は強いようです。
バナナと言ったら果物の定番というところだと思うのですが、実はバナナ、樹にはならないのです。
では、何になって、どう育つのかというと……。
皆さんが想像しているだろうバナナの樹、あれ、実は草なんです。
そう、バナナは草本であり、園芸学上は果物ではなく野菜の1種なのです。でも、私の中で「黄色い果物と言えば、バナナ!」なので、私はバナナを果物だと思ってこれからも生きていこうと思うのですが、バナナは草の1種ということもあり、とにかく強い。
梅雨の時期、暑さと湿度で草の伸びるスピードが速く、畑の草刈りに追われる日々を送ることになってしまうのですが、もし、畑の草が全部、バナナだったら、バナナの成長を喜びたくなってしまいます。
そのように、冬に一度切り倒したバナナは、春に小さな新芽を出し、それからみるみる間に大きくなりました。
そして、この数カ月でバナナは私の身長を超し、葉をいっぱいに広げているのです。
私は毎日、1度は吉畑ハウスのバナナに会いに行くのですが、バナナハウスに入ると、そこには南国の世界が広がり、バナナのスケールの大きさや艶々とした葉、水分をいっぱいに溜めた茎や可愛らしく伸びる新芽に癒されています。
現在、バナナは1株から子株が10株ずつ出てきているため、ここ最近は株分けも始めています。
今、なのはなファミリーには0歳の赤ちゃんから1歳、2歳、3歳、4歳と子どもたちがいたり、10代の子供組に、お姉さんたち、お父さんとお母さんと幅広い年齢の人が集まっているのですが、バナナハウスもバナナファミリーの輪が広がりつつあります。
生まれたばかりの赤ちゃんサイズから、お父さんサイズまで色々なサイズを株分けして鉢に植え替えると、バナナファミリーが広がり、ハウスが賑やかです。
株分けをしたバナナは、9月ごろに二重ハウスへ移植する予定です。今は5株のバナナたちが、今後、10株、15株と増えて、いつか、バナナ農園ができるのがとても楽しみです。
いつか、黄色く熟れたなのはな産のバナナをみんなで片手に1本持って、畑に飛び出す姿や、縁日でなのはな産のチョコバナナをできる未来を想像すると、とてもワクワクしてバナナ栽培に気合が入ります。
バナナは実をつけるまでに2年ほどの期間を有するのですが、未来のなのはなファミリーにバナナを繋げていけることが嬉しいし、なのはなのお父さんはバナナが大好きなので、早くバナナが採れたらいいなと思います。
また、同じハウスでは『晩白柚』や『極楽鳥花』なども育てており、緑にあふれています。
晩白柚の収穫は1月ごろと真冬の時期なのですが、今の時期から花をつけ、実をつけ、晩白柚は収穫に向けて成長を続けます。
現在、晩白柚の実は大きなもので直径10センチ以上になっており、とても可愛らしいです。
南国のバナナ、真冬に収穫できる晩白柚、秋に花を咲かせる極楽鳥花と、季節ごとにみんなに喜んでもらえるよう、これからも果樹や植物を大切に育てていきたいです。
(ななほ)
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夏のイベントに向けて、なのはなのステージで新曲のフラダンス練習をしています。
新曲の「ウリリ」という曲は、ウリリという鳥がいて、寒い地域から広範囲を渡る渡り鳥のことです。
今までにない動きが特徴的なタヒチアンフラダンスで、衣装もみんなで制作しています。腰の動きが早く、ペアで踊るところもあって、魅力溢れるダンスです。
もう一曲、「カーナナアレ」という曲を練習しています。
「ハナミズキ」をフラダンス曲にアレンジした曲で、ゆったりとしたハワイアン調で、振りには、ハナミズキを捧げるような振りや、ハナミズキの木をイメージした振りがあったり、素敵な振りで、練習していても、あたたかい気持ちになる曲です。
なのはなファミリーのお母さんはハナミズキの曲が好きです。母の日に私たちはお母さんへハナミズキの歌を送ります。お先に行きなさい、どうぞ行きなさい、知らなくていいよ、君と好きな人が100年続きますように。たった一人の大切な人の幸せを願ってどこまでも優しいこの曲の中にお母さんが私たちを思ってくれる気持ちを感じます。
お母さんへこの歌を送るときのように目の前のたった一人の大切な人へこの優しい気持ちが誰かを思う愛おしい気持ちが見ている人へ伝わるように踊ろうとゆりかちゃんが話してくれてみんなのあたたかい気持ちが一つになりました。まだまだ踊りこみは必要ですが私たちが大好きな曲がまた一つ増えました。
タヒチアンフラダンスからハワイアンフラダンス、曲にもダンスにも幅があるフラダンスの演目を披露できるのがとても楽しみで、見てくださる方に楽しんでもらえるよう、また自分たちが大好きな1曲1曲に込める思いが伝わるように日々の練習を頑張っていきたいです。
(ふみ)