「霜対策をしながら」 よしみ

4月13日

○桃の霜対策

 昨夜から今朝にかけて、桃の霜対策に行きました。昨夜は金時太鼓の練習があったのですが、前回の霜対策は出動しなかったため、あゆちゃんに行きたいことをお願いすると、行っていいよと言ってくださって嬉しかったです。太鼓を思い切り叩いて古吉野に帰って来てから、ダッシュでお風呂に入って、今日のなのはなの記事を急いで書いてから音楽室で霜対策メンバーのみんなと一緒に眠りにつきました。私はなぜか太鼓の次の日は深い眠りができているからか毎回、朝の目覚めが良く、ぱちっと目覚めることができます。今日の霜対策に出動する時間は朝の3時。腕時計のアラームを2時40分にセットすると、アラームが鳴ると同時に目がぱちっと覚めました。

 3時に玄関下に集合し、まずはみんなで開墾26アールへと向かい、そこであんなちゃんから霜対策に使う一斗缶に入った燃料資材の点火の仕方や混ぜ方のコツなど教えてもらいました。私はライターで火をつけていったのですが、ライターを下向きにして火をつけるのを繰り返していると軍手が焦げて穴があいてしまったので、途中からはかんなくずを1かけ手に持って、それにライターで火をつけてからすぐに缶の中に入れる方法に変えると、火もつきやすくなって嬉しかったです。

 全員で開墾26アールと17アールの点火をしたあと、2チームに分かれて、それぞれ分担して各桃畑を回りました。私はまえちゃんチームで、開墾26アールと17アールの後は山桃畑、夕の子桃畑、石生桃畑を回ってからまた開墾26アールに戻るというコースでした。あんなちゃんチームはそれ以外の桃畑プラス、スモモと梅林の梅の木の霜対策も回ってくれていたのですが、あんなちゃんが考えてくれた分担が本当に最適で、2チームとも一周回って開墾26アールに戻ってくるのがほぼ同じタイミングだったり、車で移動していても相手チームとルートがダブることがほとんどなくて、すれ違うのは必ず古吉野の前でした。毎回、古畑の前であんなちゃんチームのみんなとすれ違えるので、今自分たちが同じくらいのペースで霜対策を回れていることや、あんなちゃんチームの状況も知ることができ、最初から最後まで安心して畑を回ることができたなあと思います。

 また、燃料資材も最初から最後までほとんど資材を加えたりする必要がなく、でも余りすぎることもない、本当に1回霜対策をするのに最適な量で、作り方から設置の場所、回るコースまで確立されていることが本当にすごいことだなあと感じました。

 桃畑で燃料資材が入った一斗缶が燃えている光景が、前回行ったみんなが話してくれたとおり本当に神秘的で美しい光景だったなと思います。特に、開墾26アール全体を上から見たときの光景は圧巻でした。あと、私がびっくりしたのは時間の過ぎる速さです。霜対策に回っていたのは約3時間ほどだったので、日中の半日の作業とほぼ同じ時間だったのですが、霜対策をしているとあっという間に過ぎていって、気がついたら3時間経っているという感じでした。まえちゃんと、「この感じが日中だったら作業が短すぎて困っちゃうね」と話したりして、本当に不思議だったなあと思います。

 4時半くらいを過ぎた頃から少しずつ空が薄明るくなりはじめてきて、空の色が少しずつ変わっていく景色だったり、山にかかった雲海も私は初めて見ることができ、霜対策をしながらたくさんの美しい景色に心動かされました。明るくなってくると野ウサギやキジなどが走っているところにも遭遇できて嬉しかったです。

 私はまえちゃんが運転する軽トラの助手で入らせていただいて、夜中のときは道路も見えにくいからかなり緊張していたのですが、2人で安全に気をつけながら最後まで霜対策を回れてよかったなあとおもいます。それに、同じチームではお仕事組さんのよしえちゃんとまことちゃんも一緒に霜対策をしてくれていて、霜対策が終わったあとも元気にお仕事に出勤する2人がとてもかっこいいなと思いました。

 5時50分ごろが日の出で、太陽が出る瞬間はみんなで見ることはできなかったけれど、太陽が少しずつ昇っていく景色を全員で石生桃畑で並んで見た時間がとても幸せでした。終わったあとは清々しい気持ちとやりきった気持ちで満たされて、朝を迎えることができました。霜対策に入らせていただき、心も身体も満たされたなあと思うし、みんなと一緒に行けたことが嬉しかったです。桃が霜から守られていたら良いなと思います。