3月5日(火)「雨の日の建築チームは…… & 強く響く音、そして耳を鍛えて ――アコースティックギター教室」

3月5日のなのはな

 建築作業では、雨の日は肥料倉庫の棚作りです。先日、お父さん、須原さん、まえちゃん、さくらちゃんと一緒に相談させていただいて、肥料倉庫に棚を作ることになりました。今は床に直接、肥料が入った袋を積んでいるのですが、棚を作ってそこに肥料を収められるようにします。

 この日は、6センチ角の鉄パイプを使って棚の制作を進めました。6センチ角のパイプは1本で約3メートルほどの長さがあり、その鉄材を須原さんが高速カッターでカットしていってくださりました。須原さんやさくらちゃんの描いた棚の図面を見ると、余分なパイプが出ずに、材料を余すこと無く作ることができるよう棚の幅や長さなどが考えられてあって、そういうふうにいつも、何を作るにしても綺麗な作業をすることが大切なのだな、と思いました。

 私は、さくらちゃんと一緒に、須原さんがカットしてくださったパイプを組み合わせて溶接をしていきました。

 

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 私は、溶接をするのはこの日が初めてでした。前から、さくらちゃんが溶接している姿を見ていて、「難しいんだろうなあ」と思ってはいたけれど、実際にすると、想像通り、とてつもなく難しかったです。こんなに難しいことを、さくらちゃんは職人さんのようにやっていて、改めてさくらちゃんがかっこいいなあと思いました。 

 

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 私は最初、溶接機を使うことに怖いというイメージがあって、実際にやってみても最初は全然、上手くできなかったのですが、さくらちゃんが1から丁寧に、溶接するときのコツも教えてくれて、何回かやっていると、すこーしだけ感覚が分かってきたような感じがありました。結局、この日は溶接がきちんとできたところよりも、できてないところのほうが多かったけれど、その中でもうまく溶接できたときは、すごく嬉しかったなあと思います。楽しくて夢中になってやっていたら、あっという間に時間が過ぎていきました。

 晴れの日はブドウ棚の修繕、雨の日は肥料倉庫の棚作りと、同時並行で効率良く進めていけることが嬉しいなと思います。肥料倉庫がより使いやすくなるように、これからの棚作りも頑張りたいです。

(よしみ)

 

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〈なかなか安定した天気の日が訪れませんが、初夏野菜の準備は、確実に進めていきます。この日は、近々行うジャガイモの植え付けに向けて種芋の準備を多人数で行い、手早く済ませることができました〉
 

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 アコースティックギター教室では、5月末にある版画の展覧会のオープニングセレモニーで演奏させて頂く曲を練習しています。この日は、全員での合わせをしました。
 この日練習した曲は、『流星』『タイムトラベル』『奇跡の山』。3曲とも岸部眞明さんの曲です。
 はじめの1時間ほどは個人練習をしました。今日は、全員で1曲ずつ通して合わせるということで、1曲を通して弾けるように、暗譜も含めて練習をしました。これまで、苦手なところを集中的に練習したりと、細切れに練習をしてきたのを、繋げて流れで弾けるように練習しました。譜面から離れたほうが、気持ちが込めやすく、表現がしやすくなります。

 

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 岸部眞明さんの曲が、私は好きです。曲を聞いていると、情景が浮んできます。『タイムトラベル』は、岸辺さんの曲の中では珍しいアップテンポな曲ですが、リズミカルで明るい曲調が、弾いていても明るい気持ちになります。ネイルアタックで、テンポをきざみながら弾いていくのが、難しいけれど、それがあることで、リズムに乗りやすく、より楽しさが増すように感じます。

 『流星』は、満天の星空が目の前に広がっているイメージで弾いています。じっと夜空を見上げていると、ふと流れ星が流れる。人の情緒の動きを曲調から感じるようにも思います。チョーキングというギターの技法を使うのですが、そこが聴かせポイントでもあり、難しいポイントでもあります。キレイに音を出すのが難しいです。
 『奇跡の山』は、富士山をイメージして作られた曲ということで、私の中でも富士山のイメージが情景として浮んできます。『奇跡の山』は、指遣いが難しく感じています。音を繋げる為に弦を押さえておきたいけれど、他の指が届かず、離れてしまう。すると音が切れてしまいます。なるべくなめらかに、繋げて弾けるようになれるよう、練習を重ねているところです。

 

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 今日は、初めて全員で合わせをしてみて、藤井先生に聴いて頂きました。
 全体としては、初めてにしてはまとまった演奏にはなりましたが、まだ1曲を通すのが精一杯という感じがし、まだまだ課題があるように感じました。
 合わせをすることで、自分ができていないところ、弱いところに改めて気付きました。

 私は、特に『奇跡の山』で、音のボリュームが出ないことに苦戦していました。そのことを藤井先生に相談すると、親指で6弦を弾くのを、弦をしならせるようにしてから弾くようにしてやると、音が大きくなる。親指をしっかり弾くことで、他の指もつられて強く弾くことができ、全体としてボリュームが出るようになると教えて下さいました。それが、全員に共通することだということも教えて下さいました。ただ強く弾くのではなくて、しならせるようにするのがポイントです。実際にやってみると、藤井先生は軽くされているように見えたのですが、意外に力を入れなければいけないことが分かり、自分がこれまでどれだけ弱かったかを痛感しました。
 どうしても、指の動きが多かったり、難しいとボリュームが小さくなってしまいがちです。しかし、曖昧にせずに、ごまかさず、しっかりと弾くようにしたいと思いました。

 

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 3曲の中で、『流星』と『タイムトラベル』は同じ調弦で、『奇跡の山』は調弦を変えて演奏します。チューナーを全員が使い回しするとなると、時間がかかってしまうため、耳で調弦する方法を改めて藤井先生が教えて下さり、実戦してみました。
 3、5、6弦は同じ調弦なので、1、2、4弦を変えます。オクターブ違いの音があるので、その音をガイドに合わせやすい音から合わせていき、ガイドがない音は、フレットを押さえて、求める音を弾いてその音に合わせます。今なんの音かが分かれば、音階で辿って音を出すことができます。そうして、耳で合わせていきます。
 それが、すごく面白くて、楽しいなと感じました。
 私は、最初に合わせることができ、チューナーで確認してみました。すると、最初に確認した6弦が、ピッタリ音が合っていて、驚きました。その他の音もほとんど合っていて、嬉しかったです。
 1人目の人がチューナーで合わせたら、その音をガイドに全員で合わせます。ガイドの音を聴いて、自分のギターの調弦を調整します。
 チューナーに頼らず自分の耳で聞いて、合わせることで、耳も鍛えられるように感じました。ガイドの音なしでも、この音だというのが分かるくらいになっていきたいと思いました。

 

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 合わせの最後には、藤井先生から、『奇跡の山』は特に練習が必要だと教えて頂き、頑張りたいと思いました。
 私は、ギター教室のみんなと合わせをする時間が大好きです。みんなの気持ちが1つになることを感じます。個々でこれまで練習してきたものが、ひとつになって、みんなでひとつという感じがします。
 来週からは、新曲の練習が始まると聞きました。同時進行での練習となります。
 自分が楽しむための演奏なのではなく、人に聴かせるための演奏。聴いて下さる人との間にある演奏、心に届けられる良い演奏をできるよう、練習を積み重ねていきたいです。

(ひろこ)