「コンサートの次に大好きなのが」 ななほ

5月28日

 なのはなにいると、みんなの好きなところや大切なところを真っすぐに感じることができて、そのたびに心が癒されます。

 今、さきちゃんとせいこちゃんが畑の話をしながら、お父さんやあゆちゃんたちにプレゼントするために収穫したてのニンニクを可愛くラッピングしていて、その姿を見るだけで、つい、顔がにやけてしまうくらい嬉しくなります。
 
 また、朝になつみちゃんが、「コモンマロウ、摘んできたよ!」とコモンマロウを渡してくれて、こんな風に自然と一緒にコモンマロウを見てくれていることが嬉しかったです。

 当たり前のことかもしれないけれど、私にとってなのはなの日常生活にあふれていることは、全部かけがえのない大切なものであることを感じるし、こんな風に誰かを好きだと思えるのも、大切だと思えるのも、仲間だと思えるのも、なのはなの環境があって、みんながいるからだなと思い、嬉しいです。

 そして、今日は泥んこ運動会でした。私はなのはなファミリーのイベントの中で、コンサートの次に大好きなのが、この泥んこ運動会です。

 詳しく書きたいところですが、詳しく書いていたら今夜は眠れなくなりそうなので、今日の感想をほんの少し書いて、また後日、続きを書きます。

 まず、感想を一言でいうと、「生きていてよかったな」といった感じでしょうか。
 本当に泥んこ運動会をすると、自分の内側も外側も全部綺麗に浄化されていくようで(泥まみれになりますが)、ものすごくすっきりとした気持ちになります。

 頭の先から足の先まで泥まみれになって、勝っても負けても楽しくて、「自分」という枠や存在がなくなってしまうくらい、本能のままに思う存分楽しめて、生きているということを実感できるなと思います。

 泥んこ相撲の力強さや、旗とりダッシュのみんなの動きとか、タイヤ引きの力強さ、応援しているときの声の大きさまでもが、本当になのはならしくて、泥臭く、美しくて、みんなの姿を見ているだけでも涙が出そうになります。

 なのはなで普段、一緒に過ごしている仲間だから、(この人はこんなにも力強いんだ)(この人の、こういうところが好きなんだよね)(この人はこんなにも粘り強いのか)と思ったり、とことん負けず嫌いで、みんな力強く、粘り強くて、その姿に涙が出そうになるし、その中に私もいられるだけで幸せだなと思いました。

 泥んこ相撲では、つきちゃん対ひろちゃんが5分以上戦った結果、引き分けで終わったり、なつみちゃんが立ったまま相手を投げ飛ばしていたり、りんねちゃんが技を決めていてとてもかっこよかったです。

 今年は泥んこ相撲だけでもものすごく盛り上がり、予定時間を20分以上も過ぎてしまったくらい、みんなの試合が長期戦で粘り強くて、「去年よりもみんな、足腰が強く、気持ちにも粘りが出ている」とお父さんが言ってくれました。

 また、新種目の旗とりはやっていても、見ていてもものすごく面白くて、来賓席にいる永禮さんやお母さんたちも大喜びだったようです。

 私も、自分のチームを応援していて、目隠しをしたのんちゃんの歩き方とか、まちちゃんやよしえちゃんたちが右へ右へと旗の横を通って、畦へと這っていく光景とか、あけみちゃんとなつみちゃんがガマの穂ゾーンへダイブする姿とか、見ていても楽しい試合でした。

 私もいざ、目隠しをすると方向が分からなくなったり、旗がどの位置にあるのか、何メートル先なのかも想像できないし、応援のみんなの声と誘導のみんなの声が入り混じって難しかったです。

 でも、あと一歩のところで旗をとられてしまう悔しさも、信じられないくらい悔しくて、こんなに思いっきり悔しがったり、楽しめることが嬉しいなと思いました。

 タイヤ取りでも、たくさんのドラマが生まれました。
 相手チームのさやねちゃんが何人もの人にアタックをして人を田んぼの中に沈めていたり、どれみちゃんがタイヤの中に浮き輪のようにして入ったら、そのまま、どれみちゃんごと、相手チームに引きずられていったり、田んぼの中だからケガはないけれど、とても激しく、面白かったです。

