「ちゃんと生きられますように」 まち

12月15日

 お父さん、お母さん、今日、さやねちゃんと一緒に誕生日を迎えることができました。ここまでなのはなファミリーのみんなに育ててもらって、守ってもらって、認めてもらって、ここまで生きることができて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 朝起きて、「まちちゃん誕生日おめでとう」と笑顔で言ってくれる人もたくさんいて、みんなのコメント一つひとつが宝物で、私は何もできないけれど、気遣えなくてだめなところばかりだけど、そんな私を大事に見てくれて、いいところを見てくれて、認めてくれて、一緒に生きることができる仲間、みんながいることが本当に嬉しいです。

 誕生日って、なのはなに来る前は、もっと、一年のうちで最も輝かしく、立派なもので、一番の楽しみ、みたいな感覚があったけれど、なのはなに来てからは、誕生日の概念が変わりつつあります。普通の日と変わらないけれど、自分が生まれたことのありがたみとか、感謝の気持ちとか、生きている実感を再確認するような感覚です。誕生日は、決して自分のものではなく、自分がお祝いされるためのものではなく、自分が周りの人の支えのおかげて生きていることをちゃんと、一年に一回認識するための日のような気がしました。

 何も変わらないけれど、また一年の節目を迎えて、新たな気持ちで生きていこうと思います。私はこの日に生まれたおかげで、ちょうどなのはなのコンサートに向かっていて、みんなの気持ちが高まっているときに、誕生日を迎えることができています。それがなにより嬉しくて、みんなの波に乗りながら、今年ももっと、みんなの中で、みんなと一緒に、よく生きていこう、脚本に則って、新しい世界を作っていこう、と、みんなの中で、一番いい形で誕生日を迎えることができています。

 お父さんから教えてもらった、枠組みを壊して、なくして、利己的でいじわるな枠組みを一切なくし、消して、利他的な枠組みで、ズレや認識違いをなくし、もっと自由に、人と自由に関係をとって、もっと生きやすくなっていくために、これからもなのはなで、みんなの中で、成長していきたいです。お母さんが教えてくれた、“関東人になること”。これはお風呂でせいこちゃんとも話していたけれど、関東人が関西人になるのも難しいけれど、もしかしたら関西人が関東人になるのもめっちゃ難しくない? と思っていて、私はずれたところから、もう少し一般的な普通の日本人になる必要があると思いました。これをネタに紅白歌合戦の出し物をやろうかな、紅白で関東人になろうかな、なんて考えているけれど、逃げずに、ちゃんと、一般的な美意識とか、普通の感覚を身に着けて、どこに行っても恥ずかしくない大人になろうと思います。

 長くなるけれど、今日ダンス練習のときに、あゆちゃんが言ってくれた、大谷翔平は野球を手段としているけれど、私たちは摂食障害を手段に、あるべき姿を世界に訴えることができる、ということが、私はすごく嬉しかった。私は苦しむために摂食障害になったのではなくて、世の中をもっとよくするために摂食障害になった。絶対に無駄にしないし、摂食障害だったことを、良い意味で武器にして、強く、たくましく、人のために、これからの世界のために、利他的で優しい世界を訴えていきたい。あゆちゃんが教えてくれたことはもっとスケールが大きかったけれど、うまく文字にできないけれど、私たちはどこまでも、枠がなく、自由に、人のために生きることができるんだって、それは制限がないって、目の前が開けたような感覚があって、それがすごく嬉しかったです。

 いつでも課題はあるし、よく生きていこうと思ったら悔しいこともたくさんあるけれど、お父さんが教えてくれた、今の自分に対する自尊心じゃなくて、未来の自分に対する自尊心。私は必ず、大谷翔平みたいに、世界の人を感動させるような、心を動かせるような、働きかけができる人間になる。具体的なことは分からないし、具体的な手段も分からないけれど、私ならできる。それは絶対的な自信です。私はそれができる。今はどう思われてもいいし、どんな評価をされてもどうも思わない。目指すは、いつも明るくて、小さいこと気にせずに、人のために、どんなことも前向きにやり遂げてみせる、認識力も高い、大らかな女性になりたい。お父さんが教えてくれた、利己的な枠組みを完全に取り払い、なのはなファミリーが作る、目指す世界を、どんな手段でもいいから、伝えられる人間になります。私は、強く、自由になります。今はどう思われてもいいから。誕生日を節目に、誓います。

 いつもありがとうございます。優しくて心が綺麗なみんなと、強くてたくましい先輩のスタッフさんと、なんでも知っていて宇宙のようにスケールが大きいお父さんとお母さんに守られていて、私は本当に幸せです。34歳、ちゃんと生きられますように。明日は、みんなと通し練習頑張ります。心を一つにして、精一杯、みんなの中で、みんなにとってもいい空気を作られる一人となって頑張ります。読んで頂いてありがとうございました。