7月5日
この1週間ほど、あきこさんがなのはなにいてくださり、一緒に過ごさせてもらえた時間が嬉しかったです。
あきこさんの作ってくださる空気や、言葉の選び方、みんなとのかかわり方や、あきこさんが私にかけてくれる言葉や表情から、たくさんの優しさや勇気をもらって、ものすごく安心した気持ちになったし、私もあきこさんのようになりたいと希望を感じました。
あきこさんが帰られてしまったのは、少し寂しいのですが、またスイカが実る季節になのはなへ、かりんちゃんやりひとくんたちも一緒に帰ってきてくれたらいいなと思うし、今度は私たちがあきこさんの分まで、子どもたちの子守をしたいなと思います。
・今日の1日を一言で表すと……
今日の1日を一言で表すと、「すべてが繋がっているのを実感した日」です。
まず最初に、嬉しかったのが今日の身体測定でした。
1か月ほど前に、お父さんが「信じきること」について話してくださってから、勉強だけではなく、日々の生活でも人間関係においても自分の心と身体を誰かのために使いやすくなっているなと感じます。
それもあってから、先月は握力が35から36になり、今月は握力が38になって、本当に気持ちと握力は繋がっているんだなと感じました。
握力が上がったり、力が出しやすいと感じると、以前、お父さんとお母さんが、「職業によっても、体型が変わる」という話をしてくださったことを思い出します。
私はなのはなに来るまで、今の3分の1も握力がなかったのですが、こうしてなのはなで生きやすい身体、子どもと関わりやすい、子どもを安心して抱いたり、助けたり、守ることのできる心と身体を作っていけることが嬉しいなと思いました。
2つめに嬉しかったのは、今朝、キュウリが朝だけで12キロも収穫できたことです。
何だかんだと、キュウリの収穫もキュウリの手入れをするのも初めてというくらいに、これまで縁がなかったのですが、真っすぐで棘がついた(新鮮な証拠)キュウリがたくさん採れました。
棘と言えば、今、みつきちゃんとまちちゃんが近くにいるので、少し話してみます。
結論から言うと、まちちゃんに、「まちちゃんだったら、キュウリのトゲトゲを何て言う?」と聞いたところ、「優しい痛み」「鮮度センサー」という答えが出てきました。みつきちゃんと私は、同じで「鮮度の証」「新鮮な証拠」だったのですが、まちちゃんのネーミングに関しては、「鮮度センサー」に一票入れました。
3人で笑えて嬉しかったです。
また、手入れでは整枝の作業を行いました。整枝は最初にさくらちゃんがやり方を伝えに来てくれて、その規則に沿って進めました。
下から20センチくらい(キラキラテープのラインがある)までは、全摘葉。その後、次の40センチくらい(もう1つのキラキラテープのライン)までは、1節を残して摘葉、それから上は元気で威勢のいい2本の子蔓をそのままで、それ以外の子蔓を2節で摘葉という風に進めていきました。
説明だけでは理解するのが難しかったのですが、実際に1株、整枝をしてみたり、すにたちゃんにやり方を聞かれて伝えたりしている中で、段々と理解も進み、スピードも出てきました。
今朝は雨予報も出ていて少しドキドキしていたのですが、無事に雨も待ってくれて、キュウリの手入れを終わらせることができ、よかったです。それと、前日にかにちゃんに、「畑に行くと、写真を撮りたくなってしまうんです」と相談してカメラを持って行ったのですが、みつきちゃんやすにたちゃんがカメラを向けるたびに可愛らしい笑顔を向けてくれて嬉しかったし、キュウリの畑には働き者の受粉バチがたくさんいて、3種類のハチの写真も撮りました。
3種類のハチさんたちが朝から動き回っているのが可愛かったです。
キュウリの手入れをしていると、すごく面白くて夢中になりました。そして、キュウリの畑にいて繋がっていると感じたことは、桃で学んだことが畑にも生かされて、畑で感じることが桃に繋がることがあると感じたことです。
