7月4日(火)「念願かなった! サトイモの土寄せ & アコースティックギター教室『シンキング・アウト・ラウド』」

7月4日のなのはな

 サトイモに追肥と土寄せがしたい! そう思ったのが、6月下旬。「今日こそは」と作業を決行しようとする度に、雨に見舞われ、延期、延期の日が続き、焦る気持ちが募る、ここ最近。
(わたしは雨女なのか? それとも、サトイモが雨野菜なのか?)
 とまで考えました。どうか、サトイモ待っていて。
 そして、晴れが続いて、畑の土を乾かして。そう念を送って、とうとう念願の日がやって来た。長い梅雨入りの合間に訪れた、晴れの3日間。ちょっと暑すぎるくらいの異常気象だけど、この2日間で畑の土も許容範囲内で乾き、今日しかないワンチャンスがサトイモのために訪れたようでした。

 

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〈午前には、畝間に管理機をかけて耕し、土寄せの用意をしました〉

 

 5月下旬に植え付けられたサトイモは、現在、草丈が20~30センチ、本葉が2~3枚へと成長しています。サトイモはとにかく水が好きで、畑を選ぶ際も水持ちのよい畑を選んでいます。今年植え付けた、交番先畑と魚取り奥畑、どちらも水持ちが良いですが、その分だけ土がゴロゴロとしていて、一度湿ってしまうと、乾くまでに時間がかかります。一見、こんなに土が固いところでサトイモの芽が出るのだろうかと心配していましたが、お父さんとみんなと植え付けたサトイモは2枚の畑ともに発芽が揃って、とても勢いがあって元気です。

 今回、サトイモを育てる上で新しく取り入れた試みは、草マルチ法です。畝の乾燥を防ぐために例年、株周りに藁を敷いていますが、今回は藁ではなく、刈草を畝一面に敷き詰めて、各畑に軽トラ10杯強の刈草を敷きました。運搬は一苦労かかりましたが、刈った草を有効活用することができ、さらに後始末も良くて、草マルチを取り入れて良かったなと思っています。

 この日は1回目の追肥と土寄せを行うため、午前中に前準備として、敷き草の回収と畝間の管理機がけをしました。管理機の調子と土の状態を見て、ずっと下を向いて集中していましたが、ふと顔を上げると、那岐山と高い空が広がっていて、その青い空を横切るように飛行機雲が2本、斜めに伸びている景色が目の前に広がっていました。その景色に目を奪われるようで、暑さも吹き飛ぶくらいに心に染み渡ってきました。

 

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 午後からは全員出動で、サトイモ畑に集結です。まえちゃんが、牛肥が積まれたエルフを運転してくれて、あゆちゃん、まえちゃんがリーダーをしてくれるなかで、クワを持ったみんなが戦士のように集まりました。交番先畑は約55メートルほどの畝が13畝あり、1畝が長いです。でも大人数でバケツリレーで一列になると、その距離も気にならず、先頭の子を繋ぐようにみんながものすごい勢いで牛肥を撒いていっていました。

 そのなかをわたしはまりのちゃんと2台体制で管理機がけを続行していました。見る見るうちに追肥をしているみんなが迫ってきて、わたしも負けじと、みんなに追いつかれる前に管理機がけを終わらせました。

 先行して次の畑へ移る頃、みんなは土寄せに移っていました。晴れ間が続いたといっても、畑のコンディションは完全に良い状態というわけではなく、場所によってはまだ土が重たい場所もありましたが、管理機をかけたことで少しはカバーできたかと思います。

 

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 続く魚取り奥畑は、交番先畑よりも土のコンディションが良くありませんでした。管理機も少し掛けづらく感じました。みんなが来る前に二度掛けできたら、土寄せもやりやすいだろうかとペースを上げてやりましたが、40分ほど経った頃にエルフと軽トラと、そしてみんながやって来て、これまたハイスピードで畑を駆け回り、あっという間に追肥をしてくれました。大人数のみんなが来てくれたら、畑にも活気が生まれて、作業は別でもわたしまでみんなの流れの一部になっているようで嬉しかったです。

 管理機のペースよりも、大人数の力のほうが勝り、二度掛けをする前に土寄せが始まってしまいました。少し土が重たそうだなと思いましたが、みんなが根気強く進めてくれている姿がありました。

 

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 16時半。念願だった、2枚のサトイモ畑の追肥と土寄せが完了しました。思った以上のハイペースでした。芋類の作業は、株数や面積の都合でどうしても大人数の力が必要ですが、チームの垣根を越えて、みんなが一丸となって進めようとしてくれることが、何よりも一番嬉しく、仲間の力や存在の大きさを強く感じました。

 昨年よりサトイモの株数も増えています。2回目の追肥と土寄せもまたすぐにやって来ますが、また大人数の力で、サトイモに芋をたくさんならせたいです。

(るりこ)

 

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〈雨前に進めたいことのなかには、豆の植え付けや土寄せもあります。今日は、第1鉄塔畑の全面に黒大豆が植わりました〉

 

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 藤井先生が来てくださって、火曜夜のアコースティックギター教室では、新曲の練習が始まりました。
 曲はエド・シーランの『シンキング・アウト・ラウド』。実はこの曲、なのはなのお父さんがお母さんへ向けて歌うかもしれない……という、素敵なラブソングです。
 ギター教室に、新しく入ってくれた子もいるため、改めて、基礎的なギターの弾き方を重視して、1か月限定で、この曲を練習していくことになりました。

 譜読みを進めながら、アコースティック・バージョンの原曲を、聴かせてもらいました。アコースティック・ギター1本で、それも、小気味よい少ない音数の中で、エド・シーランが情熱的に歌っていました。
 主なコードは、D、DonF#、G、Aの4つ。変わり目で別のコードも出てくるけれど、この4つのコードが主に繰り返されます。たった4つのコードで、少ない音数の繰り返しで、音楽になっていくこと、エド・シーランの演奏が、かっこいいなと思いました。

 

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 メイン・テーマでは、弦を叩いて鳴らす技が多用されています。エド・シーランは、それを2つの方法で音を出していることを知りました。
 1回目は、右手の親指を弦に打ち付けて止める、という方法。2回目は、右手の爪を払う、ネイル・アタックという方法。それぞれ、「スラム奏法」という奏法の一種で、弦を叩いて音を出すには、多くの奏法があることを教えてもらいました。

 子気味良い「チャッ」という音を出すために、左手と右手を共にミュートする必要があります。ミュートを意識しながら、2つの方法で弦を叩いて、曲の流れで練習していると、シンプルに見えて、意識することが多くて難しかったです。

 

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 今日は、繰り返しになる2小節を、ひたすら練習して、ミュートや叩き方、指使いを身体に覚えこませました。たった2小節だけれど、初めて行う奏法を習得するために繰り返し練習していると、ずっとやっていられるくらい楽しかったです。それに、少しだけエド・シーランになったような気分にもなって、嬉しかったです。

 

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 2小節の中には、ハンマリング、プリングという基本の技も出てきます。ソロ・ギターの曲の中では、メロディの中でしっかりと音を出すことを、流してしまいがちです。シンプルな繰り返しの中で、確実にこういった技の音を、流さずに出していけるようにも、練習していきたいと思いました。

 もしかすると、発表会ではお父さんが歌ってくれるかもしれないという噂もあります。そうなったら、すごく嬉しいなと思って、ギター教室のメンバーでいいバッキングができるように、これから練習していきたいです。

(りんね)

 

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〈玄関のそばで、クチナシの花が咲いています〉