「お互いさま、ほうれんそうノート」  みつき

5月15日

●お互いさま、ほうれんそうノート

 今朝、かちかち小畑のスイートコーンの見回りをしてきました。
 ももちゃんとわたしと一緒に、ちさとちゃんがドライバーさんで来てくれて、見回りと手入れをしてくれました。ちさとちゃんは、
「スイートコーンの担当をしていたことがあるんだ」
 と話してくれていて、スイートコーンを見てくれたのが、心強く感じました。

 1弾は現在70~80センチの背丈なのですが、いくつかの株で雄穂が見え始めています。この品種は170センチほどの背丈にまで育つそうなので、それにしては、雄穂が出るのが少し早すぎるかもしれない、と気がつきました。
 水や肥料不足だったのか、天気や気温の問題なのか、はっきりとは特定できていませんが、その株が「早めに子孫を残さなくてはいけない」と感じざるを得なかったのだろうなあ、と思います。また、お父さんに相談させていただきたいです。
 かちかち小の畑に行ったり、手入れをしたりするのに、いつも色んな子に協力してもらっています。本当にありがたくてうれしいです。

 今日から『ほうれんそうノート』をまえちゃんが作ってくれて、それぞれの担当野菜の状況を共有、把握できるようになりました。そして、作業のはじめの30分間は、苗や野菜の見回りタイムということになりました。
 先ほど書いたように、スイートコーンの1弾について一抹の不安があったので、さっそくももちゃんと『ほうれんそうノート』に記入をしました。書いてみると、少し客観的になれたようで、心が軽くなって「きっと大丈夫だよね」と思えるようになりました。
 この2つのシステムが、すごく安心できるなあと感じます。
 ここから本格的に畑作業が忙しくなるので、みんなで助け合いながら、お互いさまで、野菜を見ていきたいです。

●せいこちゃんが見ている未来

 午後、レタスの草取りをしてきました。
 せいこちゃんが、「草取りを早く終わらせて、追肥と中耕までしてしまいたいです!」と話してくれました。
 そして、1株あたり7秒くらいのペースであれば、畑の全畝を行くことができるとのことで、みんなでとにかくスピード意識で、草取りをしました。引っこ抜きにくいタイプの草がぴょこぴょこと生えていて、はじめは玉ねぎホーを使っていたのですが、最終的には「手が1番の武器だね!」という結論になりました。
 なかなか思うように進まないときでも、「この草、固いね!」「あと何畝でーす!」と、明るく笑ってしまえるせいこちゃんの前向きさが、本当にやさしいなあと感じました。

 草取りが終わったのも驚いたけれど、時間内で追肥も中耕も終わらせてしまって、なんだか、実感がわきませんでした。そのように、気が付けばみんなとレタスの畑の全畝を3巡していて、終わったとき、すっきりするような満足感でいっぱいでした。

 レタスの1弾は結球していて、ボールのように丸々とし始めていました。次に雨が降ったら、いくつかのレタスが収穫できるかもしれないそうです。
 せいこちゃんが、
「みんなで、お椀いっぱいのレタスサラダを食べようね」
 と笑ってくれました。せいこちゃんが見ている未来を、わたしの心にも映してもらえて、きっとそうなるんだろうなあ、と感じました。
 きっと今年も、食卓にお椀いっぱいのレタスが並ぶんだろうなあ、と感じました。

 夏の空、夏の雲を見ました。すっかり暑くなってきたけれど、みんなで沢山作業を進められて、うれしかったです。