
2月21日のなのはな

前夜より雪が降り、室内で過ごす日となりました。1日を通して雪はちらついていたものの、1月末に大寒波が来たときのような積もり方はせず、土やアスファルトに舞い降りた雪は、間もなく溶けていきました。
朝の時間だけの、魔法のような雪景色でした。
予定していた畑作業は延期になってしまいましたが、室内でできる作業を進めました。
建築チームは、近々古畑のハウスに張るビニールやマイカ線の用意をしました。
また、みんなでミーティングの作文書きを進める他、協力して野菜切りや、ササゲの選別、落花生の殻剥き、納豆菌水づくりなどを行いました。
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【納豆菌水づくり】
納豆という任務の糸で繋がっている、私たち。
先日、“納豆作り隊”のみつきちゃんと一緒に仕込んだ藁納豆を使って、自然農薬の納豆菌水を仕込みました。
納豆菌水は、夏の定番野菜であるゴーヤやカボチャのうどんこ病、その他、湿害による病気対策に欠かせない、いわゆる自然農薬のトップスターです。
この日は、朝から雪が降り積もり、畑に出られないことを残念に思っていたのですが、納豆菌水を仕込むにはとっておきのチャンス。
さっそく、みつきちゃんと一緒に、YouTube なのはなTVチャンネルの「納豆菌水の作り方」を見て、納豆菌水作りについて研究し、納豆菌水を作ってみました。
材料は3つ。
その1、藁で作った手作り納豆。
その2、納豆菌のえさとなる、お砂糖。
その3、水。
たったのこれだけで、納豆菌水が作れてしまうのです。
みつきちゃんと一緒に手作り納豆と砂糖を混ぜ、ミキサーにかけると、納豆特有の濃~い香りが広がり、何だか今後に期待できます。
ミキサーにかけた納豆液を、ペットボトルに2等分して、水を入れたら、あとは、2日、常温で待つだけ。
それで、次にふたを開けたときには、納豆の香りから、甘酸っぱい香りへと変化した、爽やかな納豆菌水に変身してしまうのです。
まだ、今回仕込んだものが成功したかは2日後にしか分からないのですが、みつきちゃんと一緒に、「何だか、悪いことをしている気分」と笑みを浮かべながら、納豆と砂糖をミキサーにかけて粉々にするのはとっても楽しく、私たちの任務に誇りを感じました。
これから始まる、春夏野菜の苗作りや、野菜作りで、今日仕込んだ納豆菌水がいい形で活用されたらよいなと思うし、今日は1.8リットルのペットボトル8本分を仕込むことができ、遠慮することなく、納豆菌水を使ってもらえることを楽しみにしています。
また、納豆作り第2弾も、始めました。
第1弾では、藁苞(わらづと)を丁寧に作って、その中に豆を詰めて仕込んだのですが、お父さんから、
「こんなに丁寧にしなくても、藁を数本入れるだけでも、納豆ができるんだよ」
と教えていただいたため、今回は、袋にふっくらと煮たクズ大豆を入れて、その上に藁でふたをしてみました。
そして、発泡スチロールに電気あんかと、湯たんぽを入れて、後は一晩、ワクワクしながら待つだけ。
発砲スチロールのふたを閉めると、たった1晩だけれど、タイムカプセルを仕込んでいるようで、明日の朝、どんな風に菌が繁殖しているのか、楽しみです。
調べたところによると、納豆菌は、熱湯にもマイナス100度の環境にも耐えられるという、極めて強い菌だそうなのですが、それだから、私たちも納豆を食べたらパワーが出るんだなと思ったし、きっと、野菜たちも納豆パワーで元気が出て、野菜の湿害による菌も納豆パワーには敵わないでしょう。
昔の日本人は、どうやって藁に納豆菌を見つけて、納豆ができたのか。
そんなことを考えながら、納豆を仕込んでいると、今まで以上に納豆に魅力を感じたし、自家製の藁と白大豆を使って、納豆を作れることが嬉しいなと感じました。
(ななほ)
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【落花生の殻剥き】
雪が降るなか、室内で落花生の殻剥きをしました。
落花生の殻を剥くと、薄ピンク色の落花生が突如現れます。
殻は硬くて、手で割るのに結構な力がいりました。人差し指と親指がだんだん熱く、痛くなってきます。
そこで、あんなちゃんが提案してくれたのが、手頃な木板で落花生の上から力をかけ、少しひびが入ったところで、手で剥くというスタイル。
これがとてもやりやすく、指にも優しいという画期的な方法でした。
中の実が割れないように、つぶしすぎないちょうどよい力加減が必要ですが、この方法で一気にスピードが上がりました。
まだ少し残っているけど、今日のたった45分という時間でも、殻剥きを大幅に進めることができ、うれしかったです。まえちゃんが、むいた殻の重さと、実の重さをはかり、あと10人で2時間で終わると教えてくれて、それが具体的でわかりやすく、次にするときの参考にもなっていいなと思いました。

そして、夕食には、みんなで薄皮を剥いて選別した落花生がサラダに載っていて、とてもおいしかったです。
落花生の殻剥きは本当に癖になるくらい楽しいので、みんなで、また作業をしたいです。
(さき)
