「泥んこ運動会 印象に残った場面」 すにた

5月26日

 私がなのはなに来たのは、ちょうど泥んこ運動会の次の日で、その時から、ずっと、ずっと楽しみにしていた、泥んこ運動会。
 その日がついに。今日。ここ、なのはなで家族みんなと沢山のゲストさんに恵まれできたことがとっても嬉しかったです。

 本当に昨日の昨日まで、後ろ向きな薄暗い未来しか見えなくて、明日、私は泥んこ運動会できるかな、と不安で不安で仕方がありませんでした。
 正直なところ、今日の午前中も気持ちがもたないままで。泥んこ運動会が始まりました。
 ですが、やはり私はなのはなの行事、なのはなのやること全てが本当は大好きで。大好きで。
 その気持ちのほうが何百倍、何千倍と、あっさり勝ってしまいました。
 もう、そこからは病気の自分なんかふっとんで本来の自分。こっちのものです。
 頭の先から、足先まで、泥まみれになって、全身全霊で戦い、楽しみ、最高のものにしよう。そう自分に誓いました。

 そして始まりました。私が一番、今日の今日まで楽しみにしていました。そう、泥んこ運動会。
 昨日の午後から相川さんが、わざわざ東京から来てくださり、午後の作業ではナスの定植、苗の水やりツアーもしてくださり。一緒に作業ができてと、ても嬉しかったです。
 泥んこ運動会のチームでも、緑チームで一緒になれたことがとても心強くて、泥んこ運動会が、より、わくわくどきどきする、最高のものになっていきます。

 選手宣誓を子ども組のななほちゃん、りなちゃん、ももかちゃんとやらせていただき、みんなと気持ちを1つにそろえることができました。
 会場を盛り上げる一人として出させてもらえたことが、とてもありがたかったし、自分もさせてもらうことで、より泥んこ運動会の情熱が高まってきました。

 印象に残った事がいくつかあって、そのことについて書きたいと思います。

 泥んこ相撲

 本当に、誰が勝つか分からない。そんなわくわくとともに。自分の番が近づいてくるとともに心拍数が上がっていきました。
 特に印象に残ったのは、来たばかりのみんなです。
 みんなが、本気になって戦うのが怖いという気持ちだったり、泥まみれになってしまうのに抵抗があったり。そんな気持ちとの戦いもあった中、あやちゃんが出番に出たこと。本当に感動しました。
 出ると決めたからには、負けてしまおうが、相手が強かろうが、関係なしに自分の今の精一杯で全力を出して、立ち向かう。泥んこ運動会には1人、1人の感動する物語がありました。
 それを目の前で見させてもらい、共有させてもらった事が、とてもありがたくて嬉しかったです。

 それと、まこちゃんとあゆみちゃんの対戦も、ものすごく見ていて心がうごかされました。
 最初のチーム、みんなが泥の中に入って順番を発表している時、まだ、まこちゃんは畦側にいて、入るかな。どうかな。と思っていたのですが、まこちゃんがものすごく気合いを入れて入ってくれて。
 そこからどすこーい。どすこーい。と力強く四股を踏み、構える。
 その姿が、とってもきらきらと輝いていて、かっこよかったです。
 それで、まこちゃんが勝ったときは、とっても、とっても嬉しくて。
 私も、まこちゃんを見て、何事にも前向きで全力で向かいたい。そうありたい。そうあろう、と思えました。

タイヤ取り

 私は、この種目が一番。もう大好きで、強く印象に残っています。
 後の目隠しフラッグ、リレーを飛び越して、他の種目はほとんど忘れてしまったくらい、とびぬけて楽しかったです。
 見るのも楽しくて、やるのも楽しい。

 そのなかでも印象に残ったのが、ゆうなちゃんがまことちゃんに引きずられながらも必死にタイヤにしがみつき、つれさらわれていく。と思ってまた見たら、次はゆうなちゃんの仲間のチームが増えて、まことちゃんが必死にしがみつき、引きずられていく。
 その光景がなんともいえなくて。私もみんなも大笑いしていました。

 あやちゃんが相川さんをひたすらガードしている姿も、とっても印象に残っています。
 あやちゃんに制止された男性陣はみんな動けなくなってしまっていて、それもそれで予想のつかない意外な展開で、見ていても面白かったです。
 他のみんなも本気なので、気づいたら、ゆいちゃんがあやちゃんを捕まえに行っていて。
 その光景も、新しい子と、お仕事組さんと、ゲストさんというハチャメチャな部分もあって、どう見たらよいのか。どう思ったらいいのか。そこもハチャメチャな感じで。それがまた良くて。
 がちんこバトルが見れて、とっても面白くて、今日のハイライトになりました。

 自分も実際に戦っている時、タイヤの下に顔があったり、全身引きずられたり、絶対に何が何でも離さなかったり。もう誰が誰かなんて関係なしの本気のバトルが、とっても、とっても楽しかったです。

 やっている時、見ている時は もちろんですが、みんなを応援する時も、本気で皆がいっぱいいっぱい声を出して応援する。そのみんなの姿がとってもきれいでした。

 笑いあり。涙あり。感動あり。絆ありの、この泥んこ運動会は、誰一人と取り残すことなく、みんなが本気で、同じ気持ちで挑んでいく。
 それは本当に今から戦いにも行くんじゃないか、ってくらいの空気と、声と、表情。

 勝敗が決まった瞬間も。
 勝ちの時は満面の笑みで帰ってきて、満面の笑みでチームのみんなが迎えました。その子を周りのみんなで囲み、バンザイして喜ぶ姿。

 負けの時は、悔しそうな表情とともに、やり切ったぞ、という強い意志が見えて帰っていく。チームのみんながその周りを囲み、力強く肩を叩く。そしてハイタッチする姿。

 どっちも見ていて感動するし、その1つの試合に2つの表情が生まれるのも素敵だなと思いました。

 泥んこ運動会が終わって。
「やっぱり、ここ、なのはながいちばん」
 落ち着く場所。大好きな場所。大切な仲間がたくさんいる場所。そう強く思いました。明日もまた頑張ろう、と思いました。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。