「1日の始まり」 なる

4月24日

 土曜日のことになってしまいますが、桃の霜対策に行かせてもらえたことがとても嬉しかったです。
 朝3時、玄関下に集まりました。あゆちゃんが「プラネタリウムに行く必要ないね」と言って、みんなで空を見上げると本当にたくさんの星が輝いていました。
「0℃なので行こうと思います」
 あんなちゃんの一声で、それぞれの車に乗り込みました。
 私はドライバーで車を少し緊張していたのですが、ちさちゃんが車を停める位置や動線を教えてくれて心強かったです。
 
 1巡目は火をつけてまわり、2巡目からは資材を少しずつかき混ぜて畑をまわりました。あんなちゃんチームとあゆちゃんチームの2チームに分かれてまわる畑が決まっていたのですが、2チームが最初に開墾17aと26aで合流できるとそのたびに嬉しくなりました。
 車を停めてからみんなに合流すると、1缶かき混ぜるともう次の畑に移動することも度々あって、車から飛び出していくみんなが勇ましかったです。
 缶をかき混ぜながら、空に上がっていく煙を追ってふと上を見上げると、桃の枝には指の爪くらいの桃の実がついていました。もうちゃんと実になり始めているんだと思ったら、桃の実がかわいく感じて、この実を守るんだと竹を握る手に力が入りました。

 2巡目、3巡目と畑をまわっていると、空が少しずつ白みがかってきて、同じ道、同じ畑でも、同じ景色はありませんでした。5時ころから最後の5巡目に入り、石生の桃畑でみんなと日の出を見ました。

 日が昇る前から空が明るくなっていき、日が昇ると空一面が輝いているように感じて、こんなに広い空を明るくできる太陽の力は大きいなと思ったし、何でもなく感じていた昼間の明るさがこんなに明るかったんだなと思いました。
 1日の始まりはこんなにきれいなんだ、毎日こんなふうに1日が始まっていたんだと思うと、もっときれいな気持ちで生きたいと思ったし、頑張ろうと思いました。