
9月24日のなのはな
今年のウィンターコンサートを締めくくる曲として演奏する予定の、『ホワイト・フラッグ』。第2回目の音楽合宿2日目は、『ホワイト・フラッグ』のコーラスの音入れをしました。
『オブリビオン』に続いて、かにちゃんがコーラスの音取りをしてくれて、その楽譜を見ながら、初めにみんなで原曲を聞きました。英語の曲なのでまだ細かく意味を捉えるまでは至らないけれど、すぐに曲の世界観に引き込まれていきました。とても壮大で、ラストにふさわしいスケール感の曲に、どんなコーラスなのかがより楽しみになりました。
かにちゃんが実際に歌ってくれて、どんなふうに歌いたいかを伝えてくれます。かにちゃんのつややかで説得力のある歌声から、イメージが膨らんでいきました。特にこの曲で印象的だったのは、応援歌のように力強く「ウォーオーオー」と歌うところです。かにちゃんが歌ってくれた歌声がすごく音圧があって力強く、そのワンフレーズだけでもぞくっとして、熱い気持ちが伝わってくるようでした。ソプラノもアルトも同じ音で、全員で同じフレーズを大きな声で歌えると、すごく一体感があって気持ちも一つになったと感じられました。歌うたびに気持ちがスッキリとしていきました。
音入れ自体は30分程度で終わって、その後はコーラスのバディに分かれて練習を進めました。一つひとつの音を丁寧に確認して、正確な音を出せるように、何度も、何度も、ひたすら繰り返し練習をしていきました。音がとりにくいところや、移り変わりが難しいところを重点的に歌っていると、だんだんと歌えるようになっていって、曲を通せるようになったことが嬉しかったです。
あゆちゃんが訳してくれた和訳を読んでみると、とても勇気がわき上がってくる歌詞でした。「私は降参なんてしない」「私は逃げない」「生きると決めた、生き抜くことを自分で選んだの 自分の存在を自分で救うことにしたの」……。
これから私たちが生きていく気持ちが凝縮されている歌詞に感動しました。あゆちゃんにしか訳せない和訳です。これからなのはなファミリーの『ホワイト・フラッグ』にしていって、その過程で自分たちの気持ちも作っていけるんだと思うとすごく嬉しくて、このウィンターコンサートでまたみんなで良くなっていく決意を固めていけました。
歌っていても勇気や力が湧いてくるこの曲が、大好きになりました。まだどんなウィンターコンサートになるのか分からないけれど、コンサートのラストに相応しい演奏、表現ができるように、これから練習を積み重ねていきたいです。
(つき)
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バンドメンバーは夜に、『オブリビオン』の第1回目の合わせを行いました。私たちの編成に合わせて作った楽譜をもとに、それぞれのメンバーが進めてきた音作りや練習のすり合わせを兼ねての練習です。今日はメインボーカルはなく楽器とマイクコーラスで曲を何度も通しました。
ゆったりとしたbpm76の曲の中には、一音ごとに壮大で繊細なスケール感があり、柔らかく流れるような場面もあれば、研ぎ澄まし上り詰めていく場面もあります。今日の合わせを踏まえて再び練習と調整をし、伴奏だけが流れていても歌が聞こえてくるかのような、完成度の高い演奏にしていきたいです。
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