3月27日(月)「進化していくハウスチーム & 宝物の春夏期間のために……悩み多いけれど、楽しい! 畑チームでの計画立て」

3月27日のなのはな

 よく晴れた午前、ビニールハウスの修繕や桃の手入れ、春夏の野菜づくりに向けた準備を進め、そして午後からは、これまでの回復ミーティングを経て、より気持ちを深く解消するためのOMTを、集中して行った1日でした。

 

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 崖崩れ藁ハウスの修繕は、いよいよ最後の工程である大屋根のビニール張りです。
 今日の作業時間は約1時間半しかなく、残りの工程は畦シートの取り付けから始めて大屋根のビニール張りとマイカー線張りがあり、藁ハウスの完成まで1時間半でたどり着けるか、ギリギリだねと作業が始まる前に、さくらちゃんと話していました。でも、ハウスメンバーみんなの気持ちは、今日で完成! と心の中で固まっていて、必要な道具を揃えて今日は5人で藁ハウスへと向かいました。

 

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 ハウスへ着き、まずは畦シートの取り付けから。今回使ったのは、これまでのハウスで使っていたロールタイプの畦シートとは違って1メートル20センチほどの長さの少し分厚い畦シートをつなぎ合わせたものです。ロールタイプのものよりも厚さがあるため頑丈でしっかりしたできあがりになりました。

 これまでの畦シートと少し違うタイプだったり、「あと1枚畦シートが足りない!!」というトラブルなどもあって、少し取り付けるのに手こずってしまい、大屋根のビニール張りに入るときには残り時間が30分弱となっていました。完成までやろうと思うと少し時間がオーバーしてしまうねと、みんなでどうするか考えましたが、すぐに、
「少し時間が過ぎてしまうけれど、このまま完成までいってしまおう!」
 と全員一致で続行が決定し、みんなの完成させたいという気持ちは強いものでした。

 

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 これまで3つのハウスをすでに完成させてきた私たちは、最初はドキドキしていた大屋根のビニール張りも全然大丈夫です。焦らないように落ち着いて、風向きを考えながら5人で大屋根のビニールを張りました。風が強くなりすぎる前に大屋根のビニールが張れて良かったなと思います。事前にビニールにつけておいた印も、ハウスの枠組みとぴったり重なって、とてもスムーズにビニールをピンと張ることができて嬉しかったです。

 最後は、マイカー線張り。私はこれも楽しくて大好きな工程の一つです。いつものペアである、あけみちゃんと一緒に声を掛け合いながらマイカー線を張っていきました。
 
「完成ーーーっ!」
 と、みんなで完成した藁ハウスを眺めました。さくらちゃんが、
「藁ハウスが今までで一番綺麗にできた気がします」
 と言ってくれました。昨日まで続いていた雨もやみ、スッキリと晴れた天候の中で無事に藁ハウスを完成させられて、とても嬉しかったです。

 

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〈崖崩れ下のビニールハウス群が、すべて綺麗にフィルムをまとった風景が蘇りました〉

 

 残りの修繕は、ユーノスハウスのみとなりました。最後のユーノスハウス完成へと向かって、このまま走り続けます。

(よしみ)

 

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 2023年、なのはな春夏野菜、いよいよ本格始動です!

 先日、新しい畑チームの発表があり、その後、各自、夜の時間に集まりをしているチームや、すでに定植されている春夏野菜の見回りを始めているチームもありますが、作業時間として、野菜の調べ物を進めたのは今日が初めて。改めて、チームで集まって、今年の春夏野菜の手入れの工程を調べたり、去年よりさらに良い形で栽培するためにはどうすれば良いか、話し合うことができました。

 私たちのチームの担当野菜は、春野菜は、レタス。夏野菜は、ナス、ピーマン、ゴーヤ。夏野菜は全て、支柱を立てる野菜たち。ナスは広さ11aの梅見畑。ピーマンとゴーヤは15aの滝川横と、滝川奥畑。広ーい畑でダイナミックに野菜を作って行くチームという感じでしょうか。すごい! ちょっと緊張するけど、楽しみだ。

