「心を映している」 みつき

6月26日
 
●心を映している
 
 久々の雨でした。しとしとと静かに降っていたので、なんだか、あまり心が悲しくならない雨でした。
 
 午後、図書館と5年生教室の掃除をしました。
 わたしは、古吉野の校舎で1番好きな場所が、図書館です。
 図書館の壁にぴったりくっつくように置かれたソファも、移動させて、床の埃を掃きました。机や棚も磨いて、机やいすの配置も、少しだけ新しく変えました。
「あのソファで座って本を読んだら癒されるだろうなあ」「ここで日記を書きたいなあ」……。そんなふうに妄想が広がって、もっともっと図書館が好きで、お気に入りの場所になったようでした。
 図書館に入る階段を上ると、目の前に広がる、大きな窓から見える景色。この雨が上がったら、綺麗な青空や、鮮やかな緑の木々が見渡せるんだろうなあと思います。
 
 5年生教室のほうに行くと、やよいちゃんたちが整理整頓を進めてくれていました。
 5年生教室は、畑で使うものが多く保管されています。棚の中の箱に何が入っているのか、一目で分かるように張り紙がしてくれてあって、その箱の中も、綺麗にコンパクトにまとめて、収納されていました。
 鳥や虫よけのキラキラテープはぐちゃぐちゃになりやすくて、いくつかは絡まって、お団子状態になってしまっていました。まるで知恵の輪みたいに、それを1本1本ほどいていくのも、面白かったです。
 自分だけだったら、絶対に投げ出してしまいそうだけれど、みんなが居てくれると、楽しくやり遂げられます。次に使う子が使いやすいように、市販の刺繍糸のように、端と端は切れ込みに引っかけて、段ボールにくるくると巻いていきました。これで、気持ちよくキラキラテープを使うことが出来るはずです。
 
 掃除中、いつも誰かからの「次に使いやすいから…。」「次に分かりやすいように…。」という言葉が飛び交っていました。
 そういうところにも、なのはなのみんなの優しさ、お父さんお母さんが話してくださる優しさというものがあるのだと、強く感じさせられました。
 物の扱い方にもその人の心持ちが現れる。そう思って、毎日を過ごしたいです。
 
 すにたちゃんが「早くダンスが踊れるようになりたいんだ」と言ってくれて、『ビューティフル・ピープル』を個人練習してくれていました。すにたちゃんの前向きな気持ちに、何度もハッとさせられます。
 どちらかというと、わたしは怖くて、傷つきたくないがために、ぼやかしたり曖昧にしたくなってしまうことが多いです。けれど、すにたちゃんは違います。すにたちゃんは、本当に真っすぐです。言葉を真剣に受け止めて聞いてくれて、分からないことは分からないと、はっきり教えてくれます。
 そんなすにたちゃんが、すごく好きだし、見習いたいです。
 すにたちゃんの「良くなりたい」が、わたしの「良くなりたい」でもあるんだなあと感じています。わたしも一緒に変わっていけるように、今の時間を大切にしていきます。