7月10日(月)「ヒエ取り名人となって、田んぼの草取り & 一見、古い株だけれど……シンビジウムのバックバルブ」

7月10日のなのはな

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 これは稲? もしくは、ヒエ? ヒエなら、とっちゃうぞ!
 広い広い田んぼの中でぐんぐんと成長している、稲。中には、稲のそっくりさんもいらっしゃいます。それによって、真っすぐに植えたはずの稲が、なんかもこもこ、列が分かりにくくなってしまっている場所があるのです。見た目だけでなく、稲へ与えたいはずの栄養が吸い取られてしまう。お米が沢山なるように、数日前から大きな田んぼをメインに草取りを行っています。

 今日は、ボスというほど大きな田んぼ、カーブミラー田んぼと、山裾田んぼの東西2枚、桃横田んぼを1日かけて進めました。1人1枚、肥料袋を片手に、田んぼの中へ……。

 初めにまえちゃんが、稲とヒエの見分け方を伝えてくれました。稲は、節の部分に白い毛がもこもこと。ヒエは、同じように白いけれど毛はついていません。初めて田んぼの草取りに入ったときは、ヒエにも毛が生えて見えるほど、そっくりで、同じに見えて仕方がありませんでした。でも、半日やれば目が慣れて、瞬間的に見分けることが出来るようになっていくのです!

 

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 カーブミラー田んぼは本当に広い……けれど、田んぼを半分に割って。1人3条を見ながら、目印の置かれた半分まで行ったら折り返して次の条間へ。というふうに行ったので、「長い」という気分になってしまうことがなく、希望を持って出来る・出来る。
 稲と偽物を瞬時に見分けて、ヒエをずぼっと抜いていくのが、とても気持ちがよい。振り返れば、稲ロードが見える!! 綺麗に稲が並んでいるのが、はっきりくっきりして、気分がアップ。どんな草取りよりも、達成感があるのではないかというほど、取っていて、とても気持ちが良いです。

 肥料袋が一杯になったら……「せいこちゃーん! 袋おねがいしますっ!」そう呼べば、新しい袋を持って駆けつけてくれて、一杯になった袋を回収してくれます。一人ひとりの移動時間をなくして、草取りに専念することができ、この仕組みが凄く活気的で、進みがより早くなるように思いました。
 草取りをもくもくと進めていると、まみちゃんが、あっ! 可愛い小さなカメを発見。稲、からのカメで少し目がほぐされ、癒されました。

 

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〈片腕を上げたカメ、「よっ!」と挨拶をしてくれているように見えます〉

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 ぐんぐん、ぐんぐん、草取りは進んでいき、カーブミラー田んぼ。遂に完了! あぜに上がり田んぼを見ると、真っすぐに続く稲が水面に浮かんでいて、初めのもこもこがすっきりし、気持ちもすっきり。

 山裾田んぼは、ヒエはほとんどなく、ホタルイといった葉の細いものが少し生えているという程度で、あっという間に完了。

 最後に、桃横田んぼへ。時間の限り進めていたのですが……そこに、ぱー-っと、太陽が! ここ最近、雨や曇り空が長く続いていたので、久しぶりの日の光に心も身体もポカポカ。おてんとうさまが私たちの背中を押してくれているよう。

 この田んぼは、思ったよりも草の量はあったのですが、残る田んぼはここだけ。まえちゃんが、明日で終わらせたいと話してくれました。やればやるほど楽しさがどんどん倍増していく、田んぼの草取り。最後の1枚も無事に終え、今年もたくさん美味しいお米がなるように、私も出来ることを頑張りたいです。

(ももか)

 

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〈水田用溝切り機の「田面ライダー」を使って、諏訪神社田んぼに溝を切りました!〉
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〈ナス畑などの草刈りや、カボチャとマクワウリの草取りなども行ないました〉

 

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 体育館横の中庭で育てている、観葉植物やシンビジウム。今は生育期で、葉芽を伸ばし、どんどん株が大きくなっています。
 3か月前の、4月に、シンビジウムの『バックバルブ吹き』という手入れをしました。シンビジウムは、株分けの他に、このバックバルブ吹きで増やすことが出来ます。シンビジウムは、洋ランの仲間で、バルブ、という球根のような形をしたものが地際にあり、バルブから、細長い葉がどんどん出てきます。

 

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 古くなった株は、葉が枯れてきて、やがて葉が落ち、ぷっくりしたバルブだけが残ります。葉が何もなくなって、もう生きていないように見えます。でも、実はバルブの中に栄養分が蓄えられていて、例え葉がなくなっても、古くなっても、生き続けています。

 一度、葉が無くなっても、またそのバルブを一つずつ切り取って植え替えると、そのバルブから新しく葉芽が出てくることが、本当に面白いなあと思いました。鉢からバルブを取り出すと、太い根が伸びていて、植え替える時は、その根を、水コケで包むようにして植えると活着しやすいようです。本当に新芽が出てくるのだろうか、期待と、少しの不安があったけれど、1か月経った時、ふと見ると、バルブの根元から、小さな小さな緑の芽が動いているのが見えて、やっぱり生きていたんだ、ととても嬉しい気持ちになりました。

 

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 まだ、小さいけれど、大きくなったらまた花を咲かせる株になってくれるかなあと思います。それまで大切に育てたいです。

(りな)