「竹取り」 りんね

4月24日

〇竹取り

 今日は1日、竹取りの作業に入りました。
 永禮さんが河原大畑に直接、ダンプで来てくださいました。永禮さんと作業をするのは、私はすごく久しぶりだったので嬉しかったです。

 午前中は、はじめに全収穫後のブロッコリーの株を畑の半面抜いて、竹を並べるスペースを確保しました。その後、永禮さんがチェーンソーで竹を切ってくださり、それを畑に運びました。
 今回取りたい竹は、ピーマン、ナスの支柱用で、1本6メートル換算で約785本必要と、さきちゃんが教えてくれました。ゴーヤ、キュウリも含めると、全部で1700本。すごい数です。
 ちさちゃん、よしみちゃん、まちちゃんが、永禮さんがチェーンソーで急斜面から竹を切り出してくださった竹を、斜面から平地まで運んでくれました。
 せいこちゃんと私で、その竹をさらに畑に並べるところまで運びました。運んだ竹を、さきちゃんが頭打ちをしてくれました。

 竹の生えている斜面は、ものすごく急でした。私も少し斜面に行ったとき、すごく滑りやすくて、長く太さのある竹を上へ上げるのは、かなり力がいることを感じました。
 また、永禮さんの切っていくスピードがすごく速くて、次々に竹が倒れてくる中で運ぶ、という緊張感もありました。
 そんな中で声掛けをしながら、パワフルに斜面で動いている、永禮さんやみんなが、本当にすごいと思いました。永禮さんのチェーンソーの切れ味は、よしみちゃんが刺身包丁と例えていたように、太く立派な竹も、チョン、チョン、と切れてしまうように見えました。

 後半戦に行った、畑の西側の竹林が絶好のスポットでした。カズラなどの蔓が巻きついていなかったので、綺麗に竹が倒れて、スムーズに運び出すことができました。
 そのとき、10分間に約50本の竹を永禮さんが切ってくださっていた、とよしみちゃんが教えてくれました。

 午前中は、10時から12時半まで、続けて永禮さんが切ってくださり、あっという間に河原大の畑一面に切り出された竹が並びました。
 緊張感のある中、あっという間に時間が過ぎていきました。永禮さんがチェーンソーで切ってくださると、ものすごく速くて、笑顔でこなしてしまう永禮さんの力が、本当に大きいなと思いました。

 午後は、残りの、竹の先端カットを永禮さん、せいこちゃんがチェーンソーで進めてくださり、その竹を、みんなで枝払いしました。
 枝払いするとき、4人が流れよく作業できるように、ちさちゃんが流れを考えてくれました。一度、場所をみんなで綺麗にして、それから先端がカットされた竹の山を、90度回転させてそれぞれが竹を取って、完成した竹をペアでひと山にまとめる、という風にしました。
 そうすると、すごく動きやすくなりました。誰の手も余らず、スムーズに枝払いできる流れができて、みんなで「やりやすい! すごくいいね」と口をそろえて言い合いました。
 ただ自分の場所を確保して進めるだけではなく、みんなが作業しやすくて効率よく進められるように、一度止まって考えて、流れを作っていく。そんな、ちさちゃんたちの進め方が本当に素晴らしいなと思いました。

 15時半に先端のカットが完了して、それからダンプへ枝払いまで完了した竹を載せて、運搬と並行して枝払いを進めました。
 ダンプには、2ペアで2本ずつ竹を持って、ダンプの上にのった永禮さんへ渡して載せていきました。永禮さんのダンプは、竹取り専用の仕様になっていて、後ろに枠が取り付けてありました。ダンプの上に水平に竹が載せられるようになっていました。竹は8メートルもあったので、斜めではなく水平に載せることで、障害物に引っかからずに運転できるのかな、と思いました。
 永禮さんが、「段取り8割で」と仰られていて、段取りをしっかりと行い、工夫して作業をより良くしていく姿が、本当にすごいなあ、と思いました。

 永禮さん、よしみちゃん、せいこちゃんがダンプで古吉野の竹置き場に、竹を積み下ろししてくださいました。
 その間、畑に残ったみんなで、鉄筋の棒を使って枝払いを進めました。
 やっていて、鉄筋の中でも少し短め、そして太めの棒が、私は使いやすいと思いました。使いやすいものは、軽く1発で枝を落としていくことができて、すごく気持ちよかったです。
 もっと上手な人は、棒も選ばないのかな、と思ったのですが、ひたすら枝払いをしていくことがとても楽しかったです。

 最後は、河原上の畑でレタスの草敷きをしていたみんなも、ヘルプに来てくれて、みんなで竹を手前に運び、枝払いも進めました。
 枝払いも、あれだけ大量にあったけれど全て終わらせることができて、すごいなと思いました。
 最後は夕食すぎても、永禮さん、よしみちゃん、せいこちゃん、ちさちゃん、さきちゃんがダンプの積み下ろし作業に残って、最後まで進めてくれました。
 ダンプは、6回以上往復したのではないか、と思います。恐らく必要十分に竹が取れたのではないかな、と思うし、遅くまで作業してくださった永禮さん、みんなが本当にありがたかったな、と思いました。

 今日は一日竹取りの作業をさせてもらって、とても楽しかったです。緊張感と、スピード感のある、真剣な空気の中にいさせてもらって、私も普段以上の力を出すことができたと感じました。
 永禮さんとの作業は、いつも元気がでるな、と思って、すごく嬉しかったです。
 夏野菜の支柱準備が、順調に進んでいることも嬉しくて、これからも楽しみになりました。