5月9日(火)「種籾の浸種、始まる! & 春夏野菜めぐり & 音と気持ちを流れ星に」

5月9日のなのはな

P5090083

 

 種もみの芽出しが始まりました。
 朝8時。昨日に温湯消毒した種もみをネットに入れて、水に浸けました。
 できるだけ平たくして水の中に並べていきます。作業をしていると、水がとても冷たく感じて、こんなに冷たくて大丈夫かなと思いましたが、「18度くらいにしたいな」まえちゃんがそう言って、温度計で計ってみると17,8度。種もみを浸けるのにちょうど良い温度で、気持ち良くスタートできました。

 

P5090051

 

 種もみの芽出しと並行して、播種に向けて1日、準備を進めました。
 午前は、種もみをまく育苗トレーを洗います。
 たらいに水を溜めると水面がキラキラと輝いて、それが田んぼに水が入って光を反射している景色と重なって嬉しくなりました。

 

P5090059

 

 みんなで片手に軍手をはめて準備万端。トレーを水につけて、軍手をはめた手でトレーの表面をなでるようにすると、上から下へ2回ほど動かすだけできれいになりました。裏面はたわしでこすって1枚完了。
 前回、この軍手を使って洗うやり方が速かったそうで、私は初めてやったのですが、疲れずに次々にトレーがきれいになっていくので楽しかったです。

 

P5090057

 

 まえちゃんが、「1枚15秒で洗おう」と言ってくれたり、1時間ごとにどこまで洗い終えるか目標を伝えてくれて、1枚1枚のペースを意識しながら、1時間ごとにみんなで目標をクリアしていって、午前で約750枚ほどのトレーを洗いきることができました。

 

P5090088

 

 また、作業が速く進んだのにはもう一つ理由がありました。それは前回の田植えが終わった後、使ったトレーをきれいに洗ってしまってくれていたことです。そのおかげで、トレーがきれいな状態で、短時間で洗うことができました。改めて、片付けは次の作業の始まりなんだなと感じて、次に使うことを思って作業したいなと思いました。
 トレーを洗っていると、飛んでくる水しぶきも気持ちよく、水がかかって濡れてもすぐに乾いていくので、トレー洗いには最高の日和でした。

 

P5090053

 

 午後からは、グラウンドの整備を進めました。
 昨日みんなが草取りしてくれたグラウンドに、あゆちゃんが軽トラでトンボを引いてくれて、さらに4人でトンボをかけていきました。1人目のまえちゃんがトンボをかけたあと、2人目、3人目、4人目とも同じラインを通ってトンボをかけていくと、グラウンド一面がきれいに均されていきました。

 

P5090093

 

 そのほかにも稲の水やりに使うタンクを洗ったり、不織布やミラシートを準備して、播種に使う道具を揃えていきました。

 8時に水に浸けた種もみは、3時間おきに重なっているネットの上下段を入れ替えたり、種もみが酸素を吸えるようにネットの中で動かすようにしています。
 夕方には、うるち米ともち米の種もみが水を吸ってぷっくりと膨らんできました。

 

P5090065

P5090103

 

 芽が出やすくなるように、明日、浸けている水をお湯に替える予定です。良い状態で播種を迎えられるように、見守っていきたいです。

(なる)

 

***

 

 さあ、始まりました。春夏野菜の手入れツアー。
 雨上がり、なのはなの野菜たちもゴールデンウィーク前に比べて確実に一回り大きくなっていました。
 今日1日、キャンプに合わせて帰ってきてくれた卒業生のえりさちゃんと一緒に畑で作業できたことが、うれしかったです。

 

P5090437

 

 朝は、小松菜の収穫。防虫ネットの中で美しく育つ小松菜が、ブーケのようにいくつも肩を寄せあって並んでいました。
 虫食いもほとんどない、立派な小松菜をコンテナいっぱいに収穫してきました。
 その後は、草取りツアーへ。

 まず向かったのは、ニンジンの畑。4種類のニンジンが植わる第2鉄塔畑。
 草丈10センチほどのニンジンが、かわいい葉を伸ばして生き生きとしています。

 

20230509_105633

P5090454

 

 草と、ニンジンとがはっきりと見分けがついて、ニンジンのほうが圧倒的に大きいので、草も抜きやすかったです。

 続いて、レタスの畑。レタスは、5月下旬に収穫予定で、株の中央ではピンポン玉サイズに結球が進んでいます。
 葉がフリルのようで、みずみずしく、すでにおいしそうに見えます。

 

P5090463

 

 畝に生えていた雑草は、根がしぶとい厄介な草でしたが、追い越し方式で全員が1畝に入ると、どんなに長い畝でも速く感じました。
 こちらは、途中まででしたが、続きをするときはもっと速くなるよう、適切な道具を持って行って、一番よい草取りの方法をやってみたいと思います。

