６月４日
●みんなの手は強い
お父さんの田植え機が４条植えなら、こちらは大人数の手で挑む！
『お父さんの機械植え ＶＳ なのはなの子の手植え』の対決をしました。
手渡された稲の苗は、ずっしりとしていました。まるでスポンジのようで、びっしりすみずみまで根を張っているのがわかりました。
お母さんが、「５、４、３…」とカウントする声、あゆちゃんの「移動しまーす！」の声が繰り返されます。
お父さんの機械植えより早く終わらせたい！
みんなでそう願いながら、お母さんのタイムコールに合わせて進んでいきました。
稲の苗が足りないとき、隣のしなこちゃんやさやちゃんが、苗をちぎってスッと手渡してくれたり、植えきれなかったところを手伝ってくれたり…。
お隣さんとの助け合いがある手植えが、すごくうれしくて、ほっとしました。
お母さんが、「負けてるかも～！ がんばれ！」と叫んでくださったり、お父さんが、「もうすぐ外周だよ！」とこちらに伝えてくださったり、その言葉でさらに、ガッツも湧いてきました。
確かに、初めはお父さんのほうが早くて、優勢だったと思います。けれど、最後の最後の追い上げで、僅差でわたしたちが勝つことができました！
お父さんは、「え！ もう終わったのか！ 悔しいなあ……」と言いながらも、すごくうれしそうな笑顔を向けてくださいました。
機械は、安定して走り続けて、苗を打ち続けるし、便利で速いです。それでも、人の力っていいなあ、としみじみ感じました。
わたしたちは心があるから、いくらでも動きが変わります。応援してくれているみんなの言葉で頑張れたり、隣にいてくれるみんなとの優しさや楽しさを味わえること。稲の苗に触れたり、裸足で田んぼを歩いたり、自然を感じること。
なのはなの大家族だからできる、みんなの力がうれしかったです。
午後も、ピーマンの植え付けも終わらせることができました。
ちょうど終わったタイミングで、車でやって来た、ひろちゃんとゆきちゃんの手には…ストローが見える！ ストローということは……！？
「マクワウリスムージーだ！！」
スムージーがうれしい季節になって、みんなで飲んだスムージーが、今までで１番おいしい飲み物でした。
なのはなで過ごす夏が大好きです。夏を伝えてくれた１日が、とても楽しかったです。
