「良い夏になるよう」 ひろこ

6月20日

○桃の夏

 昨日から桃の収穫が始まりました。
(桃の収穫は、6月下旬から収穫出来る【はなよめ】から始まります)
 あんなちゃんが、改めて収穫の仕方の見極め方、採り方のポイントを教えてくれて、はじめは感覚を取り戻しつつ、慣れて、徐々にスピードを上げていけたらと話してくれました。

 なのはなの桃は、樹熟しで収穫するため、当たりも出やすく、握ったら当然手跡がついてしまいます。絶妙な力の入れどころと加減で枝から垂直に引っ張るようにして収穫します。熟れ具合を見極めるのは、目だけでなく、心も使います。私は、心を使わなければ、収穫が出来ないと感じます。いや、桃作業全てにおいて、『心』が重要だと感じます。

 感覚を研ぎ澄ませて、本当に熟れている桃は、雰囲気で『熟れている』というのが分かります。
 判断基準のひとつとして、『香り』もあり、熟れている桃は、ふわーっととても良い桃の香りがします。
 
 これから、収量も増えていくと思うので、スピード感も意識しながら、綺麗に着実に収穫出来るよう、頑張りたいと思います。
 
 昨夜はお父さんが来て下さって、選果ハウスで糖度計の糖度合わせをして下さり、早速糖度測定をしました。今日は、夕方に糖度測定をしたのですが、14度ある桃もいくつかありました。小玉でもしっかりと糖度が乗ってきているのを感じ、嬉しい気持ちになりました。

 また、今は糖度計が1台なので、いかに効率良く、スピーディーに糖度測定をするか、つきちゃんと一緒に考えながら、出来て嬉しかったです。動きをシンプルに、短く。測定する人が次々に計測し続けられるような仕組みです。収量が増えたとき、実際に上手くいくと良いなと思います。

 先日、お母さんが声をかけて下さり、桃メンバー全員が、あんなちゃんの日記を読ませて頂きました。
 あんなちゃんがどれほど心を遣い、広く気を配り、アンテナを張り、桃に向かっているのか。あんなちゃんの気持ちを思うと、涙が出て来ました。
 あんなちゃんに気持ちを添わせ、桃メンバー一同気持ちを1つに、桃に向かっていきます。

 今年は、昨年よりも木の数も増え、収量も増えます。大変な面もあるかもしれないけれど、それ以上の達成感や充実感があると思います。みんなで達成感を味わえるように、そして、きっと、全力で向かうことで得られるもの、成長に繋がると思うので、精一杯向かっていきます。
 桃にとって、みんなにとって、良い夏になるよう、全力を尽くします。