「心持ちひとつで」 ななほ

6月16日

 

 

 

 今朝の畑1チーム作業では、2チームに分かれてカボチャの整枝・誘引とキュウリの草取りをしました。
 私はりんねちゃんたちとカボチャの作業に行ったのですが、久しぶりにカボチャの畑に行くと、真ん丸としたカボチャの実がついていて、とても可愛かったです。
 カボチャの実はまだ、黄色い花の残りを付けていて、それがてるてる坊主のような、ドレスのような形になっていました。
 ここしばらくは、桃の作業で、夏の畑作業に出る機会が少なく、整枝・誘引は久しぶりだったのですがとても楽しく、スピード感をもってできて嬉しかったし、目標はウナギ取り畑と梅林の整枝を終わらせる予定だったのですが、ウナギ取りの誘引も3分の2進めることができて、気持ちの良い朝でした。

 

 今朝は霧が出ていて7時の時点では上着を着てちょうどいい気温だったのですが、作業終わりには汗ばむくらいでした。でも、大門ハウスや古吉野なのはな周りには、アジサイが朝露をかぶって、ひっそりとした日陰の中、綺麗に輝いていました。

 今日から向こう5日間は晴れも続くようで、タチアオイもコモンマロウも大分、上の方まで花が咲いてきていて、また梅雨が明けたら一段と、暑さも増すかなと思い、私自身も野菜も桃も、暑さに気をつけながら動いていきたいなと思います。

 

・勉強のこと

 今日、勉強した中に「動機づけ」についてがありました。 
 動機づけには、内発的動機づけと外発的動機づけがあるそうで、内発的動機づけは活動に対する好奇心や興味・関心によってもたらされるもの、そして外発的動機づけは、報酬や罰、強制、義務など外部からの働きによってもたらされるものとありました。
 20世紀の初めごろは、水族館でのイルカショーとか、犬のオテの練習のように外発的動機づけによって子どものやる気も引き出せると考えられていたそうなのですが、アメリカの心理学者であるデシがある実験を行っていて、その実験が面白いなと思いました。
 デシは、報酬や賞賛が必ずしも動機づけを高めることにはならないと考えて、大学生数十人を2つのグループに分けて、パズルを与えたそうです。

 そして、1つのグループにはそのパズルが1問、解けるたびに1ドルずつ報酬を渡して、もう1つのグループは何も与えなかったようです。

 それから数時間後、実験の監督者が、実験室を立ち去り別の部屋から実験参加者の様子を観察すると、報酬を与えられていたグループの学生はすぐにパズルをやめて雑誌などを見て過ごしていたのに対し、もう1つのグループはまだ楽しそうにパズルに取り組んでいたという違いが見られたようです。

 この実験の様子を読んでいた時、今、私はなのはなで勉強をしていて、勉強に対する向かい方や心持ちがなのはなに来る前に勉強をしていた時とは、180度違っていることに改めて気づきました。
 今、子どものことや保育のことなどを勉強していると、日々、面白い発見があったり、(これは、なのはなの考えと似ているな)(これは、少し違うんじゃないか)と思ったり、興味深くて勉強が楽しいなと感じます。

 

 私は、なのはなに来るまで勉強はやりたいものではなく、やらなければならないものとして義務のようにやっていたため、楽しいとか、もっと深めたいと思ったことがなく、ただ成績のため、評価のため、結果のために先を見ずにやっていたから、苦しかったんだなと感じます。
 この実験からも分かるように、報酬という名の評価、結果のためでは本当の意味では勉強はできないのだと思いました。

 

 私は、なのはなに来るまで、たくさんの習い事をして、塾に行って、勉強をしてきたつもりだったけれど、あの時は目的のないまま、ただ自分を追い詰めるように、馬鹿にされないように、怒られないように、仲間外れにされないように勉強をしていて、利己的に勉強をしていたから苦しかったり、目標を見失ったり、好きじゃなかったんだなと思います。
 でも、今は面白いと思えたり、好きだと思えたり、これがなのはなの未来にも繋がるし、私も勉強を通してより成長し、勉強を通しても回復して、まだ見ぬ誰かのために自分を使えるようになりたいと思っていると、意欲的に勉強ができるなと感じました。
 上手く、言葉はまとまらないけれど、勉強も心持ち1つでこんなにも、楽しさや面白さが違うんだなと思ったし、なのはなに来て、ちゃんと目標や目的を持ったうえで、勉強をする楽しさを感じられることが嬉しいなと思いました。

 

 

 また、少し話は変わってしまうのですが、ここ最近はおやつでマクワウリスムージーが出ていて、勉強の途中に飲むマクワスムージーは、糖分と冷たさの補給になり、頭がスッキリします。
 午後、6年生にいると、しなこちゃんが扉から顔だけを出して「ハァイ!」と元気よく声をかけてくれたのですが、最初はどうしたのかと思い首をかしげていると、手にはマクワウリスムージーの入った触感を持っていてマクワウリスムージーを手渡してくれました。
 それが、とても可愛かったし、このマクワウリスムージーは本当においしいので、日本国民、いや世界中の人に一度は、飲んでもらいたいほどです。
 でも、マクワウリと言ったら、金太郎ウリと勘違いする人もいるかなと思い、お父さんの幼少期のあだ名をくっつけて、「ケンボウリスムージー」でもいいなと思ったりしました。

 

 それと、夕方に桃の資材がたくさん届いて、お母さんを中心にみんなと図工室へ運べたことが嬉しかったです。私は一番先頭で、お母さんに見ていただきながら資材を置いていったのですが、お母さんの配置の仕方やレイアウトは本当に綺麗で、後に使う人が使いやすいようにと考えられていて、私も瞬時にそんな判断ができるようになりたいなと思いました。
 それからもみんなとバケツリレーをして運ぶ時間が楽しくて、資材はものすごい量だったのですが、今年の夏も、この資材を使ってなのはなの桃がたくさんの人のもとに届いたらいいなと思いました。
 夜に、お母さんがあんなちゃんの日記とともに、桃やなのはなで畑、桃をする意味について話してくださったことも嬉しかったです。

 

 私も、ここ5日ほどは頭がものすごく冴えて、勉強もはかどっていて、1日半で1レポートをかけるくらい、今、勉強が順調に進んでいます。次のスクーリングまでは勉強も続くのですが、加納岩の収穫が始まり、白鳳、紅清水の頃には桃の作業も出られるかなと思い、少しでも早く桃に行けるよう、勉強も頑張りたいです。
 あんなちゃんが桃に向かう姿勢とか、桃を思う気持ちが本当に綺麗で尊くて、あんなちゃんの桃に向かう気持ちを思うと、勉強もより気持ちが入ります
 私はなのはなに来てから、桃作業をしてきたので、桃がないと夏が始まらないし、桃をしないと夏を終われないなと感じます。

 今月の頭は桃メンバーのみんなが雨の日も摘果を進めてくれていたり、今は殻核期が終わり修正摘果をしてくれていたり、明日からは清水白桃などの袋掛けと聞いていて、私も自分にできることを頑張りたいなと思うし、いつでも桃に行ける心づもりでいます。
 今年は山桃畑が増えたこともあり、これから3か月は去年以上に桃が忙しくなると思うのですが、私もみんなと気持ちを1つにして、桃の作業も出られたらいいなと思います。