「桃畑の草刈りデー」 のん

5月9日

○草刈り
 今日は1日、桃畑の草刈りデーでした。午前中に開墾26アール、17アールを終えて、新桃畑を半分くらいまで。午後には新桃、奥桃の畑を刈るチームと池上、夕の子、石生を刈るチームの2チームに分かれて、心ゆくまで刈りまくりました。

 摘果の作業が遅れていて、そのなかでの草刈り、ということで、みんなで早く終わらせたい、と気持ちを揃えての作業でした。今刈ったら硬核期に水分を保つのにちょうどいい長さになるんだ、とあんなちゃんが教えてくれました。

 午前中は、木の下は乾かないように3センチ残して刈って、そのほかは際刈りしていきました。26アールは1人1列担当してやったのですが、私が担当した奥の2本の木の下の草が長くて柔らかい草なのか倒れていて、少し残して刈ろうとすると撫でただけになってしまうし、そうならないようにしようと思うと地肌が見えるくらい刈ってしまって、手ごわかったです。ほどよく水分を保てる長さになれ……! と願いながら草が折れている上ギリギリのところを刈っていきました。難しかったです。

 26アールは緩やかに斜面になっているのも難しさの1つだなと毎回感じます。また、桃畑はポールや木が立っていて、均等に同じ幅で刈り進めるのが難しいです。隣の列を刈っていたあけみちゃんが長いストロークで刈り進めていく姿がものすごくかっこよく見えました。

 そのあとの17アールは平らで刈りやすかったです。昼食まで残り30分というところで17アールを刈り終えて新桃畑に。できたら終わらせたい、とあんなちゃんが言ってくれて、約15分、思いっきり刈りました。私こんなに速く刈れるんだ、と自分で思うくらいいつもより長めのストロークで全力で刈りました。この15分がすごく面白かったです。15分だと思うからこのスピードが出せただけだけれど、すっごく気持ちよかったです。結局終わらせることはできなかったけれど、貴重な15分でした。

 昼食の席でお父さんが、イネ科の草は、地面すれすれが一番細胞分裂が活発にしやすいから、地際で刈ると、そのあと余計に勢いがつきやすくなってしまうこと。クローバーのようにに下に這うような草は、葉の生え際ほどで刈ったらイネ科の草を覆うようにまた生えるから、水分を保つのにもちょうどよくて、イネ科の背の高い草が伸びなくていい、と教えてくださいました。

 細胞分裂のことまで考えたことなかったし、際刈りが一番いいと思っていたのでそのお話が目からうろこというか、驚きでした。

 午後には、あけみちゃんを中心に池上から回るチームで刈りました。お父さんが教えてくださったように際ではなく、少し残して刈るやり方で、木の下もそれ以外も刈っていきました。

 これがすごく快適でした。石に当たったり微妙に凸凹している地面に当たってしまったりするストレスから解放されて、刈る気持ちよさを存分に味わっている、という感じがしました。

 斜面は残してですが、池上、池上スモモ、夕の子、石生の4枚を刈り終えて、新桃に集まって、洋ナシの水やりまですることができました。夕食の配膳で味噌汁鍋を持つのがしんどいくらい、身体を使い切った、という感じがしました。よく眠れそうです。

 明日からはまた摘果です。明日からは当番の時間もやる、とあんなちゃんが教えてくれました。気合を入れて頑張りたいです。

〇昨日のこと
 昨日のハウスMTから夜の集合の話が、痛かったけれど、ありがたかったです。評価してくれる人、自分の力を待ち望んでいる人。どっちを向いて進むのか。正しいほうを向いていたら、自然と何をするにも楽しく感じられるんだろうとも思いました。正しいほうを向いているか、常に考えて進みます。