【4月号⑲】「楽しさ深まる新ルール! ソフトバレーボール大会」 えみ

 かりんちゃんのお祝いイベント、第三弾は、勤労者体育センターでのソフトバレーボール大会。もともとは外でのソフトボール大会を予定していたのですが、この日は雨だったこともあり、急遽勤労者体育センターをお借りして、みんなで三時から五時半までのたっぷり二時間半、ソフトバレーを堪能しました。

 

 

 勤労者体育センターに行くのは久しぶりでした。A、B、Cの三コートがあるので、とても広く感じて、バレーをしていても普段とはまた違った感覚だったなと思います。

 みんなとコートのセッティングをしてから、円になって準備体操をし、さっそく試合に入りました。最初の一時間は、各チームで身長差が同じくらいになるように、新しくチームを作ってプレーしました。背の順に並び、前から一〜十二の数字を言って同じ数字の人とチームを組み、四チームが一コートに集まって総当たり戦を行います。

 私は、なつみちゃん、よしみちゃん、りんねちゃんと同じチームになりました。同じCコートには、かりんちゃんのいるチームもいてくれました。

 

 

 普段は、月、水、土曜日の夜に、古吉野なのはなの体育館で、各曜日のチームが集まってソフトバレーの練習をしているのですが、この日は、いつも曜日が違ったりして一緒にはプレーしない人たちとも試合ができたことが、新鮮で面白かったです。最初の試合では、チームのみんなとどうバランスをとったらいいかが難しかったけれど、だんだんと息があってくると、ボールが連続的に繋がっていくようになって嬉しかったなと思います。

 

 

 身長差が均等になるように分けたチームは、力が拮抗していて、試合をしていても点差があまり開かなかったり、デュースにまでなる試合が多くて、盛り上がりました。
 かりんちゃんとも一緒に試合をすることができて嬉しかったし、鋭いサーブやアタックを決めている姿がかっこよかったなと思いました。

■三点差ルール

 バレーをしていると時間が経つのがあっという間で、総当たりで六試合終わった頃には始まってからちょうど一時間が経っていてびっくりしました。でも、今日はまだまだ時間がたっぷりある!そう思うと、とても特別な感じがしたなと思います。
 五時からの時間は、毎週行なっている、月、水、土の曜日ごとのチームで、各コートに分かれてプレーをしました。
 ここでは、最近なのはなのバレーの新ルールとしてお父さんが考えてくれた、「三点差ルール」が適応されます。
 「三点差ルール」というのは、名前の通り、相手チームの得点と自分たちのチームの得点の差が三点差以下にならないと勝てないというルールです。十五点マッチの試合では、例えば相手チームが十一点、自分たちのチームが十五点だと相手チームの勝ちになってしまう。自分たちのチームが勝ちすぎないように場合によっては上手に力の加減をすることで、両方のチームが楽しめるというルールです。

 でも、いくら勝っていると言っても、上手に力を抜いたり、相手を喜ばせるようなミスをするのはすごく難しいです。
 あゆちゃんは、いつもは百パーセントの力を出しているところを、勝ちすぎている時には七十五パーセントくらいまで力を落とす。でも、それ以下にはならないようにしっかりとキープして、点差が縮まってからは百パーセントにすっと戻せるようにするのがコツだと思うと話してくれました。これは、普段の生活の中でも言えることで、例え調子が悪い時でもそれ以上に落ちすぎないように精神を鍛える練習になるねということも話してくれました。

 

 

 実際、このルールで試合をしていると、私はまだまだ力を自分でコントロールしたり、相手が取りやすいようにボールを返すというのはできなくて、本当の面白さを感じられるようになるにはもっと練習が必要だなと感じました。

 月曜日のチームでは、本気でやっても接戦の試合というのも多くて、さらにこの「三点差ルール」があると最後の最後までハラハラドキドキだったなと思います。相手より少し点を多くとっていて、調子に乗ってしまっていると、相手に点数を取らせているうちに完全に流れを持っていかれてしまう、という展開も何度かあって、その時はすごく悔しかったけれど、それもこのルールの面白さの一つなのかなと思いました。

 毎週のバレーが再開してからしばらくたつのですが、その間にもみんな上達していることを感じています。

■日に日に楽しく

 もう続かないだろうなというような地面すれすれのボールや、コートの奥のほうに行ったボールが相手コートに返って得点になると、チームのみんなと跳びあがるようにして喜んだり、例え返ったとしても相手も強くて点数を取られた時には思い切り悔しい思いをしたりと、同じバレーをしていても日に日に楽しさが増していくことが嬉しいなと思います。同時に、もっと上達したいという意欲も湧いてきます。

 

 

 こんなにたっぷりとソフトバレーをすることができ、かりんちゃんもいてくれて、みんなと思い切り動いてへとへとになるまで遊べた時間が嬉しかったし、一週間、かりんちゃんと過ごせるのが楽しみになった一日でした。
 ソフトバレーも、これからも毎週みんなと続けていけることが嬉しいし、お互いにレベルアップしていけるように頑張りたいなと思います。