【4月号⑯】「運命やいかに セブンブリッジ大会プレイボール!」 しなこ

 WBCが開催されている三月、セブンブリッジ大会も、野球がテーマでした。

 お父さんとお仕事組さんが実行委員をしてくれて、お父さんはこの日に行われた野球試合の実況中継をしながら、私たちのセブンブリッジ大会を面白く実況してくださり、とても盛り上がったゲームでした。

 私は白チームで、どれみちゃんとペアでした。前半戦は、黄色チームが絶好調。私のリーグでは一発目の試合で黄色チームのひろこちゃんが勝っていたり、どのリーグでも黄色チームの勝つ声が聞こえていました。あるとき、黄色チームのよしえちゃんとなつみちゃんぺアが一発上がりをしたという実況が聞こえてきました。

 それと同時に白チームのなっちゃんの悲鳴が聞こえてきました。(ちょっと嫌な予感……)その嫌な予感は的中していて、白チームは大失点をしてしまったようでした。お父さんの実況で、
「もしかしたら罰ゲームは白チームになるかもしれません!」
 と聞こえて、(このままではまずい!)と思い緊張してきました。ここは何としても挽回しなければ、と思いゲームに挑みます。が、なかなか勝つことができませんでした。

(本当に罰ゲームになってしまうかも……)と弱気になってしまいましたが、ある回で勝つことができました。それから軌道に乗り始めて、二、三回勝つことができました。隣のリーグのなっちゃんも一発上がりをして、失点の半分くらい取り戻したというお父さんの実況があり、白チームが上向き加減になってきているかも! というところで前半戦は終了しました。

■ボーナスチャレンジ

 中間発表では、結果が予想できているような、でもビリにはなりたくないような、そんな気持ちで結果を聞いていました。結果は絶好調の黄色チームが一位。二位はピンクチーム。三位はオレンジチーム。四位は青チーム。残るは赤チームと白チーム。(やっぱり最下位は白チームか……)と思っていたら、白チームは五位でした。でも、赤チームとのは百点ほど。すぐに追い越されてしまう点数で、油断はできません。

 実行委員さんがボーナスチャレンジを用意してくれました。ストラックアウトを作ってくれて、各チームから、前半戦で一番点数の高かった人がボールを三球投げることができました。的には〇倍、二倍、三倍の的があり、的に入った合計の数字を、後半の一番最後のゲームで勝てば得点に掛けることができます。三回とも三倍の的に入れば、九倍になるという、挽回チャンスありのチャレンジでした。

■チャレンジ!

 

 このチャレンジを私もどれみちゃんとしたのですが、これが結構難しかったです。的までの距離は五、六メートルほどでしょうか、コントロールが難しかったです。ピンクチームのあんなちゃんが真ん中の三倍の的にボールを当てていて、真っ直ぐなボールが勢いよく的に当てるあんなちゃんがかっこよかったです。あんなちゃんとまなかちゃんペアは五倍をゲットしていました。

 

 

 私が投げた球は的には入りましたが0倍の的で悔しかったです。でも、どれみちゃんが二倍の的に当ててくれて嬉しかったです。
 後半戦はなんとか巻き返したい! そんな思いでゲームがスタートしました。

 後半戦の私とどれみちゃんは一度も勝つことができませんでした。後半が始まる前に風水ルールで席替えをして、赤チームのあゆちゃんと席を入れ替えました。風水の効果はあるようで、あゆちゃんが勝ち始めました。あゆちゃんは前半戦で勝てなさすぎて一時は床に倒れてしまっていたのですが、後半にどんどん勝って、立ち上がっていくあゆちゃんがすごいなと思いました。

 同じリーグで青チームのふみちゃんとさやねちゃんペアも後半は勝ちが多く、着々と点数を積み重ねていきます。赤チームと青チームに点数が吸収されていきました。
 私たちの作戦は、出せるカードは待たずに出していく作戦でしたが、お店につけられるカードはたくさんあるのに、お店が出せないという状況が多くて、カードがなかなか減りませんでした。鳴けるカードを見逃してしまうと、その結果大きく失点してしまって、(セブンブリッジって運だな)と思いました。

 

 

 隣のリーグの赤チームのちさとちゃんが一発上がりをしていたり、赤チームが勝つ声は聞こえてくるけど、白チームが勝っている様子はなさそう……。
 気づけば最後のゲーム。私たちは勝てば二倍になるゲームで、ここは勝ちたいところ!
 でも、最後はオレンジチームのまことちゃんとさくらちゃんが一発上がりをしてゲームは終了。後半は白チームの点数に貢献できませんでした。

(やっぱり白チームが罰ゲームになる運命なのか……)
 と思っていたら、別のリーグの白チームの、まみちゃんとさやちゃんペアがすごく喜んでいるのが見えました。一発上がりをして二千点ほど勝ったとのことでした。
(これはもしかしたら順位が変わるかもしれない)
 と希望を感じて嬉しかったです。

 

■運命の結果発表

 運命の結果発表はドキドキでした。
 一位は群を抜いて黄色チーム。二位と千七百点の差をつけて勝ち抜きました。二位はなんと白チーム! まさか二位まで順位が上がるとは思っていなかったので驚きましたが、嬉しかったです。まみちゃんとさやちゃんペアの一発上がりの点数が、二位に繋がりました。まみちゃん、さやちゃんありがとう!!

 三位は青チーム。前半も後半も安定していました。四位は赤チーム。前半最下位だった赤チームは後半で挽回しました。赤チームのお母さんも、ほっと一安心の様子でした。

 残るは前半二位だったピンクチームと、前半三位だったオレンジチーム。どちらのチームも祈る姿がありました。結果は五位オレンジチーム、六位ピンクチームとなりました。最後までどんな結果になるのかわからないのが、セブンブリッジのドキドキするところです。

 セブンブリッジのゲームも楽しいけれど、罰ゲームもお楽しみの一つです。
 今回の罰ゲームは、「なのはな球団ユカリーナエンジェルス」のドラフト会議でした。大谷翔平選手になりきって監督のお母さんにアピールするというものでした。
 罰ゲームではお馴染みの顔ぶれになったピンクチームですが、今回もみんなを楽しませてくれました。

 自分のアピールポイントを言ってから、球を投げるフォームと球を打つフォームを見せてくれました。

 大谷選手になりきるため、実行委員さんが用意してくれた大谷選手の写真を見るチェックタイムがあり、みんななりきってかっこいい姿を見せてくれました。

 

 

「おぉ〜!!」
 あけみちゃんが大谷選手にとても似ていたり、まえちゃんのフォームが野球選手でかっこよかったり、えつこちゃんは写真を忠実に再現していたり、いつもは穏やかなえみちゃんも凛々しくなっていたり、りなちゃんはいつものかわいいりなちゃんだったり、ピンクチームのみんなが素敵でした。

 感動や笑いがあって、楽しい罰ゲームでした。
 私たちもミーティングのバディで朝にキャッチボールをしたり、なのはなのソフトボール大会に向けて練習していて、タイムリーなテーマのセブンブリッジがとても楽しかったです。