「誰かのための自分を演じ続けること」 えみ

12月1日

 久しぶりの日記になってしまいました。

 午前中の初めに、あゆちゃんに『オブリビオン』のダンスを見てもらえた時間が嬉しかったです。あゆちゃんが、みんなに、改めて自分たちがコンサートをやる意味、それを分かった上でこの曲に込める意味などをたくさん話してくれました。あゆちゃんが話してくれたことを、そっくりそのまま表すことはできないのですが、あゆちゃんが伝えてくれた言葉を通して、自分がはっと気づかされる部分、こうでなきゃいけないと思わされる部分があって、とてもありがたい時間だったなと思います。毎回の練習に、本当に練習のための練習というのはなくて、いつも理想に向かっての今であらないといけないと強く感じました。

 自分たちは、演じ続けることでしか治れない。常に、神様に誓うような気持ちで、未来を作っていく一人として走り続けることが必要で、でもそれは、自分たちだけでなくて、ちゃんと生きている人たちは誰もそうであること。

「たった今、この瞬間にも、世界のどこかでは戦争が起こっていて、自分たちよりもうんと小さい、5歳の男の子が3歳の子を抱きかかえて走っていたりもする。自分たちは、苦しくない世の中ではないとしても、戦争のない国に生まれてきて、でもその子たちと同じくらいの覚悟とか気持ちで生きていないとおかしいと思うよ」

 あゆちゃんの話を聞かせてもらって、自分たちが治ることには、それくらいの覚悟が必要で、でも、それにはそれだけの意味があることなのだと思いました。今の自分がどうであっても、今の精一杯で誰かのための自分を演じ続けること。本当にそれに尽きるのだと思いました。

 今の自分は、いつもどこか恥ずかしさが捨てきれなくて、ともすれば「恥ずかしい自分」の一本になってしまいます。この間のハウスミーティングの時間に、お父さんから、そうなってしまうのは、今まで、人との信頼関係がちゃんと作れてこなくて、だから自分を簡単に捨てるのが怖いのだと教えてもらいました。そこは、自分の中でも自覚はあるけれど、ちゃんと理解していかないといけないところだと思います。
 でも、ウィンターコンサートのセリフにあるように、「自分を捨ててもいい」と思った時、視界が開けるように思います。
 今は不安や怖さが少しあったとしても、その答えを信じて、自分の中に入れて変わっていきたいです。

 みんなと気持ちを揃えて、いいコンサートになるように自分の出来ることをしっかりと積み重ねていきたいと思いました。