7月6日(木)「桃の摘果・袋がけ完了! ● ブドウの袋がけ ● 作業が一段落、サプライズ・プレゼントの準備へ」

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7月6日のなのはな

「はなよめ」「日川白鳳」に続いて、今日は「加納岩白桃」の初収穫! “白桃”という名の通り、加納岩白桃の色は白くて、滑らかな質感が本当に美しい桃です。
 加納岩白桃が始まると、助走が終わっていよいよ本格的な桃の収穫期になってきた! という気持ちになって、緊張感も高まっていきました。
 
 初めに、あんなちゃんが収穫基準の確認をしてくれました。白色でも、クリーム色がかってきた頃が採れごろ。微妙な違いを見極めるのがとても難しいですが、1コンテナが終わるごとに自分たちが採った桃をあんなちゃんにチェックしてもらって、収穫基準がずれていないかを見てもらえると、だんだんとストライクゾーンが分かってきました。
 日が照ってくると、光の反射で桃の色が実際よりもクリームがかって見えてくるので、光の反射に惑わされないようにも注意して、全神経を桃に向けて収穫をしていきました。

 

 

 今日は初日だったこともあり、見極めにかなり迷って時間がかかってしまったので、なのはなファミリーで育てている加納岩白桃の樹を全部回ることができなかったのが残念でしたが、明日は加納岩白桃全部と、今日収穫しなかった日川白鳳も収穫する予定です。
 今日のペースではどうにもこうにも難しいということで、明日はスピードアップを図るために、なのはなのお父さんが考えてくださったある作戦のもと、朝から収穫に臨みます! どうなるのか……期待も込めた楽しみな気持ちもあり、でも緊張感もより高まって、今はソワソワした気分ですが、良い収獲ができるように気合を入れて頑張りたいと思います。

 日中は、摘果と袋掛けを進めました。最近は収穫と同時並行で日中に摘果と袋掛けを進めていたものの、雨が多いこともあり、なかなか思うように進められていませんでしたが、今日で全部の摘果と袋掛けを完了することができました。
 一通り袋掛けを行った後に行う修正摘果。その際に、生理落下してしまっていたところの袋を掛けなおしたり、掛けた袋の数か少なすぎるところに袋を付け足していきます。摘果しながら残っている中で良い実を厳選して、そのほかは全部摘果してしまいます。樹には袋掛けされた実しか残っていない状態になり、収穫前の最終仕上げといったかんじの手入れです。

 

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 今日は最初に「白皇」を進めました。着果数が少なすぎても種が割れてしまうし、多すぎても養分が行き届かなくて小玉になったり味が落ちてしまうので、常に全体を見て適切な感覚になるように(基本的に30センチ間隔が目安)注意して進めていきました。

 山の桃畑で袋がけをしたのは主に「清水白桃」でした。落下していた実も少なく、前回、摘果をしっかりめにしていたので、サクサクとテンポよく進んでいけました。今日で摘果と袋掛けを終わらせたいとあんなちゃんが伝えていてくれていたので、それに向かってみんなで気持ちを一つに、スピード感をもって進めていけた時間が気持ちが良くて楽しかったです。

 午前中のうちに終わらせられなかったのは少し悔しかったのですが、午後のはじめ1時間ほどで全部を終わらせることができて、貴重な晴れ間に作業が進んで嬉しかったです。 

(つき)

 

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 古畑のシャインマスカットと池上ブドウ畑のオーロラブラックに、袋がけをしました。
 数日前にお父さんと、ブドウの袋がけのことを相談して、ブドウにも桃で使っている袋と同じ物を使わせていただくことになりました。そのことをあんなちゃんに伝えると、あんなちゃんも快く桃用の袋を分けてくれて、本当にありがたいなあと思いました。

 