 

20230509_125143

 

 春夏野菜手入れツアー、まだまだ続きます。
 午後から夏キャベツの手入れです。今回のフルコースは、草取り、追肥、土寄せ、害虫取り、防除、ネット掛けというメニューでした。
 キャベツのこの一連の手入れは、何度やっても、とても楽しいし、やりがいのある作業です。
 まちちゃんがタイムキーパーとなってみんなを引っ張ってくれて、最後までスピードを落とさずに、スムーズに進められました。

 

20230509_153913
〈今はアメリカのシアトルで大学に通っている、卒業生のえりさちゃんがGWに合わせて帰省してくれて、1日、一緒に作業をすることができました!〉

 

 一番大変だった草取りも、1時間弱で終わり、そこからが怒涛の勢いでした。
 追肥をする間、私は青虫対策の防除をして、土寄せに合流しました。
 虫を取り除きながら、土寄せと、一気に2つのことを同時にするのが忙しいけれど、いい意味で手も速くなって、みんなのスピード感ある中で作業できて楽しかったです。

 

20230509_162613

 

 最後のネット掛けは、30分かからないほどでかけ終え、これで無事、キャベツのフルコースも網羅できてよかったです。
 また、数日後に追肥が効いてくれて大きくなったキャベツの様子を見に行くのが楽しみです。

 これからも、まだまだ野菜たちが私たちを待っています。追肥、草取り、水やり、しっかりと見回りをして、抜けなく手入れしていきたいです。 

(さき)

 

P5090486
〈ピーマンとマクワウリの鉢上げも行いました♪〉

P5090473

 

***

 

IMG_1501

 

 ゴールデンウィーク明けの、少し久しぶりのギター教室。アコースティックギターを手にして、いつものように円になって座ると、ほっとした気持ちになりました。

 練習中の『流星』は、5月23日の火曜日に発表するという目標が決まりました。
 この曲は1月から譜読みをはじめて、気づけば4か月と少しが経っていました。ずっと練習していても飽きないくらい、素敵な曲ですが、いよいよ発表という場で区切りがやってきます。
 2週間後へ向けて、そこで今の私たちのベストを尽くせるようにと、練習を詰めていきました。

 

CURVE_IMG_1514

 

 大体30分ごとに、藤井先生が声をかけてくださり、合わせの練習を行いました。
 少し期間は開いていたけれど、そこで熟成されたのか、前回までの合わせよりみんなの音が前に出ていて、さらに揃ってきていることを感じました。速弾きのところでは、前までは音が途切れたり、苦しくなったりしてしまうことがあったけれど、今日は綺麗に音を繋げていけたように思います。
 少しずつ、演奏を進歩させていけていることを感じられて、嬉しかったです。

 

IMG_1518

CURVE_IMG_1517

 

 今は、音を綺麗に出せるようになってきた、という段階で、さらには強弱をつけて、曲の情緒を合わせていく、という段階があります。
 強弱をつける手始めに、今回は印象的な最初と最後のフレーズの強弱を、意識して合わせをしました。

 最初は、強すぎる音ではないけれど、はっきりとした音でイントロを入っていく。アウトロの繰り返しは、だんだんと波が引いていくように弱くしていく。そして最後の音は光らせるように強く。
 藤井先生が強弱の付け方を教えてくださり、何度かアウトロのみを練習しました。意識してみんなで揃えていくと、繊細な情緒のある演奏へと変わっていくことを感じました。

 強弱を揃えることで、ただ音を出すだけではなく、曲が物語のように感じられる魔法がかかるようだと、思いました。

 

CURVE_IMG_1508

 

 これから、ここぞという部分でみんなの音と気持ちを揃えて弾けるように、弾き方の意識をみんなで共有していきたいな、と思いました。
 『流星』という曲に深く入って、自分を無くして、みんなで一つの物語を弾けるようになっていきたいです。
 発表会では、誰かの心へこの曲の思いが届きますように。そう願いながら練習していきたいと思いました。

 

CURVE_IMG_1529

CURVE_IMG_1527

 

 今日は、アメリカから帰ってきてくれていた、元ギター教室のメンバーのえりさちゃんも、来てくれました。
 えりさちゃんは、ギター教室を終えてからアメリカへ向けて、出発しました。3日間、なのはなへ帰ってきてくれて、最後の時間にギター教室にも来てくれたことが、本当に嬉しかったです。

 遠く離れたアメリカでも、なのはなで大切にしている心を持って頑張っている仲間がいることを思うと、私も強くありたい、と思います。えりさちゃんが当たり前のように自然にいてくれて、一緒に過ごせたことが、宝物でした。

(りんね)