 私も、タイヤを両手に持って帰ってくることができて嬉しかったし、チームのみんなと作戦を立てて、1試合めは作戦通りに勝つことができました。

 また、中には相手チームの両足をもって、人ごとタイヤを引っ張っていたり、やっぱり、タイヤ取りは泥んこ大会に欠かせないなと感じました。

 そして、最後はリレーでした。

 私たちのチームは最後の最後まで、1点差ずつくらいで負け続けていたのですが、最後の最後、リレー大会で挽回できたことが嬉しかったです。

 リレーの2回戦目に、なつみちゃんが、
「ななほちゃん、足速かったからアンカーに行ったらいいよ。あの、アンカーの楽しさを味わって」
 と言ってくれて、なぜか私がアンカーになりました。

 私はなのはなに来るまで、足が遅いのがコンプレックスで、今でも運動や足の速さを競う競技は苦手意識があって、できたらやりたくないと思ってしまうのですが、やっぱり、なのはなだったら楽しいなと思います。

 みんなが、「結果がどうであっても大丈夫だよ」「楽しんできて」「一緒に頑張ろう」と言ってくれて嬉しかったし、結果的には最後の最後の最後に、えみちゃんと競ってあとゴールまで4メートルくらいの所で転んでしまい、2位だったのですが、それでもチームのみんなが駆け寄ってきてくれて、喜んでくれたことが嬉しかったです。

 そして、結果発表では、もう絶対罰ゲームだと思っていたのですが、3点差で最下位を逃れることができました。

 お待ちかねの罰ゲームは、恒例の泥かけ。
 泥かけといっても、罰ゲームを受ける側も泥をかけて良いため、結果的にみんながドロドロになったのですが、とても楽しかったです。

 そのあとの自由時間では、りゅうさんの所に勝負に行っては、簡単に持ち上げられて飛ばされてしまって、でも思いっきり田んぼにダイブするのが気持ちよかったです。

 さやねちゃんやのんちゃんを誘って、3人とか、5人とかで勝負を挑みに行っても、りゅうさんが宮本武蔵のように、1人ひとり倒していくのがすごいなと思ったし、改めてりゅうさんのスタミナや強さを感じました。

 また、あゆちゃんを思いっきり倒しに行って、あゆちゃんが背中から泥の中にダイブしていたのも面白かったし、すかさず、なつみちゃんが飛んできて、あゆちゃんの両頬に泥を塗って、あゆちゃんが、「誰だ~、私の顔に泥を塗ったのは~」といいながら、なつみちゃんを追いかけている様子も嬉しかったです。

 みんなと一緒に田んぼの中で泳いだり、『マディ・ウォーター』のダンスを踊ってみたり、なめくじごっこをしてみたり、相撲を取ったり、泥を投げつけたり、自由時間をこんなにも自由に楽しめることが嬉しくて、なのはならしいなと思いました。

 帰り道も、まなかちゃんが口の中にポンとグミの実を入れてくれて、その甘さに癒されたり、はだしで道を歩いて、まえちゃんたちにジョーロで綺麗にしてもらって、こんな風に田んぼの風景が広がる中、みんなと自然を感じて過ごせることが幸せだなと思いました。

 夜は、お父さんとお母さん、家族みんなでホタルも見に行くことができて、今の時期ならではの行事を思いっきり遊べたのが嬉しかったです。

 田んぼとか、畑とか、ホタルとか、自然の中にいるとものすごく癒されるし、泥んこ運動会では、勝っても負けてもドロドロで、負けたとしてもみんなが大きく受け入れて、楽しんでくれて、ものすごく大きなところで肯定された気持ちになりました。

 泥んこ大会がとても楽しかったです。