7月9日のなのはな
雨の1日。夏のイベント出演に向けて、ダンス練習をしました。
午後のはじめに、夏のイベントで演奏するうち3曲のダンスを、お父さんが見てくれました。
(この曲を、まずは、作東の夏祭りで演奏するんだ)
そう思うと、心の中に、そのステージの光景が浮かびました。お祭りの賑やかさ。日が暮れた夏の夜の空気。たくさんの人たち。その中で惹きつけるステージをつくるんだと思うと、気合が入ります。気持ちを強く持って表現したい、と思いました。
1曲ずつ、お父さんがその曲のポイントを教えてくれました。
緩急をつけて、艶のあるダンスにすること。
ダンスは決めポーズの連続であること。ポーズを見せる時間が短くなると、雑味となって流れたダンスになってしまうこと。
楽をして踊っていたら、見ていてもつまらないものになってしまうこと。身体を厳しく使って、魅せるダンスを踊ること。
イメージを豊かに持って踊りたいなと思いました。
どんな景色を見て、踊るのか。どんなふうに見せたいのか。それを持っていたら、曲の中の自分の気持ちにもメリハリがついて、ポーズが生きてくると思いました。
(ここを見せたい)その気持ちが表れて、みんなと一緒に踊ることで生まれる力が、より大きくなっていくのではないかと思いました。
曲の気持ちを演じること。
みんなと一体となって踊ること。
自分にこもらずに、魅せる人でいること。
みんなと表現する時間が、自分をつくっていくうえで大切な時間だなと感じます。
誰か一人にでも伝わるように。
夏のイベントに向けて、みんなと高めていきたいです。
(ゆず)
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雨の降る日曜日に、ゆりかちゃんからの贈り物。フラダンスの新曲、『カアナアレ』の振り入れがありました。
『カアナアレ』は、日本語の『ハナミズキ』という曲を、ハワイ語で歌われている曲でした。この曲を、『フラガール』のようにみんなで踊れる曲にしたい、とお母さんが話してくれていたことを、ゆりかちゃんが教えてくれました。
『ハナミズキ』は、毎年母の日に歌う、馴染み深い曲です。その曲を、なのはなのみんなで踊れるのだな、と思って、とても嬉しくなりました。
最初に教わったことは、基本のステップ。お父さんからも楽な姿勢で踊らないこと、厳しいけれど、しっかりと腰を落として、腰をつけて踊ることが、フラダンスに欠かせないことを、教えてもらいます。
横に移動するカホロと、その場で足を踏むカオ、という『カアナアレ』で主に使われる2つのステップを、ゆりかちゃんが前で踏んでくれて、ゆりかちゃんの腰の動きにシンクロするように、みんなで練習しました。
やはり、ゆりかちゃんの腰の動きは、滑らかで粘りがあって、とても美しいなと思いました。手の振りがつくと、どうしてもそちらに気を取られてしまいがちですが、フラダンスの基盤となるステップを、改めて意識して練習できたことが、嬉しかったです。
ステップの練習の後に、いよいよ曲の振り入れをしてもらいました。
はじめは手の動きだけで、次に足もつけて。1エイトずつ短く区切って、ゆりかちゃんが丁寧に繰り返し振りを伝えてくれました。
『カアナアレ』はハワイ語で歌われているけれど、意味は日本語の『ハナミズキ』と同じ。振付が手話のように、『ハナミズキ』の歌詞を表していました。
『ハナミズキ』は、母の日にみんなで歌っていると、どうしてか涙が出てくるときがあります。歌詞が優しくて、誰かを、大切に思う気持ちの尊さに、自然と感動してしまうのかもしれません。
「蕾をあげよう 庭のハナミズキ」
という歌詞では、ハナミズキの木から蕾を摘んで、大切に、胸から前へ差し出す振付けがありました。ゆりかちゃんがその振りを見せてくれたとき、ゆりかちゃんの表情と、差し出された蕾に、思わず泣けてしまいそうになりました。
また、サビではハナミズキの木が、枝を高く伸ばしていくように、手を交互に重ねていく、今までにない動きもありました。曲中に何度も、ハナミズキを表す動き、想いを込める仕草が出てきて、ダンスを踊っていても、心が温かくなることを感じました。
Aメロ、サビ、Bメロ。振り入れが一区切りするごとに、トリオになって教わった振りを確認する時間もありました。
私はあけみちゃん、ももかちゃんとトリオで、ゆりかちゃんから教わる振りが本当にきれいなことを共有しながら、3人で輪になって練習していきました。
みんなが確実に振りを理解していけるように、トリオでの確認の時間があったことが、嬉しかったです。
ゆりかちゃんから、1曲を通しての振り入れをしてもらいました。
初めての振り入れだったけれど、『ハナミズキ』が馴染み深く、歌詞と動きがぴったりと合っていたためか、自然と体に入ってくるようにも、感じました。
まだ動きを理解しきれていないところもあって、これから、夜の時間にみんなで練習していけることが、楽しみです。
大切な人に伝えるように、心を込めて、『カアナアレ』を踊れるようになっていきたいと思いました。
(りんね)