5月27日(月)「鉢上げ! 鉢上げ! 雨のチャンス到来 & 硬核期の桃を守るために」

5月27日のなのはな

 久しぶりに天候が崩れて、畑の野菜には待ち遠しかった雨が降りました。畑作業はできないけれど、こんな天気だからこそ進めたい作業がたくさんあります。
 そのなかのひとつに、苗の鉢上げがありました。ハウスのなかでは、育苗トレーの小さな穴のなかで、窮屈そうに根を張り巡らせている野菜たちがいくつもありました。その苗たちをポットに移し替えて、もっと根を伸ばして大きくさせるべく、1日をかけて5種類の野菜の鉢上げを集中して進めました。

 

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 なかでも1番のメインは、バジルです。こちらは200穴トレーに2粒蒔きで蒔かれてあり、約3000以上もの苗たちが鉢上げを待っていました。葉から根まで、草丈5センチほどの小さな小さな苗を1株ずつ、6号サイズのポットへ丁寧に植え替えてやりました。

 ほんの小さな苗ですが、見た目はばっちり、バジルそのものです。少しぷっくりした葉は葉脈で凹凸がしっかりしていて、艶々としています。鼻を近づけると、ほんの少しバジルの香りがしています。作業に夢中になっていると忘れてしまうけれど、時折、風にのってバジルの香りが鼻をついて、(あぁ、良いにおいだな)と思う瞬間が何度もありました。

 

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 ピンセットを使う細かな作業で、1点に神経を集中させる力が必要です。より集中できる条件をつくるためには、作業場づくりも肝心です。培土が入ったたらいと育苗トレーをどのように配置したら、ワンアクションで作業が進められるか。物の置く位置と自分の立ち位置をよく考えて、やりやすく、動きやすくするためにどうしたら良いかを、みんなとアイディアを出し合って、会場セットもどんどんと進化していきました。さらに5×6の30穴トレーに移し替えるときには、小さな穴に適切な量の培土を入れるためにスプーンを使うなど、道具選びもこだわりました。

 

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 最終的には物も置きやすくて、一人ひとりが動きやすいセッティングが確立して、それからは、より集中して鉢上げを進められるベストな条件ができあがりました。小さな200穴トレーから、少し広がったポットへと移し替えられたバジルや、その他の野菜たちが伸び伸びして見えました。

 午前中にマクワウリ、スイカ、ピーマン、トウガラシの鉢上げをしました。トウガラシを育てるのは初めてで、苗を見るのも初めてだったけれど、見た目はピーマンと変わりませんでした。

 午前の後半から午後の夕方まで時間いっぱい、バジルの鉢上げでした。ポットがのったトレーの数も5、10、15、20……と増えていき、ハウスの中が、バジルののったトレーで埋め尽くされてしまう前に、日陰で涼しい玄関下の苗置き場へと移動してやることもできました。

 

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 最後の1枚の200穴トレー、残すは半分! というところで時間切れになってしまい、悔しかったです。ですが、ここまでやったという達成感と、もう集中力が限界だという、頭がぽーっとするような感じになり、一緒に鉢上げをしていたメンバーで笑い合いました。

 明日も雨予報が続きます。この雨を有効に活用して、明日も引き続き、溜まってしまっている苗の鉢上げを少しでも多く進めたいです。
 そして、今年はこんなにもたくさんのバジルを育てられることも嬉しくて、バジル畑ができそうです。

(るりこ)

 

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 桃の樹の根元に、ブルーシートを敷く作業をしました。
 桃は今、硬核期という、種が固まる時期です。急激な水分変動があると種割れの原因になってしまうため、土を乾燥させすぎず、逆に水が急激に行き渡るなどしないよう、天候に合わせて調整しなければいけません。

 昨夜から今朝にかけては、土がほどよく湿るくらいの雨が降り、桃畑の土も、しばらく雨が降らずに乾いていたので、丁度良かったようでした。しかし、明日の雨は70ミリくらいの降水量になる予報が出ているため、桃を雨から守ることが必要です。

 

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 この雨に備えて、数日前に作業に入ったメンバーが、各桃畑にブルーシートをすでに配布してくれてありました。その他、新しく敷く樹のためのブルーシートを、あんなちゃんが、どの樹も行き届くように配布してくれました。 

 桃畑に着くと、まず、2人1組で、ブルーシートを広げ、ブルーシートとシートの境にパイプを置いて、それを巻き込むようにして固定します。大きな樹はブルーシート2枚を繋ぎ合わせ、小さめの幼樹は1枚のシートで樹の周りを円状に囲い、その端と端の境をパイプで固定します。

 

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 水が入り込む隙間がないように確実に張っていきます。9枚の桃畑を回るので、スピード感を持って急いでやらないと終わりません。やった本数が増えるにつれて、一緒にやっている人との間で、相手の人がこう動いて、自分はこう動くというのが決まってきて、無駄な動きがなくなり、やりやすくなっていくことも感じました。

 個人的には、2枚を繋ぎ合わせるよりも、1枚のブルーシートで、1本の樹をいかにうまく囲うかのほうが、やや難しく感じます。できるだけ、シートを幅広く使えるようにすることが大切だと、あんなちゃんから聞いて、ともすると、樹の幹の回りにシートが寄ってしまいやすいので、気遣う必要があります。

 

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 6人のメンバーで、14時から初めて、全ての畑を回って終わったのは丁度17時でした。これで、明日の雨の影響は心配がありません。今後も、雨が降るたびに敷き、また雨上がり後に蒸れないようにシートをはぐる作業を、天気に合わせて行っていきます。いつでも、桃を守れるように、すぐに動ける心づもりでいたいです。

(まりの)

 

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〈田んぼでは、日々、代掻きも進んでいます〉
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〈泥んこ運動会に合わせて帰ってきてくださっていた、相川さんが出発され、みんなでお見送りをしました。相川さんがいてくださった時間が、みんな、とても嬉しかったです。なのはなファミリーや、なのはなのみんなを大切に思ってくださっている相川さんのことを思い、私たちも、日々の活動を頑張ります〉

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