「やるからには本気で」 みみ

3月20日

 今日は1日で、桃農家とハウスの修繕屋さんになれて、贅沢な1日でした。

 桃作業のほうは、今日は防除でした。
 まだ、葉は茂っておらずやり易い方でしたが、久しぶりの防除に緊張しました。
 防除の道具や、動噴の使い方、圧力、ホースの巻き方……、準備から噴霧、片付けまで、一通り教えてもらうことが出来て嬉しかったです。

 わたしは、今日初めて防除の面白さを知ったと思います。
 それというのも、あんなちゃんが、「噴霧したい枝の真下に立つのではなく、離れて斜め方向からかけると良い」ということと「ルールを決めること」を話してくれたからで、それまで私は真上を見上げて噴霧していたため、空と枝ばかり見て、自分がどこにいて、どこに噴霧していたか、どこに噴霧できていないかが分からなくなり、自分でも混乱してしまっていました。

 しかし、常に枝の横から噴霧をすることと決めると、一枝の半面をやったら、反対に回って噴霧できていない半面をやって、一枝を確実に終えてから次の枝、そうやって、ルールを決めると、本当にやり易く、自分でも噴霧できた枝と出来ていない枝がわかりやすくなったと思い、一本目より、二本目、三本目と自分でも噴霧が上達しているのを感じました。
 複数人でやることで、自分が噴霧し忘れていたところを人が覚えてくれてしっかりカバーできるのも、安心だし、とにかくあんなちゃんの噴霧を見て、学び、場数を踏んで上達していきたいです。
 まだまだ上達の余地は大いにありますが、きっちり噴霧する、無駄なく噴霧する、そういう防除の楽しさを知れて嬉しかったし、今日はたくさん、桃の樹の下で虹を見ることが出来て、それも嬉しかったです。

 そして午後にはハウスの修繕屋さん。
 3棟目ということもあり、もう大体のイレギュラーは体験済みで、それぞれで考えて、さくらちゃんに確認して、段どり良く進めていけるようになっていると思います。
 今日はアーチパイプが全部立って、棟パイプ、母屋パイプ、妻面の立て支柱を8割方立てることが出来て、次回はクロスバーつけです。
 やはり、母屋パイプを付ける作業は、全員で協力体制を組まないと成立しないので、一番好きです。何人かでパイプとパイプがくっつくように相撲を取って「いけー!」と声を掛けられながら、一発で金具を慎重に止めていく工程が、思い出すだけでにやけてしまうほど好きです。それもあと、ユーノスハウスで終わりなのだと思うと、寂しいですが、今は、藁ハウスを目標日までに完成度高く仕上げられるように頑張りたいと思います。

 そして最後に!
 今日、渡り廊下の隅の隅で、人の手では3回ほどしか水やりをされていないアケビの種がまかれたセルトレーから、100株以上の芽が出ていて、ちょっとびっくりでした。
 野生の力強さに、わたしもそうであらねばと思わされます。
 お父さんに、この子たちの今後を相談しに行くと、「やるからには本気でやろうぜ!」と言ってくださって、とっても嬉しかったし、収穫できるまで、みんなと一緒に頑張って面倒見ていきたいです。

 おやすみなさい。