田んぼの草取りには最適の天気でした。
雨予報もありましたが朝起きると雨は止んでいて、曇り空の中暑さを気にすることなく草取りに集中することができました。
最近田んぼの見回りをしていると、田んぼの中の雑草が日に日に伸びてきて、担当のみんなと一日も早く取りたいねと話していました。
今日は特にヒエが目立つ訪手前下田んぼを進めました。
見回りをしているときは条と条の間に生えていると思っていたけれど、田んぼの中に入って草取りを始めると、イネの条にまるで「私はイネです」というように、ヒエは草丈も見た目もイネそっくりに生えていました。中にはイネの株と一緒に生えてイネに見せかけているものもあり、ヒエも生き残りをかけて必死なんだなと思いました。一緒に作業していた子が、ここまでイネにそっくりになれるのなら、出生魚のように成長してイネになってくれたらいのにねと言って、みんなで笑いました。
ずっと腰をかがめて疲れてきたときは、振り返ると水面にイネだけがきれいに条をつくっていて、それを見るとよしやるぞともう一度気合いが入りました。
一列取り終えて田んぼを見ると、ヒエを取ったところは確実にきれいになっているのが何より嬉しかったです。地道だけどやればきれいになる、これはやるしかないと思いました。雑草との勝負という気がします。
こうして雑草を取っていったら確実に雑草が出ない田んぼになっていくし、きれいな田んぼを私たちが作っているんだ、今はその過程なんだと思うと力が湧いてきます。
優先順位やスピード感を持って、イネが雑草に負けないうちに取りきりたいです。
(なる)
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雨が降り続く梅雨の期間、貴重な止み間を狙って畑へ。
明日からの2日間、久しぶりに晴れが続きます。
野菜も、私たちも求めていた待望の太陽の光。
私たちの畑のチームでは、1反4畝の面積があるカチカチ畑一面のサツマイモの植え付けという大きな作業が待っています。
今日は、大規模なサツマイモの植え付けに向けて、苗のカットを行いました。
すでに第一弾と第二弾のサツマイモが植わっている川向う畑と、古畑ハウスの苗床からサツマイモの苗を採れるだけ切っていきます。
約2か月前に川向う畑に植え付けられた第1弾のサツマイモ(4月24日)。マルチの穴に差したとき、12センチほどしかなかったサツマイモは、ぐんぐん伸びて、わき目から枝分かれし、1株から10本近く茎が伸びて、長さが50センチ近く伸びるサツマイモも。
茎の直径は太いもので7ミリほどあり、葉だけでなく茎からも艶が感じられ、目で見ても手で触れても、健康的でたくましく感じます。
不思議なことに、茎の半分以上が収穫できるサツマイモのように、茎の途中から黄緑色から紫色へとグラデーションになっていて、紫色がかっています。
ちょきんと気持ちよく切れると、茎の断面から牛乳のような白い液体が出てきて、新鮮さを感じます。
気づくと、テミに重ねられたサツマイモの苗がどんどん積まれていき、テミから溢れて崩れてしまいそうなほどにたくさんになっていました。
直径60センチくらいの三つ持ってきたタライに苗をうつしても、すぐに隙間なくぎゅうぎゅう詰めになって、テミに入れたまま持って帰ることになりました。
川向う畑同様、古畑ハウスも、早く採ってと言わんばかりにわさわさに茂っています。
時々降る小雨の音と、チョキンチョキンという苗が剪定ばさみでカットされていく切れ味の良い、子気味のよい音、2つの音が静かなハウスに響きます。
12cmと決められた長さを意識しながら、メンバーのみんなで夢中になって、黙々と苗をカットしていくのが楽しかったです。
カットしていけば、生い茂っていたサツマイモのつるが、散髪されたようにすかれていき、見た目も自分の心もすっきりしていきます。
川向う畑も、古畑もまだまだ取り切ることはできなくて、全体の半分ほどの量でしたが、それでもぎゅうぎゅうにつめたタライ8つ分の苗を採ることができました、
タライにはアミノ酸が溶かされた水が入っていて、明後日控える植え付けまで、カットされた断面から栄養を吸収して、苗たちは植え付けを待機します。
明日も苗のカットの続きをしますが、畑も苗床も全部取り切れば、もしかして一度の植え付けで、1反4畝のカチカチ畑を穴なく植えることができるのでは? と期待も感じられました。
