
4月23日のなのはな
午前3時。
霜が降りるという予報が出ていたため、桃を霜から守るべく、なのはなの霜対策メンバーが出動しました。
今日は新月2日目。月のない夜は、周りが真っ暗でしたが、空に散りばめられた星が、いつもより大きく、輝いて見えました。
私は、今年2回目の霜対策。
いつも、2チームに分かれて、全ての桃畑を回るのですが、今日は、前回と違うルートを回りました。
私のチームが回ったルートは、最初に、2チーム合同で開墾畑に行き、その後、新桃畑、池上桃畑、奥桃畑、古畑というルートです。
1巡目は、前日の昼間に、桃の木々の間に置いておいた一斗缶の燃料資材に点火していきます。
桃の霜対策の中でも私の好きな瞬間の1つ。
真っ暗で静かな桃畑に、1つひとつ灯りがともされていく光景が、とても神聖で、背筋が伸びるように感じるからです。
この光景を見られるだけでも、早起きをして良かったと思えます。
2巡目からは、一斗缶の中の資材をかき混ぜます。
竹の棒を持って畑に向かっていくみんなの姿は、まるで、戦士のようです。
とても格好良くて、自分も戦士になったような、強くなったような気持になり、力をもらえます。
最後まで火が絶えないように、そして、資材が最後には完全に燃え尽きるようにと、みんなが同じ気持ちで、真剣に向かっている空気が嬉しかったし、自分たちは、桃を霜から守る戦士なんだと思って畑を回っている時間が、とても貴重に感じました。
今日は、あんなちゃんの軽トラで畑を回らせてもらいました。
時々、気温を気にしたり、混ぜ残しがないかどうかなど、桃やメンバーの様子全体を気にしながら動く、あんなちゃんの緊張感や、真剣な空気を感じながら、一緒に回らせてもらえて嬉しかったです。
今日は5巡して、最後の古畑についたとき、ちょうど5時35分でした。
東の空から、大きな太陽が昇ってきました。
私たちに、「もう大丈夫」と言ってくれているようでした。
この瞬間、大きな自然に守られているような感覚になり、安心して、心が落ち着くのです。
違うルートを回っていたあゆちゃんチームも、石生の桃畑で、同じ日の出を見ているかな……と思い、みんなの笑顔が思い浮かびました。
毎年、ゴールデンウィークが終わるまで、霜が降りるかも知れないので気が抜けません。
たくさんある桃の木も、みんながいるから、こうやって守ることができるのだと、改めて感じたし、みんなの中で、霜対策に参加させてもらえたことが嬉しかったです。
毎年この季節の霜対策が、自分にとって、とても力になるものだと感じます。
(よしえ)
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日曜日の午前、今日はりゅうさんやお仕事組のみんなも一緒に、朝から納豆トーストと目玉焼きトーストを食べて、元気に畑に出て行きました。私は、このところ、キャンプで使う恐竜の制作をしていたため、久しぶりの大人数での作業で、徒歩で川向う畑にみんなで向かうのが嬉しかったです。

サツマイモの畝は、高畝で、畝間は鍬の刃1つ分の20センチ、畝幅は60センチでした。
畝間が20センチで鍬一つ分という目安があったので、籾殻でのライン引きは、畝の片側のみ実線を引き、もう片方は2~2,5メートルほどの間隔をあけた点線で目印をつけるのみにして、時間短縮をしていました。そうして小さな工夫をし改善していく、まえちゃんたちが格好いいなと思いました。

川向うの畑の土は、お父さんが先日トラクターを掛けてくださっていて、フカフカ、サクサクで、有難いなと思いました。籾殻で引いてくれたラインの左側から、土を右側に上げて畝を作っていきました。最終的には、畝の両肩を削り、上の面を綺麗に均して、かまぼこ型にしていきました。かまぼこ型の畝を作るのは、土の造形物を作っているようで、とても楽しい作業です。
畝を均していく人たちの他に、同時進行でマルチシート張りをしていきました。るりこちゃんとペアになって、初めにロールのマルチを引き出して、端を持って畝の先端に走っていきました。るりこちゃんとロールを引き出すときの手の動きを揃えて、息が合っているのを感じられることが嬉しかったです。
畝間にできた隙間にも、前回から再利用するマルチを敷いていきました。

