「最初から最後まで」 みつき

4月29日

●最初から最後まで

 つつじ祭りに向けて、リハーサル練習をしました。
 実際の会場や、あゆちゃんの曲間のMCも合わせて考えて、並んでステージに出て行きました。はけていく時のスピード感なども、みんなと確認できて良かったです。

 つつじ祭りバージョンの、バンドのみんなの演奏も、聴かせてもらいました。
『オテア・ルミア』では、いくつもの打楽器の音をこなしてくれていて、とても楽しそうに叩いているせいこちゃんの姿が格好良かったです。
『How far I’ll go』では、さざ波から始まって、それぞれの楽器の音があゆちゃんの歌声と混じり合って、みずみずしくて弾けるような夏の世界が広がっていました。ダンスのみんなの笑顔もきらきらとまぶしくって、涙が出そうになりました。
 なのはなバンドしか出せない音で、なのはなバンドのみんなが後ろについてくれているなかで踊れることが、本当に誇らしくて、心強かったです。

 リハーサルを終えて、「出はけまで美しいのがわたしたちのステージ」ということを思い出しました。
「次の曲のため」と思って急ぐ気持ちで、最後には下を向いて小さくなってはけてしまっていたのですが、お父さんから、「むしろ上を向いて、やり過ぎなくらい、堂々とはけていっていいよ」と教えていただきました。

 あゆちゃんも、ダンスを踊っているときもはけていくときも、どこに目線があっても「魅せる意識」「見られている意識」を持つことを伝えてくれました。
 最初と最後を、しっかり決めたいです。曲が流れていてもいなくても、最初から最後まで、普通の人に戻らないで、パフォーマーとして居続けたいなあと感じました。

 わたしは、もっともっとできる、と感じました。
 もっと、はっきりくっきりと気持ちを飛ばすことができる、と感じました。その場の空気に飲まれるどころか、わたしたちがその場の空気を変えていくという勢いで、もっと演じたいです。

 お父さんお母さんが集合で話してくださったように、自分というものをなくして捨て去ってしまって、その領域まで行ってこそ、突き抜けた力を出すことができると思います。
 普通じゃできないような、なのはなだけのステージを作りたいです。