 メンバーは、ピーマンマニアのさきちゃん、アイデアマンのえみちゃん、運動神経抜群でオールマイティーなちさちゃん。畑の知識、経験、臨機応変さ、身軽さ、全てを助け合いながらカバーしてくれそうな強力な3人です。何より、ミーティングも同じチームだった私たち。互いに信頼関係が深まった中で、同じ野菜を見ていける。それがなによりも心強いです。

 

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〈苗ハウスで育っている、レタスの苗〉

 

 先日から夜の時間に集まっていた私たち。春レタスについては、すでにえみちゃんとさきちゃんが調べてくれていて、3つの夏野菜も支柱の立て方、形などをあらかた話し合っていました。

「よし! 今日は、実際に支柱に使う丈の数は何本か、その数出しをしよう」

 今日はさらに具体化した畑計画を立てていきました。さきちゃんは、ピーマンの支柱の竹の数出し、ちさちゃんは、ゴーヤの支柱の案を図にする作業、私とえみちゃんはナスの支柱の竹の数出しをすることに。

 竹の数出しをするにあたって考えること。それは、畝をどの方向に立てるかということです。
 これが、本当に悩ましい。私とえみちゃんは実際に梅見畑に行って見て、東西に畝を立てるか、南北に畝を立てるか、それぞれのメリット、デメリットを考えていました。

 この畝を立てる方向は、植え付けから約半年間、この畑に滞在するナスにとって重要なものです。水やりのしやすさをとるなら、東西の方向? いやいや、追肥のしやすさをとるなら、南北の方向……? 日当たりはどちらでも良さそうだな……。考えているだけだと取り止めがなくなって行くので、きちんとパソコンに打ち込んで考えていきました。

 

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「あ~~~!」
 机の向かいでは、さきちゃんが、唸っています。手元には滝川畑の縮尺図。一体どうしたんでしょう。
「滝川横の東西で2分割するとして、西側をピーマンにするか、東側をピーマンにするか……。日当たり的にどっちが良いんだ〜!?」
 こちらも同じように悩んでいるようです。

 共に、人生の分岐点に立たされているかのように思い悩むこのチーム。ある意味、すでにドラマチック。
 隣では、ちさちゃんが、去年よりも倒れにくさを重視した支柱の案を図にして見せてくれました。言葉で説明するのは難しいのですが、台風などで、一気にドミノ方式で倒れることを防ぐために、短めの竹で2畝ずつ連結させるというこの案。とっても素敵。これは是非、後日お父さんに相談しに行ってみたいものです。

 

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 雨上がりで畑作業には出られなかったけれど、他のチームのみんなも去年の資料を広げたり、野菜辞典を見ていたり、パソコンで調べ物を進めていたり。リビングは、活気に溢れていました。

 これからどんどん盛んになっていく畑作りが本当に楽しみです。こんなに大規模で多種多様な野菜作りは、1人じゃ絶対に成せないことです。定期的に見回りをするために、担当野菜のチームが分かれていますが、手入れは、チームの垣根を超えてみんなで作業していきます。そんななのはなのみんなで一丸となった畑作業が、私はとっても大好きです。

 今年も、宝物みたいな春夏期間にしたいです。そのために私自身にできることを、一瞬一瞬、精一杯尽くしていきます!

(せいこ)

 

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〈古畑ハウスの苗床では、サツマイモが芽を出しています〉
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〈桃チームは、人工授粉用の花粉採取も行いました〉

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〈2日前に採葯機にかけて図書室に置いている葯がひらいて、黄色の花粉が見えています〉
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〈池上スモモ畑では、スモモの白い花が満開です!〉

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〈古吉野なのはなへの坂道では、レンギョウやユキヤナギ、桜が見頃です〉
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〈レンギョウ〉
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〈ユキヤナギ〉