【マラソン日記】「3月2日 ななほ ― 晴・曇・雪の中、走り切った9キロ ―」

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 3月2日 ななほ

「晴・曇・雪の中、走り切った9キロ
  

 

  
  
 太陽が顔を出したと思えば、雲がモクモクとやってきて、太陽に影を作る。
 そうかと思えば、今度は雪。あっという間に猛吹雪……。

 コロコロと窓の外を見るたびに天気の変わるこの日、「久しぶりにみんなとランニングに出られる!」と思ったり、予想外の雪に「走れないのかな?」と不安になったりしながらフルメニューを迎えました。

 今日からマラソンコースの距離が伸びて、『梅の木&奈義&梅の木逆まわりコース』の9キロを走ることになりました。マラソンの距離が伸びる都合もあり、ここ数日は『身体を休ませる期間』ということでマラソン練習はお休みの日が続いていたのですが、今日は朝からよく晴れて、絶好のマラソン日和。そう、思っていたのですが……。

  

  

 午前の初めに「よし、マラソンに行くぞ!」と薄着になって体育館で柔軟・筋トレをしていたら、いつの間にか雪が吹雪いていました。そのため、今日のマラソンはお休み、とはなりません。
 時間をずらし、午後の初めにみんなと一緒に『梅の木&奈義&梅の木逆回りコース』のランニングに出発しました。
  

   
 ここ最近は雨の降る日も多く、外を走るのが少し久しぶりだったのですが、空からは雪がチラチラと舞う中、目の前に広がる景色は、春色に変わっていました。
 梅の木コースはその名の通り、なのはなの梅林から始まりいくつもの梅のお花見スポットがあるのですが、なのはなの梅林もいつの間にか8分咲き位に梅の花が開いていて、今まさに見ごろでした。

 走っていても、どこからともなく梅の香が漂ってきて、私たちが知らない間に季節はどんどん移ろっていくのだなと感じました。
   

  
 私が前回、ランニングをしたときは『奈義&石生コース』の6.5キロ。6.5キロですら坂道がきついなと感じていたのですが、今日からは9キロ。走り始めは、(本当に最後まで走り切れるだろうか)と少し不安な気持ちもあったのですが、「あ、見てみて梅が満開だね」「あ、つくしだ!」「お父さんの好きな、ムスカリ!」と花や植物を見つければ、近くの子たちと共有して、冷たい風と春の景色を見ている間に、いつの間にか梅の木コースが終わっていました。
  

   
 続く奈義コース。奈義コースは平坦な道のりが4キロ続くのですが、個人的には見晴らしがよく好きなコースです。4キロの道のりをただ、黙々と走り続けるのも気持ちいいのですが、なのはなファミリーのマラソンには『お題回し』が存在するため、お題の回答を考えている間に、足は自然と前に出て走れてしまうものです。

  

   
 この日のお題は全部で4つ。
 1つ目は「みんなの好きな動物を鳴き声で教えてね」。
 2つ目は「写真の馬が何を言っていたか、みんなの答えを教えてね」。
 3つ目は「みんなの選ぶなのはな流行語を教えてね」。
 4つ目は「みんなの好きなスポーツを教えてね」というものでした。

 少し特殊なお題がそろったこの日。回答を考えているだけで、胸がわくわくします。
    

  

   
 動物では私は犬が好きなのですが、雪の降る中で走っていると真っ白なオオカミになったような気持ちになり、「ワゥォ~~~~~~~ン」と鳴きました。お題回しでは1人ひとりの回答を復唱していくのですが、走りながらオオカミになったり、馬になったり、羊になったりして、その鳴き声をあげているだけで、実際に自分たちがある動物になって、群れで走っている気分になりました。

 そして、2つ目のお題の写真はこれです。
  
  
  
 みなさんは、この馬、なんて言っていると思いますか?
 私の回答は、「ヒャッホー!」。イメージはソフトバレーをしてサーブを決めたときのお父さんの喜びの声です。

 みんなの回答は様々でした。中でも印象に残っているのが「小松菜だと思って食べたら、春菊だったよ~!」「僕の歯、折れていないかい?」「なのはなのニンジン、うめ~なぁ~」「歯磨きしたら、歯が綺麗になったよ~」。
 確かに、この写真を見たら歯並びのいい真っ白な歯が印象的ですよね。

 3つ目のなのはな流行語のお題では、「私たちの使命」「利他心」「前向きなところにしか答えはない」など私たちにとって大切な言葉や、「桃花タイム(夕食後15分間、全員で桃花を折る時間)」「ABパターン(掃除の当番の呼び方)」「洗い部」などなのはなファミリーの私たちにしか通用しないようななのはな用語、「あらまあ」「そうかい、そうかい」などコンサートの中の台詞などがあり、みんなの回答を聞いているだけでも笑いが込み上げてきたし、今年の年末は『なのはな流行語大賞2024』をみんなの投票で決めてみたいなと思いました。
 

   
 そして4つ目は、スポーツなのでこれは特に大きな変化もなく、「ソフトバレー」「ランニング」「卓球」と続くかと思いきや、えつこちゃんが「どろんこ相撲」と言っていたり、やよいちゃんが「畝立て」と言っていて、確かにどろんこ相撲も畝立ても立派なスポーツだなと思いました。

 みんなの話によると、今年の5月に行われるどろんこ運動会のどろんこ相撲では、相撲の行司さんが大好きなたけちゃんが行司さんをしてくれるとか、しないとか。
 なのはなファミリーで過ごしていると、畑作業もスポーツもどれも楽しいイベントであり、「マラソン」という1つのスポーツもみんなで楽しみながら迎えることが嬉しいなと思いました。
  

   
 そうこうしているうちに、あっという間に古吉野なのはなが見えてきました。
 はじめは果てしがないくらいに感じられた9キロの道のりは、みんなとお題回しをしたり、花を見つけながら走っていれば30分程度に感じるくらい、速かったです。けれど、実際に走っていた時間は1時間9分5秒。
 

 

   
 そのタイムを聞いた時、「え、こんなに長い時間、走り続けていたの!?」と驚いたと同時に、この調子なら42・195キロも何とか走ることができるかもしれないと、心の中に希望の光が宿りました。

 フルマラソン大会当日は、みんなと列になってお題回しをしながら走るというわけにはいきませんが、今の感覚、気持ち、身体の使い方をしっかりと覚えていて、当日も楽しみながら走りたいです。

 9キロ、走り切ったぞ~! 今夜は、きっと布団に入ればぐっすりと、明日の朝まで眠りそうです。

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