6月19日
お父さん、1日遅れですが、いつもありがとうございます。
父の日の会に向けてチームのみんなと練習する時間が嬉しくて、楽しくて、泥臭く、新しい世界をつくっていく仲間がいること、これからもずっとこの仲間と繋がって生きていけることがなにより財産で、何があっても自分の力になると思いました。
お父さんが人生をかけて答えを突き止めて、そのおかげでお父さんに出会えて、救われて、ずっと繋がるなのはなの仲間ができました。私もなのはなの力になれるように自分の人生をかけて力を尽くしていきたいです。
○父の日の会
お父さんに感謝の気持ちを込めて、みんなでお父さんに音楽会をプレゼントしました。
私はアンサンブルのチームで、えつこちゃん、ちさとちゃん、まみちゃん、さやねちゃん、まよちゃんと演奏しました。
チーム名は「風変わりな魔女」。風変わりな女の子は、ある日、自分が魔女で、使命があることを告げられます。その女の子は私たち自身です。その物語を、えつこちゃんを中心にみんなで考えて、気持ちを一つにして演奏しました。
チームのみんなと練習する時間がとても嬉しくて、練習のなかで大切なことをたくさん気がつかせてもらいました。曲のなかの物語と、父の日に向かう時間も私のなかの大切な物語となりました。
えつこちゃんがトロンボーンや演奏が大好きなことは知っていましたが、今回一緒にと練習していると、えつこちゃんがアンサンブルにかける気持ちがだれよりも熱く、表現したい気持ちの強さがえつこちゃんの内側からこみ上げていました。集まる度に曲が増え、アレンジされていて、何日か後には一体どんな編成になっているのかえつこちゃんしか知らないという状況でした。
寝ながら考えたんだけどね、仕事の合間に思いついたんだけどね、とえつこちゃんはいつもどうしたらもっとよくなるか、あるべき形に近づくか考えていました。そして、本当に嬉しそうに音楽室に飛び込んできたり、飛び跳ねたりして、えつこちゃんの喜ぶ姿を見ていると、表現する気持ちはどこまでも自由で、自分が囚われているものがちっぽけだなと思いました。
始まりは『風変わりな美女』。
女の子は風変わりと言われるけれど、とても魅力的。その魅力を表現して、軽やかに弾んだ気持ちで演奏しました。
続いて『スペイン』。これはえつこちゃんが最初からやりたいと言っていた曲です。
テナーサックスで、ソロを演奏しました。ここは、私たちがお父さんに出会ったところです。お父さんが「生きる意味があるんだよ」と私たちに何度も言い聞かせてくれた力強さを表現したいと思いました。
みんなで聞き合っていたとき、さやねちゃんが、「もっとどこを聞かせたいのか、聞かせたいところを印象的にしたい」と教えてくれました。自分がどこを聞かせたいのか、原曲を何度も聞いて、試してみたりしても、ここだという確信が持てなかったとき、まよちゃんが「好きになることだよ」と教えてくれました。頭で考えるより、好きになること、自分が好きだなと思うところ、そうかそれがなかったなと気がつかせてもらいました。
聞いてわかるように演奏するまでにはならなかったかもしれないけれど、自分のなかでここを力強く聞かせたいという意志を持って演奏できたことがとても大きかったし、意志があると、臆病な気持ちや正しさに収まるよりも聞いてほしいという気持ちで演奏できました。
そして、お父さんに出会って救ってもらって人生が始まります。泥臭く生きていく気持ちを音に乗せました。
まみちゃんがソプラノサックスでメロディを吹くところも、みんなで考えました。正しい演奏でなくてもっと自由に伸び伸びと吹こう、そうだね決まりはもういらない。自分が答えだっていう気持ち。
みんなで自分たちが生きていく心構えを確かめているような時間でした。
続いて、ちさとちゃんとまよちゃんの『鈴掛の径』は、なのはなにいても落ち込んだり自分にこもって一人になってしまう時。そういうときでも、なにがあってもお父さんお母さんは受け入れて、答えを示し続けてくれました。
『ガラスの香り』では、一人じゃない、いつも助け合い、励まし合える仲間がいます。その温かい気持ちで仲間と一つのハーモニーを奏でます。
ラストは『スペイン』に戻ります。今度は前だけを見て、戦士となって生きていく。不器用なところ、できないところもあるけれど、それも含めての自分で、それも含めてまだ見ぬ誰かの希望となるために生かされている。
これから生きていく覚悟を込めました。
さあこれからどんな人生が待っているか。
簡単でない人生でも、どんな人生でも受けて立ってやる。きっといい生き方にする。
練習するなかで、えつこちゃんが考えてくれた気持ちを土台に、みんなとつくった物語が今も心のなかで前向きに生きる力となっていて、これからも私の揺るがない道標になってくれると思います。
○誕生日
父の日と重なってしまったのですが、みんなが2つも嬉しいことがあってラッキーだと言って、食事のときだけでなく、すれ違う度に「おめでとう」とお祝いしてくれました。みんなにお祝いしてもらえることがありのままに嬉しかったです。
なのはなに居場所があること、なのはなと繋がっていることに私自身が救われていて、なのはなと繋がっていると思うから力が湧いてくるし、前を向いて進み続けることができています。
お父さんお母さんが、車も遊びがあって初めて正常に機能するように、もう少し遊びを持つこと。それから、自分が楽しむこと、自分が楽しむことで人を楽しませることができる、人と生きることを楽しんで、一緒にいる人が楽しいなと感じるような人になったら私自身ももっと生きやすくなる。そう話してくれました。
お父さんお母さんが話してくれたように、いい方に変わっていきたいです。