「トウモロコシの作業をする中で……」 ももか

5月30日

○トウモロコシの作業をする中で……

 午前中は、よしみちゃんと、まなかちゃんと、トウモロコシ第3弾の追肥と土寄せをしたのですが、畑に行くと、もうすでに第1弾からは絹糸のような雌穂が出ているものもあって、収穫までもう少し! というワクワクを感じました。

 第3弾は12畝あったのですが、るりこちゃんが管理機でふかふかに耕してくれていて、雨後の土でほどよくしっとりとしていて、とても土がかけやすく、1株1株にたっぷりと土を寄せてあげることもできたし、土寄せ後の畝が高畝で、とっても綺麗で、その美しい光景に3人で喜びあうことができて嬉しかったです。美味しいトウモロコシになってくれることを願います。

 土寄せをしながら、よしみちゃんとまなかちゃんがいろいろな話をしてくれたのですが。その中で、『誠実さ』について考えさせられたことがあります。作業の途中に、さくらちゃんが車でトウモロコシの新聞紙キャップを届けてくれたのですが、さくらちゃんは何か別の作業であったのにもかかわらず、わざわざ必要ではないか、と思い届けてくれました。どこまでも誠実で、どこまでも謙虚で………前回の支柱作りの時も、 ズッキーニとピーマン、どちらも何百と本数が必要だ、という時、自分の担当であるピーマンよりも先にズッキーニの支柱を優先して取ろう。と、数も長さも詳しく紙に書いてみんなに伝えてくれたり。
 そんな話をよしみちゃんたちがたくさん話してくれて、私は聞きながら、どういう心持ちを持つことができたら、ずぼらにならずに、みんなのために「誠実」になれるのであろうか、と考えました。
そして、泥んこ運動会後からあやちゃんが一緒に掃除をしてくれるようになったのですが、そうやって日々の生活から変わることのできる取っ掛かりを見つけて、前を向いて挑戦し続ける姿が本当に綺麗で、希望だよね、とも……。

 しなこちゃんのお誕生日でみんなのコメントを聞いていても、よしみちゃんやまなかちゃんの話を聞いていても、本当にそういった日々の生活で、どこまで目の前のことに誠実に向かっているか、とか、みんなのために心と身体を使っているか………。
 本当にそういう日々の積み重ねがあって、たくさんの人から尊敬されて頼りにされる。今の世の中は見た目とか、高いステータスとか、そういった数字で評価されるようなものばかりで人を見て、高い数字があることがすばらしい人間という風潮があって、それに呑まれて来てしまっていたけど。

 なのはなのみんなのように、本当はそんな数字での評価とか一切必要なくて、それは何にもならなくて、ただの自己満足でしかなくて、日々の生活、物事に対する姿勢、周囲の人、仲間に対する優しさ。人として当たり前のことを、きちんとできているか。
 そんな姿が尊くて、凄く大切なのだと思いました。

 まだ、毎日怖さがあって、目の前の作業だけに集中することができなくて、他のところにも意識が向いてしまう部分もあります。けど、今日みたいにみんなと作業をする中で、姿や言葉から、吸収できるものを吸収して行きたいです。

 お父さん、代掻きお疲れ様です。今日の午前中、真っ白なシャツを着て、トラクターで畑の前を通り過ぎるときに、私たちに向けてくださって笑顔が、キラキラとしていて、凄く嬉しかったです。