ずっとずっと行いたかったカチカチ畑大のサツマイモの植え付け。待ちに待った明後日のサツマイモの植え付けが、大規模にもなるだろうから緊張もするけれど、広大な畑や、まっすぐにピントはられて太陽の光を反射してテカテカと光るマルチシートの景色に、今日取った苗で埋め尽くされるのだと思うと胸が高鳴ります。
明日の続きの苗カットも頑張ります。
私たちのチームがが行いたい大きな作業は、サツマイモの植え付けと里芋の追肥、土寄せもあります。是非これからの晴れの間にみんなと楽しんで終わらせたいなあと思います。
そして、今日は雨が降ったり止んだり、降ったり止んだり。
夕方の17時からの時間は、マクワウリの畑へ畝間にどのくらい水が溜まっているか、溝切の必要があるか、畑を少し見に行きました。
担当のまりのちゃんやちかちゃんと、畑を見て、溝の切り方を確認し、帰るとき、先に歩いていたちかちゃんが立ち止まってじっと空を見上げていました。
その目線の先には、大きな虹がありました。
頭上の空をキャンパスにして、空の背景目いっぱいに、180度ぴったりの分度器のように、雲から雲まで大きな虹が弧を描いていました。
同じチームの子が「こんなに大きな虹はじめてみた」と驚きが混じった声でつぶやきました。
私も同じことを思いました。
3人でその場に立ち尽くして、綺麗な虹を眺めていました。
希望と感動が自然と膨らむような、嬉しい感情が心にじんわりと広がります。
帰ったらすぐにその場にいたみんなにも伝えました。
この虹が、なのはなファミリーの夏がきっといい夏になるという、お知らせだったらいいなあと思いました。
(やよい)
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雨の止み間を狙って収穫へ出かけました! ミニトマト、キュウリ、スモモ目に鮮やかな夏野菜と夏の果実です。
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<キュウリも順調に収量が伸びてきています>
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畑に植えたナスとピーマンが約1か月の時を経て、草丈40センチを超える大きさまで成長しました。
もうすぐ、仮支柱では支えきれなくなってくるので、近々エクセル線を張って誘引をする予定です。
前回から支柱の竹の代わりに使用を始めたエクセル線は、取り付けもシンプルで、竹よりも軽く作業性が良いのでとても重宝しているものです。
今日はナスとピーマンの誘引をするための準備で、エクセル線の在庫から、必要な長さのエクセル線を選別する作業をしました。
選別というのが、前期のナスとピーマンで使ったエクセル線を保管しておいたのですが、その中からほしい長さに近いものを探し、再利用するというものです。
再利用することで、最初からカットする手間が省け、持っていくだけですぐにとりつけられます。
使いたい長さは、畑の縮尺図を参考にしながら、実際に使う畝の長さにあわせて、見つけていくのが難しいけど面白かったです。
エクセル線は、とても絡まりやすいため、使わなくなったホースをカットしてそこに通すことで円状を保ってコンパクトに収納できる。ということを以前須原さんから教えていただきました。
収納する時、すべてホースに通しておいたのですが、ホースが短くて、エクセル線がブワッと広がって少し絡まってしまったものもありました。
次回、今作のナスとピーマンが撤去されてエクセル線を収納するときは、しっかりと長めのホースを使って巻いて、もっときれいに収納できるようにしたいです。
次使う誰かが使いやすいように、そして長さも記録しておいて、またすぐに再利用できるようにしたらよいと思いました。
このように、やっていると次回の改善点も見つかってきてうれしかったです。
せいこちゃん、みつきちゃん、すにたちゃんの四人で協力し、一人でやると頭がこんがらがってしまうところを、長さ別に役割をわけて行うと、とてもはやく終わらせることができました。
雨の期間も、貴重な晴れ間に作業ができるように、早めに準備をできてよかったなと思います。
今回のエクセル線張りは、少しやり方が変わるので、うまくいくように計画を立て、しっかりと張って誘引ができるようにしたいです。
(さき)
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