ぎっしりと詰まった大きな重みのあるキャベツ。
シャキッと爽やかで、ふんわりとした柔らかいレタス。
どちらも、まん丸とした形が愛らしく、両手に持った瞬間、嬉しい気持ちが広がります。
六月は、キャベツとレタスの収穫が賑わう月となりました。
レタスは、五月下旬から六月にかけて収穫を行ないました。
今期は、河原上、開墾野畑、崖崩れ北ハウスにレタスを植えました。
レタスを収穫するのは、早朝の時間が多く、そのたびに、新鮮な気持ちになりました。朝六時四十五分。畑に集合して、レタスを収穫していきます。朝の霧がかかったひんやりとした空気の中で、新鮮でシャキシャキとしたレタスを穫っていると、目が覚めていく感じがしました。
収穫され、籠にたくさん入ったレタスを見ていると、満たされた気持ちになります。とても気持ちの良い朝です。
そのまま朝食の席には、器にいっぱいのレタスを頂いて、その瑞々しさが朝の身体に染みわたりました。
特に、ハウスで育ったレタスは、柔らかく大きくきれいな姿が印象的でした。
その時、レタスを担当していた、さきちゃんやせいこちゃんが、
「柔らかいレタスになるように、ハウスのレタスに毎朝、水やりをしていたんだ」
と話してくれて、その野菜に対する気持ちが優しくて、素敵だな、と思いました。
そして、今期のキャベツの収穫が始まったのは、六月上旬。キャベツは、第一鉄塔上畑、河原下の畑全面に植わりました。
今回、私はキャベツの担当をさせてもらっていて、同じ担当のりんねちゃんとよく見回りにいきました。
虫からの被害を防ぐため、防虫ネットに空いた小さい穴も閉じるなどして、良いものを作ろう、という気持ちで一緒に向かえたことが嬉しかったです。
四月上旬に植えてから、見回りに行くたびに、ぐんぐんと成長を遂げていきました。収穫までに二回、追肥を行いました。植え付けから二週間後、結球が始まった直後、と行い、成長に勢いをつけました。
そしてある日の見回りの日。
「すごく大きくなってる!」
「もう収穫できるね」
りんねちゃんと顔を見合わせて、言い合いました。大きな葉の巻いた、まん丸い、立派なキャベツの姿がありました。
そして迎えた収穫の日。
収穫するのに、葉をめくると、シャキッという音が心地よいのと、包丁で根を切ってキャベツを持ち上げた時の重みに、とても嬉しい気持ちになりました。
思わず、そこにいたみんなに、
「ガッツポーズでキャベツを持って、写真を撮ろう」
と言いました。
その初収穫の日に、みんなで収穫したのは百玉以上で、こんなにも立派なキャベツができたんだ、と思ったのと、一緒に収穫をしていた周りのみんなにも笑顔があって、そのことが凄く嬉しかったです。
キャベツとレタス。この時期に欠かせない葉物です。
なのはなの食卓にも、私たちの心にも、彩りを添えてくれました。