7月3日(月)「成し遂げるときは、同じ畝に集まって ――サツマイモの植え付け & 豆の種蒔きツアー」

7月3日のなのはな

 かちかち大畑にズラリと並ぶ、黒マルチがピッタリと張られたかまぼこ型の畝。サツマイモを迎える準備はばっちりです。かちかち大畑は、名前に大とつくように、大きいです。今日はその全面にサツマイモを植えます。

 前日の夜から、かちかち大畑にサツマイモを植え付けると、畑のチームの集まりで言っていたので、朝から緊張していました。朝食前に、まりのちゃんと、前もって道具を畑に運んでおいて、すぐに作業に入れるようにしました。軽トラ3往復で苗を運び、こんなにたくさんのサツマイモを半日で植え付けるのだと、気持ちが引き締まりました。

 リーダーのやよいちゃんから、集合場所と時間の呼びかけがあり、長靴を履いて帽子を被り、気合いを入れて玄関に行きました。私はまりのちゃんと、いいとこ下畑で刈った草を集めて、かちかち大畑に運ぶというミッションを担当しました。その間、みんなは、黒マルチにカッターナイフで植え穴を開けて、植え付けを進めてくれます。

 

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 草は、黒マルチで葉が焼けるのを防ぐために、株の周りに敷きます。私がひたすら熊手で山を作り、まりのちゃんが草を運びました。そして、大急ぎで草を軽トラに積みました。かちかち大畑に着いたときには、みんなは黒マルチに穴を開けるのを終え、植え付けを進めてくれていました。

 

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 私たちも植え付けに合流しました。私は、苗を置いていきました。それを追って、他のメンバーが植え付けをしてくれます。みんなの植え付けが、速い、速い! しの竹を土に挿して、株を挿して、しの竹を抜いて土をかける3アクションを、植え付け部隊のみんなは1株1.5秒くらいで進んでいきます。私は一瞬、何かの機械を使っているんじゃないかと思ってしまいました。しかし、アイテムはしの竹だけ。
 猛スピードで植え付けを進めるみんなの手があまらないように、大急ぎで苗を置いていきました。

 

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 植え付けを終え、次は、マルチ焼けを防ぐために草を敷いていきました。最初は、畝の各区画に1人ずつ入って、草敷きをしていました。そこへお父さんが来て、スピードアップをはかるために、草を置く人と敷く人とで分業すると良いことを教えてくれました。
 その方法でやると、一気にスピードアップしました。ペアになって、私はどんどん草を置く役割に入りました。やっていくうちに、ペアの子の草敷きのスピードがどんどんあがってくるので、私は追いつかれないように必死になって草を置きました。ワンアクションで、自分が機械になったようなつもりで草を置きました。

 昼食の時間は近づいてくる。畑は広い。リーダーのやよいちゃんが、「みんなで終わらせよう」と声をかけてくれました。必死で草を敷いているうちに、みんなとの距離が縮まってきて、ゴールへ行き着きました!

 しかし、そこで達成感にひたるのはまだはやい。次は水やりです。みんなが草敷きをしている間にせいこちゃんがホースで水やりをしてくれていて、ホースで届かなかったところを、ジョウロで水やりをしました。ジョウロでの水やりはあっという間でした。全ての作業を終えたときに、みんなで「やったー!」と言って手を上げました。見渡せば、広い畑一面にサツマイモが植え付けられて、このすべてのサツマイモの定植を、私たちでやったのだと、達成感でいっぱいになりました。

(えつこ)

 

 

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 午後は、豆類を育てる畑の種蒔きツアーで、畑を回りました。
 いいとこ下畑と崖崩れハウス下畑には黒大豆、桃横畑には小豆の種を蒔きました。

 これまで豆類は、苗床をつくって苗を植え付ける育て方をしていましたが、今回は直蒔きでの育て方に、担当者として緊張するなと感じると同時に、うまくいきますようにと願う気持ち、そして楽しみな気持ちがあります。

 

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 直播きツアーの最初の畑はいいとこ下畑でした。
 午前に種蒔き準備として、まえちゃんとよしみちゃんが穴あけをしてくれていました。畑に向かう道中、よしみちゃんから、午前の作業で穴あけをしたことを教えてもらっていましたが、畑に着いたときの第一印象は、(あれ? 穴あいてるかな)と思ったのですが、よく見ると5センチほどの円形の穴があいているのが見えて、
「これ、どうやって穴あけたの?」
 とよしみちゃんに言うと、
「竹であけました」
 と教えてくれました。身近にそんないいものがあったんだと思ったし、穴あけも速くて楽しそうで、良いアイデアだなと感じました。

 

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 まえちゃんが今日の種蒔きのやり方をデモンストレーションしてくれて、まずはみんなが黒大豆の種を穴に置いていってくれました。今回の種蒔きの穴は4センチほどの深さで、まえちゃんが、鳥対策だと教えてくれました。そのあとを追いかけて籾殻、種蒔き培土をかぶせていきました。豆の直蒔きは私には新しいことばかりで、こんな方法もあるんだなと発見と楽しさを感じました。

 いいこと下畑も、崖崩れ畑も、みんなが自分のやっている行程が終わると次の行程に入り、止まることなく流れるように進んでいき、その空気が気持ちよかったです。

 

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 黒大豆は豆のお尻を下にして種を置いていったけど、最後の桃横畑の小豆は、向き関係なく穴に蒔いていったので、よりスピードも増していました。トラクターの跡を目印に穴を30センチ間隔であけてくれていて、7畝あるところに、ひとり1畝で入って種をまき、各自籾殻、種蒔き培土かけと、行程を進めていました。

早く終わった人から、まだ済んでいない場所のヘルプに入ってくれていて、最後はみんなで種蒔き培土がかかっていないところに一斉にかぶせ、同じ畝に集まったみんなの顔が見えたとき、嬉しかったなと感じます。終わってないところを助け合い、終わって良かったねと喜びを共感する仲間の存在を感じました。

 

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 3枚の畑の種蒔きを終えたとき、午後4時半でした。もうこんな時間だったんだと思いました。このまま種蒔きをやりたいと思う楽しさが残っていたなと感じます。

 豆チームの夏。これからも、黒大豆や小豆を育てる畑の種蒔きが残っています。種蒔き後の水やりや鳥対策もあります。ちゃんと発芽してくれるかも緊張します。
 豆チーム。気になることも心配もあるけど、いつも、まえちゃんが前向きな空気をつくってくれて、優先順位をつけて、スピード感ある楽しい作業をつくってくれます。
 今日も黒大豆と小豆の直蒔きツアーは、発見と楽しさがあって、みんなとすることができて嬉しかったです。

(どれみ)

 

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〈桃のネット作りは、新しく作る必要があった大きなネットの縫製が完了しました。これからは、すでに使っているうち、いくつかのネットの、幅を足す作業をします。もう一踏ん張り!〉
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〈完成したネットは、できるだけコンパクトにまとめて運びやすいようにします〉