「役割を演じられるように」 ななほ

10月16日

 はづきちゃんのシスターをさせていただいていて、はづきちゃんが少しずつ、なのはなを好きになってくれたり、馴染もうとしてくれていたりするのを感じて、そのたびに小さな嬉しさがこみ上げてきます。

 まだ、不安なことや心配なこともあるだろうけれど、「朝に、一緒に畑に行こうかな?」と言ってくれたり、私とまなかちゃんの冗談や会話に笑ってくれたり、マツリと遊んだり、畑の見回りに一緒に行ったり、はづきちゃんがなのはなの生活に慣れてくれたり、慣れようとしてくれているのを感じて温かい気持ちになります。

 話は変わるのですが、最近、アイロンがけをする楽しさに目覚めました。
 つきちゃんから、「空き時間に金時祭りで使ったすそ除け類のアイロンがけをお願い!」と頼まれていて、朝の時間や空き時間にちょこちょことアイロンがけを進めていたのですが、これがものすごく楽しいのです。

 これまで、アイロンがけと言ってもなのはなに来てから外に行くときに数枚、洋服をアイロンにかける程度しかしたことがなかったのですが、30人分ほどのたすきやすそ除け、足掛け紐をすべて、アイロンにかけていくと、気持ちまで整然としてスッキリしました。

 アイロンがけがこんなに楽しいなんて知らなかったのですが、保存会の方からお借りしているものなので、綺麗に洗濯し、アイロンにかけてお返しできるのが嬉しいです。

・音楽合宿3日目

 今回の音楽合宿の目標は、『オブリビオン』のダンスを完成させること。
 あゆちゃんやのんちゃんが振りを解読してくれていて、今日で一通り、最後まで振り入れをしてもらえたことが嬉しかったし、最後に一度、最初から最後まで合わせられたときは、みんなで作り上げた達成感を感じました。

 1人ひとりが真剣に向かい、練習の時から本番をイメージすることで全体が見えてくるし、みんなと揃えていけることが嬉しいなと思いました。

 この曲はオープニングと聞いているので、これからも練習を頑張りたいです。

・はなちゃん

 今日ははなちゃんご家族がなのはなへ来てくださり、私たちの演奏も見ていただけて嬉しかったです。

 演奏の最後、はなちゃんがジャンベを叩いてくれて、その姿に嬉しい気持ちをもらったし、アセスメントの練習をしているときにゆりかちゃんからはなちゃんが音楽が好きなことを聞いていたので、喜んでいただけたようで嬉しかったです。

 お父さんやお母さん、はなちゃんのご家族さんからハートピーの訓練アセスメントの話も聞かせていただけて、今でもずっと週に一度、はなちゃんが訓練を頑張っていて、その効果が確実にみられているという話を聞かせていただき、本当にはなちゃんがかっこいいなと思いました。

 そして、夜の集合ではお父さんとお母さんから、はなちゃんとの出会いや、はなちゃんの訓練のボランティア説明会をした時の話も聞かせていただき、改めて気持ちが引き締まりました。

 お父さんが一人ひとりの人格を見て、モラルを高く、人間としてあるべき姿勢、本当の正義をもって、どんな時でも立ち向かう姿に私も勇気をもらったし、いつでも逃げずに向かい続けるお父さんのように、私もいつでも戦える姿勢でいたいと思いました。

 お父さんが「役者にならないといけない時がある」と言っていたように、必要な時に必要な人を演じ、ビシッと言えるお父さんがすごいなと思うし、私も普段は平常心でいるけれど、いつでも強い自分、優しい自分、必要な時に必要な分怒ったり、悲しんだり、共感したり、自由自在に求められる役割を演じられるよう、もっともっと、自分を高めていきたいと思いました。