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 あんなちゃんからもらった袋を持って、作業メンバー一同、池上ブドウ畑のオーロラブラックのもとへ向かい、早速袋がけを始めようとしました。が、ここでハプニングが。今、ブドウの房は大きくなり、果粒は1粒2センチほどになっているため、桃と同じように袋をかけようとしても、ブドウがとても窮屈そうです。
 そこで、袋の底をやぶって底なしの袋にすることでブドウに袋に入るようにしました。多少、底からブドウが出ていても大丈夫だよとお父さんから聞いていたので、あたふたせずに落ち着いて対処できて良かったなあと思います。上からすっぽりとオレンジ色の袋をかぶったブドウがとっても可愛くて、思わず、「可愛い~!」と言った私を見て、他のみんなも一緒に「本当、可愛いね!」と笑顔で言ってくれました。

 

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 池上ブドウ畑のオーロラブラックは4本の木で約130枚近く袋をかけ、古畑のシャインマスカットにも同じように袋をかけました。シャインマスカットは1本の木に100房以上もなっていて、確実にぐんぐんと成長しているブドウの木が本当に偉いなと思います。
 私は今まで、ブドウの手入れにほとんど携わったことがなかったので、最初はうまくいくかとてもドキドキしていたけれど、無事に今ついているブドウに全て袋をかけることができて嬉しかったです。

 ブドウが無事に収穫できることを願って、これからも大切に見ていきたいです。

(よしみ)

 

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〈スモモ畑では、毎日、たくさんの実が収穫できています〉

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 今日の最高気温は30度超え。昨日の強雨から打って変わり、強い日差しの晴れ模様です。晴れの日にはやりたい畑作業がたくさんあります。午前は畑が乾くのを待ち、午後から、溜めたパワーと共に、畑へ駆け出しました。

 畑チーム2のこの日のメイン作業は、アスパラの追肥。肥料食いのアスパラは、先月施した肥料が切れてきた頃です。夏芽の収穫に勢いづけるために、牛肥を与えます。
 アスパラ畑は少し奥まったところにあるので、牛肥が積まれたトラックから、アスパラの畝での距離が遠いです。毎回、バケツリレーの距離が長くなってしまうことが悩みでしたが、この日はお父さんが初めに作業の流れと、メンバー一人ひとりの持ち場を指示してくれて、全員が等しい距離を負担なく、かつ流れが止まることなく、スムーズにテミが回るようにアドバイスをしてくれました。

 わたしは畝間まで入り、先頭に立ち、みんなから回ってくる牛肥を撒いていきました。アスパラの株元に撒いて戻ってくる頃に、毎回同じタイミングと同じ場所で隣の子と行き合い、常に流れが止まることがなくて、走り続けることができました。お父さんが、バケツリレーのポイントは、自分が担当する距離以上に進まないことだと教えてくれました。さらに肥料を施すにも、株があるところだけを集中的にやるだけで良いと指摘してくれました。必要な場所に必要な量を適切に施すことを、アスパラだけでなく、他の野菜に追肥をするときにもしっかり考えていきたいと思いました。

 常に全員が畦や畝間を走り続けて、テミを回していき、勢いが止まることなく、最後までスムーズに追肥が進みました。スピード感がある作業は楽しさが勝って、暑さも忘れてしまうくらいに夢中になれました。
 これまでアスパラの追肥と言えば、大がかりな作業のイメージがありましたが、お父さんがアドバイスしてくれた流れや、必要な場所に必要量だけを施すことを徹底したら、わずか30分強で全畝の追肥を終わらせることができました。「終わったね!」と達成感も十分にあれば、現在のアスパラに適切な量の追肥ができた充足感もあって、とても気持ちがよい作業でした。

 

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 作業の残り時間に2時間以上ものお釣りがきて、思わぬプレゼントに、続いて畑チーム2でやりたかった、スイカの草取りを進めることにしました。雨、晴れ、雨、晴れ……の天候が続いて、雑草の伸びる勢いがすごいです。昨日、雨が降ったこともあり、土が柔らかくて、草取りをするにはナイスデイでした。

