「気合いを入れて」 ひろこ

5月15日

○気合いを入れて

 今日の桃作業は、四股をふんでから。
 あんなちゃんが、昨日のハウスミーティングでお父さんがお話されていたことで、昨日から大相撲が始まり、相撲といったら四股ですが、あれはただ見せる為だけにやっている訳ではなく、足腰の筋肉は、身体の全体の8割近くを占めているということや、四股をふむことで鍛えられるのだそう。ということで、私達も気合いを入れるために、桃畑で桃メンバーが、モモを上げて、「よいショー!」「ヨイショー!」と四股をふみ、(桃だけにももを鍛える BY白井さん)桃作業を始めたという訳です。
 気合いも入り、みんなの気持ちも一致団結という感じで、作業を始めることが出来た感じがしました。

 今日は、開墾26aの浅間白桃、白鳳、17aの白鳳、おかやま夢白桃、加納岩3巡目、石生の加納岩、なつごころ、浅間の3巡目。午後に池上のなつおとめ、紅清水、おかやま夢白桃、奥桃の白鳳、幼木の白鳳、なつごころを進めました。2巡目残すは夕の子畑と山桃畑です。

 おかやま夢白桃は、大玉になるため、110パーセントの基準で摘果をすることをあんなちゃんが伝えてくれました。大玉になりすぎると、裂果しやすくなってしまうため、多めにつけて、防ぎます。実の数が多すぎてしまうと、全体的に小玉になってしまうため、適量があるため、極端になりすぎないことが大切だと思いました。

 あんなちゃんが実際に自分が摘果した所を見てくれて、夢白は人工授粉が必要な品種なのですが、今の時点で大小差が一目で分かるくらいあり、1・5センチ未満の小さな実は、これからも実が肥大していかない可能性が高い為、落としても良いと教えてもらいました。下から見て、この量、というのをインプットし、進めることができて、有り難くて嬉しかったです。

 あんなちゃんが、「疑問があったら、いつでも声をかけて下さい」と言って下さったり、その都度、木の特徴や注意すべき点を伝えて下さって、みんなに共有してくれることが、嬉しいです。
 陰になるところは、糖度があがりにくかったり、実が肥大しにくいけれど、日があたるところは、逆に糖度があがり、実も肥大しやすいため、場所によっても、実の数を加減しています。

 一見綺麗に見えても、反対側が虫被害や変形等の実があるかもしれないので、あんなちゃんが、スピードよりも、質を一番にして、しっかり見れたら嬉しいと伝えてくれました。また、枝の先端近くに実をつけてしまうと、しだれてしまって、先端の枝が上に伸びようとし、枝がUの字に曲がってしまうため、出来るだけ、真ん中に近い位置に実をつけたい(幼木はとくに、骨格を作っている段階なので、先端近くにはつけないようにしたい)と教えて下さいました。

 残された実たちが、大きくなって収穫され、まだ見ぬ誰かの元へと届くのだと思うと、実を落とすこと、選択するのはとても緊張します。しっかりみるけれど、時間をかけすぎても良い仕事にはなりません。見る速度、考える速度、移動や、自分の動きを素早くして、確実に落とすべき実を落とし、残すべき実を残していく。心も頭も身体もフル回転! といった感じです。でも、桃メンバー一丸となって、みんなで全力で桃に向かっていく時間が、楽しいです。

 今日は朝一で、四つ葉のクローバーを見つけました。今日は、いくつも見つけました。
 17aの加納岩白桃の摘果をしていたら、あんなちゃんが、綺麗な蝶を見つけ、みんなに教えてくれました。黒くて、白い模様の入った蝶でした。盛男おじいちゃんが、見に来て下さったのかなと感じ、嬉しくなりました。先日、播種の時にも、蝶が飛んで来ていたとお母さんが教えて下さったのですが、蝶になって盛男おじいちゃんが私達を見守って下さっているのだなと思いました。盛男おじいちゃんを思うと、元気が出ます。

(おじいちゃん。いつもありがとうございます。もっともっと成長します。一生成長し続けます。目の前のことに全力を尽くします)

 桃への良い兆しを届けてくれているようにも感じる、ハッピーニュースでした。

 夜は、みんなと桃花作りTIMEをし、河上さんも来て下さって、全員で桃花作りが出来たことが、とても有り難くて嬉しかったです。

 野菜は、見回りの時間が出来て、苗の段階からチームで見回りをして、野菜の生育を把握し、報告、連絡、相談をしていくというシステムが作られ、夏野菜がうまくいくと良いなと思いました。
 これまでこうしていたからという、過去の経験や、過去の価値観に囚われない。今の現状を踏まえた、今必要な答えを導き出すこと。その先には、希望があるように感じます。まだ見ぬ誰かに繋がる。誰かが助かる。
 心も頭も柔軟に。自分の考えや世界を広げていきたいです。
 私も、桃チームとして、全力を尽くして行きます。

 毎日、みんなに伝えたいニュースがあります。というか、作っていて、それを言うために、準備もしているのですが、そう思うと、外向きでいられるような気がしています。みんなも私の恒例のコメントを、恒例だと思ってくれているのかなと思うのですが、恒例にすることで、絶対にコメントをパスすることはなく、私がコメントしなかったりしたら、元気がないのかなと、みんなに心配かけてしまうので、いつも、元気でいたいなと思います。人に心配をかけないということも優しさ。それは、無理をするのとは違うこと。いつも外向きな気持ちで、プラスの影響を与える存在になりたいと思います。