桃の剪定をしているときにあんなちゃんから、桃の枝には養分や水分が通っているから、摺り切りをするときは枝の根元から切ることで、切り口が巻きやすいと教えてもらったり、養分は上にある葉へと流れていくから、枝の先端に葉がない枝の所に実を付けても甘くていい桃ができないことなどを教えてもらっていたのですが、今日、キュウリを見ていて、キュウリも同じなんだなと改めて思いました。
これは、少し気になったことなのですが、摘葉されているキュウリの枝で収穫も終わっている枝は、もう役目を終えて栄養をいきわたらせる必要がないので、黄色くなっていました。それは自然に還るかもしれないけれど、この暑さと湿度では腐りやすかったり、病気にもなりやすいのかなと思い、また時間があるときにキュウリの親蔓があるところまでしっかりと切れたらいいなと思いました。
これはたとえ話のような感じだけれど、畑をしていると、どの野菜もどの果樹も理にかなった育ち方や植物ホルモンの出し方、虫を自力で退治する方法や、反対に黄色い花を咲かせることで受粉を助けてくれる虫を呼び込んだりとしていて、誰が考えたわけでもないのに、植物も全部繋がっていると思うと改めて、畑が面白いなと感じたし、今年も桃や畑を頑張りたいなと思いました。
3つめは、最近、子どもたちと過ごす中で、子どもたちを見ていると、面白いなと感じることです。
というのも、ここ数日、たけちゃんやゆりちゃんがそんなに、「おやつちょうだい」と言っていないなと思い、そのことを昨日、ゆりちゃんのお母さんである、のぞみちゃんと話しました。
のぞみちゃんが、
「最近、シスターの子がついてくれていて日中も遊んでいると、おやつのことも忘れて、今日もお昼ごはんを完食だったんだ。ゆりも、車に中に乗っていて暇になるとすぐに『お腹すいた』っていうけれど、この前も『じゃあ、歌おう』と言って遊んだんだ」
と話してくれて、嬉しかったし、考えてみると、私も同じだろうなと思いました。
なのはなにいたら、やりたいこと、楽しいことが常にあるので今やるべきことや目の前のことに集中していられるけれど、きっと、暇になったら「お腹すいたな」とか、「何か楽しいことないかな」と感じるだろうなと思いました。そう思うと、本当の子どもたちは素直だなと思うし、たけちゃんやゆりちゃんたちと遊ぶにしても、畑に行くにしても、ただ子どもを見ているだけじゃなくて、子どもたちがが飽きたり、暇に感じることのないように楽しめる環境や工夫をしたいなと思ったし、だからと言って計画しすぎたり、やることを限定するのではなく、子ども自身が面白みをもって活動できるような工夫が大切なんだなと改めて思って、それが難しくも、面白いなと感じました。
また、昨日は半日、お母さんとのんちゃんも一緒に、たけちゃんやゆりちゃん、たいちゃんとプールに入って遊べて楽しかったです。
本当はお母さんに頼まれていた花壇の草取りとコスモスの移植を15分~30分を目安に進める予定だったのに、たけちゃんに誘われてプールで遊んでいたら、気が付いたら4時を過ぎていて驚きました。
でも、水鉄砲やボールで遊んだり、葉っぱを魚に見立てて魚釣りをしたり、途中ではのんちゃんと本物の金魚を取りに行こうとしてみたりして、とても楽しかったし、夏だなと感じました。
子どもたちと実際に関わりながら過ごしていると、保育の勉強が全部生かされたり、試されたりして面白いし、なのはなでの生活や、自分がなのはなのでの生活で得てきたもの、今抱えている課題、今の心持も全部、表れてしまうくらいに子どもが正直で、全部繋がっているのを感じます。
まだ私は、(こういう場合、どう声をかけてあげたらいいんだろう?)とか、その子が求めているであろうことは分かるけれどどう対応したら解決するのか分からない時などがあるけれど、お父さんとお母さんの姿を見ながら子どもとの距離感や、いい悪いの境目をハッキリ私の中にも入れていきたいし、今勉強していることも、なのはなでの生活も全部未来に繋がっているということを思いながら、日々、吸収したことを自分のものにして、今度は誰かのために使えるようになっていきたいなと思います。