 ネットをはぐると、伸びた蔓がわさっと顔を出しました。先日、親蔓を摘芯して、子づる4本仕立ての整枝をしたスイカは、さらに孫づるが伸びてきていました。ネットをはぐりながら畝間を歩いていると、「あっ!」という声が。続いて、「小さなスイカができているよ!」と嬉しい発見がありました。特に大きなものでは、直系5センチ大の実ができていました。小さいながらもしっかり縞が入り、見た目はスイカそのものです。他にも雌花の下に人差し指の爪サイズの実が、どの株にも見受けられました。

 残念ながら、こちらのスイカは摘果してしまいます。スイカは子づるの12節目以降につける実が良い実と言われているからです。でも赤ちゃんサイズのスイカを見て、すぐに海が連想されて、海と言えば、スイカ割りだ! と、夏の恒例になった海水浴の景色や、鮮やかな黄色のシュガームーンが割れている光景を思い浮かんできました。一緒に畑へ行っていた、ゆりちゃんや、りと君も、「小さいスイカだね」「早く穫りたいよ」と、小さなスイカをじっと見ている姿がとても可愛くて、この夏は小さい子も一緒に、獲れたてのスイカを持って、海水浴に行けたらいいなと思いました。

 最後の1時間は、昨日の雨で中断になってしまった、白大豆の土寄せの続きに行くことになりました。大豆の土寄せに行こうと提案をしてくれた、やよいちゃん。明日、7月7日の七夕は大豆担当のまえちゃんの誕生日です。
「みんなで土寄せを終わらせて、まえちゃんに1日早い誕生日プレゼントを贈ろう」
 と言ってくれて、そのやよいちゃんの優しい思いやりの言葉に、みんなの顔にわぁっと笑顔をが広がって、「いいね! いいね!」「まえちゃんを喜ばせよう!」と気合い満々で畑へ向かいました。

 

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 昨日はかなりの降水量でしたが、下町川畑はどこの畑よりも土質が良くて、土寄せをするにも全く問題のないくらいのコンディションでした。昨日の朝に土寄せが1枚の畑と2枚目の畑の2割が終わった状態で、残り8割ほどが残っている状態でした。作業時間1時間で頑張れば終わらせることができそうな状況です。やよいちゃんの声かけやタイムコールに、気合いの入った返事を返しながら、みんなと絶対に終わらせるんだと気持ちを揃えて向かいました。土はさらさらで、クワをかくにも軽い力でたくさんの土が寄るので、気持ちが良いです。そして常に頭の中には、まえちゃんが喜ぶ姿やびっくりする顔があって、明日みんなでまえちゃんに伝えたら、どんな反応を返してくれるかなと想像していると、ワクワクしてきて、仲間の喜ぶ姿のためなら力が湧いて、どこまでも頑張れると思いました。

 全員で1畝入ると、1人が担当する範囲が3~4メートルと短くて、短期集中でスパスパと次の畝に進んでいける気がしました。気がつけば、残り5畝!
 そのときに、通りがかった地域の方が声を掛けてくださり、ジョークの交じった会話が飛び交って、地域の方となのはなみんなとの間に笑いが生まれることもありました。地域の方が温かく応援してくださっていることが感じられて、とても心温まる、嬉しい瞬間でした。気合いあり、スピード感あり、笑いあり、そしてまえちゃんに贈りたいサプライズプレゼントありの白大豆の土寄せ。みんなの気合いと思いが勝って、17時ぴったりに完了しました!「やったーーー!!!」とみんなで声を揃えて、万歳で喜びを表現。それから使ったクワにもお礼を言うように、水路の水できれいに土を洗い流してあげて、午後の作業が終了となりました。

 

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 午後だけでアスパラの追肥から始まり、スイカの草取り、白大豆の土寄せまで、思いがけずたくさんの作業が進んだ日。身体も心も満足感に満ちていて、そして何よりも、「楽しかった!」という気持ちが心から溢れていました。
 わたしたちから贈る、白大豆の土寄せ完了報告がまえちゃんにとって、サプライズバースデイプレゼントになれば、もっと嬉しいなと思います。

(るりこ)