「表現する手段」 りんね

7月9日

〇夜の集合

 夜の集合で、「なのはなで畑をする目的を、改めて教えてもらいたいです」というお父さんに聞いてみようが投函されていて、お父さんがお話してくれました。

 お父さんが、なのはなが山小屋でスタートしたときから、農業、音楽、スポーツの3つを活動の基本にすることは決めていた、というところから、改めて伝えてくれました。
 3つのどれもが、自分を表現する手段だということ。
 農業は、適切に観察をして、認識することができて、いい手入れができているか、作物がそれをそのままに表してくれる。
 音楽は、ダンスや楽器で心を表現して、お客さんが深く共感すると、それが反応として返ってくる。スポーツは、マラソンでは謙虚さが、ソフトバレーでは社会性が表れる。
 今の自分が、人としてどれくらい成長できているか、ということが日々の活動に表れて、知ることができることを、改めて教えてもらいました。

 自分を表現する手段、という他にも、なのはなが地域の人にとって良き存在となること、そしてこれからの日本の農業の在り方を変えるためにも、農業をしているということも教えてもらいました。
 全てに本気で取り組みたい、というお父さんの思いも、伝えてもらいました。

 丁度今、私は、畑をしている目的が曖昧になってきてしまっていたところでした。今担当しているカボチャ、イチジクが、どちらも畑が多くて、手のかからない作物ではあるけれど、目を行き届かせられていないように感じて、自分の頭の固さと、畑の多さとで、ううう……、と重たい気持ちになっていました。
 でも、今日のお話を聞かせてもらって、畑は、人として成長していくための、修行みたいに捉えて、そういうスタンスで向かって行きたいと感じました。また、それで日々を前向きに、淡々と過ごしていくことが、みんなに役立つことになっていけたらいいなと思いました。

 ぼやきになってしまいますが、今年は、すごく雨が多いです。
 4月頃から、去年より圧倒的に雨が多くて、イチジクは水やりをする必要がなかったくらいです。イチジクは、一度枯れた枝先が病気になったけれど、その対処後は、病気に強くて、元気に育ってくれています。
 カボチャは、元々乾燥した土が好きな作物で、梅雨にダメージを受けています。でも、防除を行って、うどん粉病はひとまず鎮まりました。
 メガツインを散布して、新たな雌花がかなりついてくれました。今朝、粉雪姫に20個ほど、新しい実に納豆パックを敷くことができました。
 また、うなぎとり向こう畑の、田んぼ側に18株植わっている『グラッセ』がすごいです。この畑は、最もうどん粉病が広がってしまった畑ですが、『グラッセ』は全く、うどん粉病が来ていません。葉も大きく緑濃く茂っていて、実もえびすとほぼ同じでした。
 『グラッセ』は、うどん粉病への耐病性のある品種だったと、さきちゃんに教えてもらいました。品種で、そこまで違いが出ることに、驚きました。
 お父さん、お母さんたちにも、もし機会があれば見てもらいたいな、と思いました。
 まとまりが無い文章になりました。明日からもなるべく株を長持ちさせて、実を収穫できるように、できる手入れを前向きにやっていきたいと思いました。