マルチを留めていくときは、とにかく風ではためくことがないように! というふうに、まえちゃんが何度も念を押してくれていました。ちさとちゃんがマルチを留めていってくれていて、常に一方向のビニールを上に重ね、マルチの植穴のある青いラインが畝の真ん中に来ることに注意するようにと言ってくれました。
マルチを重ねる方向が初めに統一されていたことで、全体としてマルチを綺麗に張ることができ、嬉しかったです。
かまぼこ型の畝にぴったりと張られたマルチに、トンボを刺して留めていきました。さきちゃんからポイントを教わり、素早くストレスなく刺していくことができ、畝の形に添ってマルチをピンと張ることができて良かったなと思います。
桃の霜対策の片付けをしてくれていたみんなや、お仕事組のみんなも合流してくれて、大勢でやり終えた達成感を感じられたことが、とても嬉しかったです。
風が強く、マルチ張りに時間がかかってしまった部分もあったのですが、晴天の日曜日、みんなとサツマイモの植付け準備をできたことが楽しかったなと思いました。
サツマイモはお父さんの好きな野菜トップ3に入るようです。作った畝に綺麗な芋がついて、みんなでたくさん頂くことができたらいいなと思います。
(まよ)
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午後の時間は、ゴールデンウイークに行う山小屋キャンプの準備を進めました。
キャンプまで、12日。山小屋キャンプ準備が始まったときは、まだ日にちがあるように思っていたけれど、あっという間に近づいてくるなぁと感じます。

私たち吹き矢チームは、あゆちゃんやまえちゃんが教えてくれた絵本を的のイメージにして、的づくりをしています。はじめてその絵本の絵を見たとき、カラフルさや色のタッチ、登場する恐竜たちの優しくてユーモラスな雰囲気がとても可愛らしくて、(こんな的をつくりたい!)とチームのみんながその魅力に引き込まれました。
実際にその本をめくりながら、的の色合いや、全体の構成の参考にする絵をチームのみんなで選んでいきました。先週みんなと下描きした恐竜たちが、鮮やかな色に塗られて、この絵の中に登場するんだと想像すると、その絵がより生き生きと見えてきて、楽しみな気持ちがむくむくと大きくなりました。
その後、二手に分かれて準備を進めました。さやちゃんとみつきちゃんが的の制作を進めてくれて、私はなつみちゃんと、ウォークラリーの中の遊びのひとつとして行う吹き矢で使うアイテムの制作を進めました。キャンプでは、吹き矢大会と、山小屋ウォークラリーのレクリエーションの一つとしての吹き矢と、二度、吹き矢を楽しむのです。
ウォークラリーならではの吹き矢のルール。昨日、山小屋へ下見に行ったとき、ウォークラリー実行委員のみんなからそのルールを教えてもらいました。
その設定や物語で、この森の中で吹き矢をするんだと思うと、別世界へと来たような、わくわくした気持ちになって、その中で登場するこのアイテムを、魅力的につくりたいと思いました。
なつみちゃんが、「こんなイメージがあるんだ!」と話してくれたのは、売り切れの表示でよく目にする、「SOLD OUT」のフォント。そのイメージが私にはとても新鮮で、けれどそう言われてみると今回のアイテムにぴったりで、どんなふうにつくるかが具体的に想像できて、さあ、やってみよう、と作り始めました。
ステンシルのように型紙をつくり、そこを絵の具で塗っていこうと、パソコンで土台となるフォントを印刷し、レイアウトを決めて、くり抜いていきました。曲線に苦戦しつつ、なつみちゃんに相談しつつ、少しずつ形が出来上がっていきました。その間にもなつみちゃんは他の看板の制作を進めていて、迷いなく恐竜の絵を描いていくなつみちゃんが格好いいなと思いました。
途中、的づくりを進めてくれているさやちゃんやみつきちゃんのところへ行くと、色づけされた恐竜が並んでいました。色の濃淡やカラフルさがとても可愛らしくて、どんどん的の世界がつくられていて、嬉しかったです。2人が笑顔で、「ティラノサウルスはピンク色がいいかな」と言っていて、どんどん賑やかになっていくのが、とても楽しみだなと思いました。
5時前にアイテムのひとつ目が完成し、あゆちゃんたちウォークラリーの実行委員のみんなに見てもらうと、「いいね!」と言ってもらって、安心しました。型紙が完成したので、残りのアイテムも手早く進めたいなと思います。
リビングでは他の実行委員のチームも準備をしていて、可愛らしい恐竜のバルーンアートがつくられていたり、楽し気に話す声や歓声も度々聞こえてきて、みんなと準備できる時間が、とても嬉しいなと思います。

山小屋キャンプを思いっきりみんなと楽しめるように、準備の時間もたくさん心を動かして、みんなと楽しさや喜びを共有して、そんな時間を積み重ねていきたいです。
(ゆず)